日記 風呂キャンセル界隈
「風呂キャンセル界隈」という言葉をご存知だろうか。
先に言っておくと、私は風呂キャンセル界隈ではない。なんならお風呂大好き、夏でも湯船浸かる、酔っ払っててもお風呂は入る(ドライヤーはたまにキャンセルする)、風呂キャンセル界隈の逆の界隈、言うならば「風呂リザベーション界隈」だ。
そんなしずかちゃんもびっくりの風呂リザベーション界隈の私ですら、この日は風呂に入るか迷った。バドミントンに行って14時くらいに帰ってきて、シャワーで髪を洗い体を洗うのに加えてわざわざお湯を溜めて湯船にまで浸かったんだ。その後は特に何をするでもなく夕飯を作って食べただけだ。風呂に入る理由がどこにあるんだろう。私は、「今日は風呂キャンセル界隈」と心に決めていた。
夕飯を食べ終わって時刻は21時ごろ、「今日は風呂に入らなくていいなんて最高だな、時間が長い」と思い徒然に携帯をいじっていたわけだが、やはり何だか物足りなさを感じる。いつもルーティーンの中にある時間が急に1つなくなると、それはそれで何をすればいいか分からなくなる。よく考えたら雨の中夕飯の買い物にも出かけて体は汚れている気がするし、何より急に気温が下がって全身冷えている。
私は風呂キャンセルをキャンセルすることにした。
悔しくないかと聞かれたら、悔しい。今日こそキャンセルしようと満を辞して決めていたのに、私の体内を流れるジャパニーズ・ブラッドがそれを許さなかったのだ。
そうして私は今日2度目の風呂に入った。風呂最高。なんで入らないなんて思ったんだろう。風呂、気持ちいい。最高。
お風呂に入って後悔することなど何一つないんだ。