5分で読める、自己肯定感をあげて、自信をつける忍法の話
このnoteをクリックしたということは、きっとあなたは「自信を持ちたい」とか、「こんな自分は嫌だ」とか、「変わりたい」と思っていると思います。苦しい生き方をどうにかしたい、と必死な方もいると思います。
このnoteは、そんな私が勇気をもらった本の1つ、「折れない自信を作るシンプルな習慣」を、5分くらいで読める記事を目指して書きました。
見出しをつけておくので、気になるところだけ読んでもらっても構いません。
一時、メディアによく出ていた「心屋仁之助」さんの書かれたこの本の結論から言うと、
「人生を変えたければ、『それだけはやりたくない』『ありえない』と避けてやらなかったことをする」
です。
「そんな大げさな話じゃないんですけど…!!」と思ったとしても、もう少し、お付き合いください。どこかにきっと、役に立てる情報があるはずです。
1)「自信」とは
そもそも、「自信」とはなんなのでしょうか?この本では、「折れる自信」と「折れない自信」が登場します。
それについてまとめる前に、「自信がない現状」を少し、把握しておこうと思います。
①自信がない人の特徴
自分に自信がない人は、「自分には価値がない」と思っていること。
自分の評価や価値の基準は他人で、「いつか自分は見捨てられるかも…」と、周りの空気を呼んでびくびくしている。
つまり、「自信がない人」の行動原理は、「自分は嫌われている」とか、「自分には価値がない」という「否定前提」です。
人間は本来、自分の生存維持を本能としているので、自分が本当にそれで自分を守れなければ、それはやめられる習慣のはず。それでも、その状態を続けているのは、それによって守られる自分がいるからです。
②「できない」セルフイメージは実は自分を守れる
セルフイメージとは、他人に言われたり、あるいは周りと比べたりしたうえでの、今までの成功と失敗の総合型です。
友達と比べ人と話せなかった経験があれば、「私は人と話せないんだな」というセルフイメージを持つし、できた成功体験が多ければ「それが得意な自分」というセルフイメージを持つでしょう。
「できる自分」のセルフイメージを持っていれば、どんどんいろんなことに挑戦することができるのに対し、「できない自分」のセルフイメージで暮らしていると、何かに対して意欲的に取り組む、ということに対して消極的になります。それで得られるものは何か?
それは、「できなかったときに傷つくダメージを軽減できる」こと。
だって、できないんですもん。「できる自分」が失敗するより、「できない自分」が失敗したほうが、自分の傷は少ないものだから。
「できない自分」のセルフイメージを持つことで、「自分の生存維持」をきちんと保っているのです。傷つく自分に、耐えられない、と、思っているわけです。ここで、間違っても自分を責めないでください。
「そういう現状なんだな」と認識するだけにとどめてください。ただ、自分を守るためにやっているだけ。ニュートラルな事実です。
③がんばって身につくのは「折れる自信」
まじめでがんばりやさんでも、自信がない人は多いです。むしろ、そういう人のほうが、多いのかもしれません。
がんばって、期待に応えたり、できることを増やしたりして、自信をつける。これってすごく、「あるあるルート」ですが。この本では、次のように書かれています。
がんばるのは、逃げなのです。「これができたら愛される」とか、「こういう自分だったら自分を好きになれる」ってがんばった自分。もちろん素敵だけど、それは、「そうじゃない自分」だったら、許せないってことです。
それは、「そうじゃなくなった」時に、「折れる自信」。
がんばれない自分を人に見せられないから、人といるとがんばらなくちゃいけなくて、人といるのがしんどくなってしまう人も、読まれている方の中にはいるかもしれません。私は、その感覚があります。
がんばることは、いいこと。成長するのはすばらしいこと。だけど、「そんな自分でいないといけない」というのは、実は自分に対するハードルをすごく上げているってことも、事実だと思うのです。
日々、重りをつけて、筋トレして歩いているような。
自分で決めてつける重りはありだけど、そんなつもりがなくつけているだけなら、重いだけ。それなら外してしまっていいと、思います。
そもそも、人間は自信を持っています。
選ばれなかったり、人から批判されたり、「もうこんな思いはしたくない」と恥をかいたりしながら、私たちは自信を失っていく。
では、「折れない自信」とはなんなのか。それを身につけるにはどうすればいいのか?本題に入っていこうと思います。
