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魂ってなに?① :魂の概念が必要なワケ

占いやスピリチュアルの世界で
よく使われる「魂」という言葉があります。

「魂って何?」と聞かれたら
あなたは何と答えるでしょうか。

・人のコアにあるもの
・肉体が亡くなっても存在する個人の核
・見えないけど、個々人にとって大切なもの

などなど
捉え方次第で色んな答えが出てきそうですね。


私は2022年に『魂占い』という本を
出版させていただいたのですが

その際に「魂」については、
ものすごく調べたり考えたりしていたんです。

本を執筆してからも
「魂」という言葉については考え続けていて

日々アップデートしている部分もありますので
まゆちん流の「魂」の捉え方を
順番に書いていこうと思います。


なぜ「魂」という概念が必要なのか


そもそも、なぜ魂を語る必要があるのでしょうか。

これだけよく使われているのに
とりわけ占いやスピリチュアルでは頻繁に使われているのに
具体的なカタチもない、
この「魂」という言葉がなぜ必要なのか。

それは
「魂」という言葉を使わないと
説明できないものがあるからだと私は考えています。


後天的なものでは語れない何か


この問いについては、さかのぼると
私自身が物心ついたころから
気になっていたことでもありました。


というのも
私は幼少期から音楽の教育を
みっちり受けて育ったのですが

実は当時から自分にピアノの才能が
あまりないことが分かっていたのです。


もちろん人並みに弾くことはできるのだけど
ピアノを習っているなかで
圧倒的に才能がある同級生がいたりするわけです。


同じくらいの年齢で
ピアノを習い始めたのも大体同じ
同じくらい両親も教育熱心で、先生も一緒
ピアノに向かっている時間もおそらく大して変わらない。
(もしかしたらちょっと時間の差があったかもしれませんが)


にもかかわらず
ピアノの才能がある子たちは
圧倒的にその能力を伸ばしていくんですね。


そういう人たちを身近に見ていると
本人の後天的な努力では説明できない
その奥にある先天的な何かがあるのではないか
と考えていたからなのです。


当時のわたしの言葉でいうと

「ピアノに好かれる『魂』があるはずだ!」と。


そして、それは年齢が上がり
音楽大学に進学して更に感じることとなりました。


音楽をしている人なら分かると思うのですが
違いをすぐに感じるのですね。


耳の良さや音感の良さ、感性の違い

「あぁ、この人は音楽に好かれる魂を持って生まれてきたのだ」と。


その人を構成している要素として
後天的に身に着けたものや
影響を受けたものの他に

もうひとつ
それ以前のものが必ず存在するはずだ、と。


この小さい頃から感じた感覚は、今でも私の中で生き続けています。


私は今、作家や占い師の先生として活動していますが
占いのツールのなかでも、とりわけ
人の性質や特徴を読み解いていく占星術をつかうときに
同じような感覚を感じていたのです。


たとえば、双子で生まれた子たちは
同じような遺伝子構成で
同じような環境で育てられたとしても
全く同じ道を歩むわけではないですよね。


それはどうしてか?という疑問にはじまり
実際にいろんな人を実際に見て鑑定をすると

個人が後天的に身につけたもの以前に
やっぱりその人の中に存在する抗えないもの

どんな人生経験をしても決して汚されないような
その人らしさっていうものがある、と。


その正体を知ることができれば
私たちはもっと生きやすくなるのではないか

そう思っているからこそ
占星術をはじめとした占いに魅了されているわけです。


ひとの「魂」は色んな経験をしたい


人が人生でどんな経験をしようと
決して抗えない、その人の中に存在する何か
それが存在するはず、という私の中の感覚

この感覚をなんとか伝えようとして
私は『魂占い』の本のなかで
「魂」をタンポポの綿毛と表現しました。


こんな風に表現した背景には
もともとみんな一つのものから生まれている」という
いわゆるワンネスの世界観が横たわっています。


「魂」を突き詰めていくと

・結局、根底ではすべてがつながっている
・”個”という存在がどんどん薄まっていく

というところにたどり着きます。


これは
魂のことをどうにか私なりに捉えたくて

たくさんの宗教家や哲学者の
魂の考え方を探求していくなかで
見つけた共通点でもあります。


だから、私は色んな概念を語るとき
その前提にワンネスの世界観が存在しています。

そのうえで、私なりに
「魂」について表現するなら

一輪の大きな花から
 たんぽぽの綿毛が一斉に飛び立つように、
 あなたは地上へとやってきた。

という感じ。

一輪の大きな花というのがワンネスの世界で
たんぽぽの綿毛が個々の魂です。


そして、この考え方は
ユングのいう「集合的無意識」の考え方とも
繋がっていると私は考えています。


じつは集合的無意識は人間だけじゃなくて
動物や虫に生得的に備わっているらしいのですが

動物や虫は誰から教えられたわけでもないのに
餌をとりにいったり、
巣をつくったりと集団で動いたりしますよね。

そこに集合的無意識が存在しているらしいのです。


だけど、私たち人間は
「言葉」を持っているので

個別の意識である”個性”を
なんとか発揮しようとする。


つまり、人間の魂は

集合的無意識とは切り離した
個別の意識を持ちたがっている魂

であると私は思っているんです。


だからね、結局

わたしたちは
生まれてくるときに

ワンネスの世界からの
魂の分離を体験するので

この世では”結合を体験したいだけ”
だったりするんじゃないか、と。

(もちろん、これは私の大いなる仮説です。)


結合というのは

・実際にいろんな人と繋がることかもしれない
・いろんなものを作って
 世界と繋がりを感じることかもしれない
・表現をすることで一体感を味わうことかもしれない


人それぞれ現れ方は違うかもしないのですが
ワンネスの感覚を得るという、いきつくところは同じ。

そして、その魂が発揮したい結合傾向が分かれば
その人の本質みたいなもの

「この世で、何をやってどんな体験をしたいのか

がわかるのではないかと。


逆にいうと、魂の本質を探っていくことでしか
生きてる私たちが「この世で体験したいこと」が
分からないんじゃないかと思うんですね。


何より大事なのは
それぞれが魂の意図を思い出して
それぞれの体験を目的に生きていくと

不毛な争いや傷つけ合い、奪い合いが
減っていくのではないかと思うんですね。


なぜなら、
もともと一つだった
個人を超えた繋がりを感覚を思い出すことで

社会や、人や、見えないものと
調和的にあるべき繋がりを取り戻そうとするから。


だからこそ、魂を語る必要があるし
魂の意図を一人一人が知りたいと願うことが

今、私たちにとって必要で
かつ重要な概念なのだと思っています。

まとめ


今回の内容をまとめると

・魂という概念が必要なのは
 その言葉でしか語れないものが存在するから
・魂は、それぞれの結合体験をしたいだけなのかもしれない。 
 そして、それを一人一人が魂の意図を思い出すことが
 争いを減らすことに繋がるのではないか

ということでした。

今回は、魂という概念がなぜ必要なのか
について書いてきましたが

次回は、本題の「結局、魂ってなに?」について
書いていこうと思っています。

2022年に執筆した『魂占い』では
魂についての私の捉え方を存分に書いているので
興味がある方は、ぜひ読んでみてください^^


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