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①「タイパ重視」問題

研修講師の石原まゆこです。職場のジェネレーションギャップの生情報を紹介しております。基本スタンスは、上司の味方です。がんばれ!上司。

ということで、上司、OJTトレーナー、先輩の皆さまからのご質問。

「時間ギリギリにしか来ないんです。どう指導すればよいですか?」

時間ギリギリは、タイパ世代にとっては通常運転です。のりしろ時間を極力省き、正味時間で勝負します。ジェネレーションギャップなので上司は、いちいちイラッとしないことをオススメします。仕事の準備は勤務時間内です。ちなみに帰り支度も勤務時間内です。

先日の研修では、若手社員のプレゼンテーション大会の審査を担当しました。10分の休憩時間あけの班の発表者が、自分のPCと会場のスクリーンを接続していますが、うまくつながりません。開始時間3分前の段階で、講師(私)から「開始時間になる ”前”に、状況説明と代替案を会場にお知らせして下さい💢」と声を掛けました。これまで、報告・連絡・相談の講義やロープレをご一緒した受講者。その必要性や重要性は理解している(はず)。すると「大丈夫です、間に合いそうですっ」と返答がきました。(はい?)と私の心の声。間に合い”そう”?間に合わない場合はどうするの?そもそも会場全体でハラハラ見守っているみんなの気持ちは?指摘した私の立場と勇気は?(←そこは仕事なのでどうでもいいのですが)と一瞬油断している間に、「やった!つながった!では、プレゼンを始めます!」開始時間ジャスト。これは、タイパなの?班のメンバーは、「間に合って良かったね」とやりきった後のすがすがしい表情です。

学生時代のオンライン授業等の習慣で、オンラインでの研修やミーティングでは、開始時間ギリギリに入室(1分以内、5秒前とか)。猛者はジャストタイムに入室してきます。事務局と講師(私)が15分前くらいから挨拶をして会話をしていても、だ~れも来ないことも多いです。あれ?日程間違えたかな、URL違うかなとこちらが心配になります。ちなみに、休憩時間もカメラマイクオフ、戻ってくるのも数秒前、退室も終了時間後すぐドロン。話しかける間もありません。もちろん若手社員に悪気はありません。学生時代のオンライン習慣が、上司のビジネス習慣と合わないので、上司がジェネレーションギャップを感じているということです。若手社員はギャップは特に感じていないので、ジャストでも間に合ってしまえば、特にお詫びは言いません。そこで、上司はほんの少しイラッ。

というわけで、「タイパ重視」問題は、ビジネス現場に数多くちりばめられています。

★対策と指導案★
✓余裕を持った時間管理が、質の高い仕事を進める上で、関係者との信頼関係構築においていかに重要かは、指導してください。
✓遅刻、〆切アウト、納期遅れ、など、NG事案の現行犯が指導のチャンスです。「どうして、そうなったの?」と訊ねると、それなりの事情がある、と堂々と説明してきます。「それは社会では言い訳といいます。どんな事情があってもプロフェッショナルは言い訳はしないよ」と切り捨て御免しましょう。
✓【オンライン研修Ver.】ぱっと消えたら話しかける間(ま)もないじゃん。話したいから、お暇な方は画面に少し早めに戻ってください。私も早めに戻りま~す。➡戻ってくれたメンバーとあれこれ話していると、休憩時間毎に早めに戻ってくれる人が増えてきます。歩み寄りは、こちらから。


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