エピローグ「きっかけ」
2014年の冬。
アイデンティティが崩壊し、前も後ろも真っ暗闇で、
ただ息をして生きている。
そんな毎日を送っていた。
ただ時間だけが過ぎた、が正しいかもしれない。
怒り、悲しみ、憎しみが突然沸いては、絶望感に打ちひしがれ、
「なぜ私は生きているのか」
「なんのために生きているのか」
「死にたい」
娘がいるから「生きて」いた。
心は空洞。
そんな1日1日が過ぎていった。
その生活が一転したのは「きっかけ」一つだった。
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