その土地でしか味わえない食を楽しむ
先日、株式会社みらいワークスさんの地方創生企画で宮崎県延岡市へ行ってきました
どんな企画だったかというと、延岡市の主力産業である水産事業者の課題を知り、解決策を2泊3日で考えるというフィールドワーク
水産業の課題って何?
水産事業者の課題として、一番大きなものは「魚が獲れない」という…正直我々人間にはどうすることもできないものでした。
以前はイワシの稚魚である「ちりめん」と深海魚の「めひかり」の水揚げ量が多い豊かな漁場だったそうですが、地球温暖の影響で海水温が上がり思うように魚が獲れなくなったそうです。
今回は延岡市土々呂地区の水産事業者の皆さんにお話を伺ったこともあり
その他にも、加工用に魚を捌ける人材の不足や資金繰りなどの声も聞こえてきました。しかしながら水産事業者の多くが材料となる魚が獲れない、つまり仕入れが出来ず事業を拡大したくてもできないという現状に頭を抱えていることが伝わってきました。
冗談抜きでヤバい地球温暖化
とはいえ、私たちは神様ではないし風神雷神ではないし…地球温暖化を喰いとめるなんてことは出来ません。
地球温暖化の原因となるCO2排出量の削減に関しては、単純に○○を辞めればOKというような簡単なものではありません。
じゃぁそんな環境の中で、水産事業者だけでなくその他の一次産業事業者はどうすればいいのか‥
多分これは永遠の課題で、ひとりひとりが考えないといけないことなんだと思います
ヒット商品が生まれる秘密は○○○○⁉
何回か延岡には行っていたのですが、延岡らしいお土産に今回ようやく出会うことが出来ました。
それが、このちりめんアヒージョ(海老のアヒージョもある)
これ、元々は製造されている「高橋水産さま」の家庭で食べていたメニューが原点だったそうです。アヒージョが何かもわからず、売り物にならないちりめんやエビとオリーブオイルやニンニク、スパイスなどを調合して家族で食べていたものをベースに地元の高校生と商品開発をしたものが大ヒットしたという裏話をお聞きしました。
本来の商品開発って、こういうことだなと思うのです。
6次化産業が悪いとは言わないですが、こういうこの場所に来なければ味わえない料理やメニューには現地の人が思っている以上の価値があると私は思っています。
ちりめんアヒージョもそうですが、メヒカリという魚自体も今回初めて知って、初めて食べて美味しい!と思いました。
でも、延岡市内でメヒカリが食べられるお店はそんなに多くありません。
漁獲量の問題もあるため仕方がない部分もありますが、美味い魚を食べることを目的に延岡に行く選択はアリだと思っています。
爆発的なヒット商品を仕掛けますと謳う人もいますが、世の中に絶対はありません。言われた通りにやっても当たらないものは当たらないのが現実なんです。
だったら、普段自分たちが美味しいと食べているものや、地域に根付く田舎料理や郷土料理をもう一度見直してみてほしいなぁと思うのでした。
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