2「折れない自信」を身に着けるために
①思い込みの「愛される条件」を知る
頑張ってしまう人は、「~しなければ愛されない」「~でなければ認められない」と思っています。自分には価値がないから、がんばって~でなければ。そんな「否定前提」の行動原理です。でも、それは自分にとって当たり前だから、「~なければ」って、実は自覚していないこともあるのです。
だから、まずはそれを知りましょう。
<方法>
身の回りで「これは問題だ!」と思った出来事を考える。
人によって、「これは問題だ」と思ったり、「たいしたことはない」と思うことは違います。自分が「これは問題だ」と思うことは、自分の「~でなければ」という前提です。
②自分の「~でなければ好かれない」を引き算する。
①で自分の前提条件に気付いたら、それをやめる。
何にもできなくても、いい。かっこわるくても、いい。
それでいいことにする。そんな自分を肯定する。
「そんなことでいいの?」って思いましたか?そう思えたなら、よかった。
私は、これ、ものすごく怖いことだと思いました。
だって、できない自分でも受け入れられるなら、そんな自分でもいいのなら、どうしてあの時自分は好かれなかったの?愛されなかったの?認めてもらえなかったの?って、思ってしまったんですよ。
あのとき、受け入れられなかったのは、好かれなかったのは、がんばりが足らなかったから。そう思わなきゃ、自分自身がただただだめだったってことじゃないですか。
おかしいですよね。
自分には価値がない。自分なんて、って思っていながらも、やっぱり心のどこかで、自分のこと、「いい」って思っていたんですよ、私。
きっとね、こうやって、どこからか検索でここにいきついてくださった方は、自信がない、って悩んで、どうにかしたい、って悩む時があると思うのですね。
だけど、それってきっと「自分のことを本当はすばらしいって思っていて、それを相手にもわかってほしくてもがいている」ってことだと思うのです。これは、本の中にもあります。
「自分のすばらしさをわかって!」って圧って、きっと相手にも伝わるもの。本当は、自分で自分は素晴らしいし、価値があるって、気付いてるんですよね、私たち。だからぞんざいな扱いを受けると悲しくなるし、そんな扱いに耐えられないからセルフイメージを低くして防御に出ている。
本当は気付いているんだから、早く認めちゃえ。そういう話なんだけど、それができたら、苦労はしないわけです。
③何もない自分に、OKを出す。
①、②で書いてきた通り、自分のすばらしさに気付いているなら、がんばらなくたって素晴らしい自分なんだから、「そんな自分でいいじゃん」ってOKを出す。
「だから、それがね、できないからしんどいんですよ!」って声が聞こえてきそうなので、次からは方法を書いていきます。
キーワードは、「勇気」「覚悟」「チャレンジ」。
3「否定する自分」がわきあがった時の3つの忍法
「自分ってすばらしい!」って思いこんでも、反動はきます。
基本的に人間は「現状を維持しよう」という習性を持っています。これは様々な本に書かれていることです。急激に変えようとすると、反動が来ます。それでなくても、否定されたりすると、「否定の前提」は「やっぱり私なんて…」と強化されるもの。その対処法をまとめていきます。
①忍法「ただ、見る」の術
失敗したり、責められたり。「できなかったこと」があると、自分を責めてしまいがちですが。
そこで、「やっぱり、私なんて…」と思うのではなく、過去の出来事を「ただ、見る」。
いいとか、悪いとか、肯定も否定もせず、ニュートラルな立場にたって、出来事をありのままの形で振り返る。主観的な立場ではなく、客観的な立場で、改善点を洗い出す。
そうすると、「私なんて…!!」という「自分の粗探し」にならず、「あの判断が間違っていたんだな」「あそこをこうすればよかったんだな」と「出来事の改善点」が発見できます。
②忍法「私って、価値がある、かも!」の術
「価値がない」と思っている現状、それを「価値がある!」と考えるのに抵抗がある場合、「かも」をつけるだけで随分いいやすくなります。
心の「慣性の法則」に逆らう反動を弱める効果がある術です。
③「なんとかなる」と信じるの術
これを見た瞬間、「ジェシー!!」と思ってしまったのは、ただのSixTONES好きな私ですが、それはさておき。
結局、自分のことを信じようと、信じまいと、「なんとかなる」し、「なるようになる」んですよね。現実って。だったら、自分のことを信じたほうが、気持ちは楽。
そのために
「自信」の正体は、「うまくいく」と信じることではない、と心屋さんは言っています。
「自信」とは、うまくいかなくても、自分の価値は変わらない、なんとかなる、と信じること。
晴れの日も、雨の日も、台風の日も。飛ばされてしまいそうなときも、自分のいろんなことをぐちゃぐちゃにされたときも。
それでも、自分の価値は変わらない、と信じること。
では、そのために、どうすればいいのか?それが4つ目の忍法です。
④忍法「本音を大切にする」の術
「やりたいけど、無理だな」「行きたいけど、仕事だ」…日本語は、逆接のあとに1番言いたいことが来る文法です。だから、「無理」「仕事」という、社会的な自分が大事にすべきものが、あとに来ている、けれど。
本音はどっちですか?って言うと、逆接の前の「やりたい」「行きたい」なんですよね。
選べるかどうかはわからない。選べないこともあるでしょう。でも、「本音」や「本当の感情」をなかったことのように、悪いことのように扱わないこと。自分の気持ちを大切にすること。
社会的な自分で「ちゃんとしよう」と思えば思うほど、出てこなくなるものです。
私の好きな言葉で、ひすいこたろうさんのこんな言葉があります。
がんばらなきゃって、がんばる私。本当は自分に価値があると思っているし、思いたいのに、思えなくて、さらにがんばろうって自分をないがしろにする人は、きっと多くて。
今までは、きっとそうしてこないと、今までの環境では生きてこれなかった。そうすることで、守れた自分は、確かにいた。それは、責めない。否定しない。頑張ってきた自分。自己満足と言われても、そこはねぎらってあげてほしいのです。
そして、少しずつ、本音を感じ取りながら、生きていってほしいのです。
3.5 「選ばれない」経験をしたからって、あなたに価値がないわけじゃない
これは個人的に、全婚活女子と全就活生に声を大にして言いたいのですが!
事実と自分の価値は違う、ということ。
「自分の価値」を下げてしまう気持ちになるのは、相手から強烈に批判され、自分のあり方を否定されたときや、自分が「選ばれない」を繰り返すことだと思っています。
だけどそれは、「選ばれない」という経験をしただけであって、「選ばれないような価値の人間ではない」ということ。
あなたの価値と事実は決してイコールではない。
これだけは余談的に、伝えさせてください。
4変わりたかったら「今まで避けてきたこと」をする
冒頭に、結論を書きました。
「人生を変えたければ、『それだけはやりたくない』と避けてやらなかったことをする」
ここまで読んでいただいて、どう思われたでしょうか?
「がんばらなきゃ好かれない」と思って一生懸命がんばってきたのに、「がんばるのをやめる」。「本音を言ったら好かれない」と思ってきたのに、「本音を大切にする」。
「自分が信じられない」のに、「なんでもない自分を信じる」……こわいし、しんどいって、もし思っても、それって、当たり前なんですよ。
でも、変わりたかったら、正しさを変えるしかない。
何度も言っているように、人間は元来「生存を維持する」ことを最優先課題として生きています。本能的にネガティブな方向に考えやすいのは、そのほうが生存に適していたから。
ゆえに、「やったほうがいいこと」でも、本心で「するメリット」より「するデメリット」が大きいと考えていると、「怖い」から「やりたくない」からやらないんです。
別に、いいんですよ。それは。それを、責めずに認める。そんな自分を許す。許して、認めたうえで、自分と相談する。
自分を受け入れてあげること。嫌な自分も削り取ることなく。見たくない自分も自分だと。まるっと1度、受け入れる。見たくないものを、目をそらさずに。伊井も悪いも、判断せずに。
人生を変えたいのに変わらない人は、
人生を変えるために1番いい方法を最初に除外している。なぜならそれは「それだけはやりたくない」ことだから。
ダイエットをしたいのに食べたい。運動したくない。それが1番なことはわかっているけど、それをしたくないから「~だけダイエット」がはやる。そんなもんです。なにごとも。
「とにかく好きなことをやる勇気」を持ってみてください。そして同時に「迷惑かける勇気」「怒られる勇気」「嫌われる勇気」「愛想尽かされる勇気」も。
世界を変えたいなら、自分だけの「ありえないこと」をやってみましょう。誰かが言ったことではなくて、誰かが決めたことではなくて、自分で「ありえない」と感じたこと。
"ありえないことをするから、ありえないこと(奇跡)が起こる。"
一緒にがんばらずに、自分と仲良くなっていきましょう。