2024年1月の読書・鑑賞ログ
2024年1月に読んだ本や観た作品で、印象的だったものを記録します。
モモ(ミヒャエル・エンデ、大島 かおり)
2005年にドイツの小説家さんによって発行された、「時間」をテーマにした冒険ファンタジーです。
ある街で、「時間どろぼう」によって、大人たちの時間を盗まれてしまいました。
そこで主人公の少女「モモ」は、大人たちを救うために「時間どろぼう」に立ち向かっていくストーリーです。
読んだ後には、「時間」や「人との向き合い方」について、深く考えさせられました。
私たちは時間に追われるように、1日1日を忙しくすごしています。
その影響で、ふと暇ができても、「自分たちが何を望んでいるのか」分からなくなっているのではないでしょうか?
本書はストーリーもバツグンに面白く、ハラハラする展開がページを進める手が止まらなくなります。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
推理や謎解きものではありませんが、「名探偵コナン」が好きな人にもおすすめの作品です。
面白くて眠れなくなる植物学(稲垣 栄洋)
花の色や、葉っぱの生える枚数や角度、すべてがおそろしく計算されていることにおどろきました。
たとえば車やスマホなど、人間の作った製品なら、人間が年々改良を加えて進化していくのが分かります。
この進化と同じくらい計算されつくした改良を、植物はみずからの力で行っているというのが、驚異的すぎます。
植物にも、誰か設計者がいるのでは?とうたがうレベルです。
また、
・トマトは野菜か?
・竹は木か草か?
など、植物に対する人間側の論争も、とっても面白い。
「生物って不思議だな〜」と、改めて関心する1冊でした。
紀州のドン・ファン(野崎幸助)
亡くなってしまった野崎幸助さんの自伝です。
著者は、迷った時の行動の基準がすべて「美人と付き合いたい」という想いです。
まっすぐに貫きとおし過ぎていて、、もはやすがすがしい。
この想いだけで、鉄くず拾いから大金持ちになるまで、ひたすら走り続けています。
僕も同じく「美人と付き合いたい」と思っています。
でも、「表にだしてはいけない」や「恥ずかしい」という気持ちで、隠しがちです。
本書を読んでからは、その下心を素直に認めたい。
そして、「そのエネルギーを仕事に活かしていかねば」と思いました。
死んでも死ねない葬儀屋裏事情(赤木 太陽)
一生で何度も経験することがない葬儀は、知らないことだらけ。
葬儀屋が価格交渉で使う、キメ台詞
「早く決めないと、仏様がかわいそうです」
などなど、お金の流れも含めた実態を知れて良かったです。
また、人の死に関わっている職種なだけに、「幽霊を見たことがあるか?」という質問も面白かったです。
気になった方は読んでみてください。
幸せへのセンサー(吉本 ばなな)
こちらは本で販売されておらず、Amazonの音声配信サービス(オーディブル)のみで配信されています。
個人的に、ハッとした点が、「石はなでると軽くなり、叩くと重くなる話」です。
この話を知って、僕は「幸せセンサー」のつじつまの歯車が、ガチっと組み合わさりました。
夢中になれることを探したい人、夢中になって生きていていいか迷っている人に、ぜひおすすめしたい作品です。
戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!(永井孝尚)
主人公は、コーヒー会社に入社した「さくら」。
業界の生き残りをかけて、ライバル会社と戦い成長していく物語です。
・コーヒー一杯の値段を下げるか?
・企業にコーヒーメーカーを設置して、消耗品で稼ぐか?
・コンビニの高品質なコーヒーに、どう立ち向かうか?
物語だけでも面白く、とくに勉強している意識はなくとも、あらゆるパターンのビジネス戦略が学べます。
日本でコーヒーが親しまれるようになった歴史を知りたい人にも、おすすめです。
あたいと他の愛(もちぎ)
父は自殺し、母は強烈な毒親。
そんな過酷な家庭ながらも、ゲイ風俗で生計を立てつつ、力強く生きて行く著者の自伝です。
素晴らしすぎます。
著者の生い立ちを知ると、「僕はなんてぬるま湯な人生なんだ」と気づきました。
そして、「そんなぬるま湯生活に甘んじて、努力していないこと」に反省の嵐です。
前半は、プッと吹き出すような面白い言い回しもあり。
後半は感動、もうひたすら著者を応援したくなる。
ぜひあなたも、『あたいと他の愛』を読んでみてください。
かなり面白い1冊です。
(映画)ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
2012年にアメリカで公開された、冒険と人間心を描いた映画です。
主演は二階堂ふみ。
映像が迫力満点で、海も超キレイ!
ストーリーも、最後の最後までどうなるのか分からないハラハラ展開が面白いです。
どんなストーリーかというと、インド人の青年「パイ」が主人公。
主人公の家では動物園を営んでおり、ある日、カナダに移住することになります。
そこで、動物たちと一緒に船にのって、カリブ海を渡るのですが....
これから見る方は、ネタバレを事前に見ないことをおすすめします。
めちゃくちゃ面白い作品ですので、何が起こるか謎な気持ちで。
めっちゃハラハラ、そして、ワクワクしますよ~。
(映画)ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
2023年に公開された、日本とアメリカ合作のアニメーション映画です。
任天堂の人気ゲーム、スーパーマリオの世界観にどっぷり入れます。
とにかく映像がすごい!
アニメというよりも、マリオの人形がリアルに動いているかのような錯覚におちいるほどです。
ルイージマンション風の、ひやひやする展開や、マリオカートの疾走感など、任天堂switchで楽しんでいたワールドを大迫力で楽しめます。
この映画を見た後は、ユニバーサルスタジオに行きたくなる!
そんな気持ちが、1UPしちゃいます。
(ドラマ)プロミス・シンデレラ
原作:橘オレコさんのマンガで、2021年7月~9月にTBS系火曜枠で公開されたドラマです。
夫に不倫されて家を飛び出した主人公「はやめ」は、スリにあって路上生活をするはめになります。
そんなところに、性格の悪い大金持ちの男子高校生「いっせい」が現れます。
主人公は衣食をあたえられるかわりに、「リアル人生ゲーム」となるサイコロゲームを強いられて、というストーリーです。
見た感想として、とにかく主人公がモテモテ。
過酷な設定でスタートしてはいるものの、夢のようなシンデレラ状態がすざまじいです。
久しぶりに、恋愛系のドラマ?を見たのもあり、新鮮。
そして、主人公のサッパリした性格にすがすがしい気分になれました。
ちなみに、ドラマ『プロミス・シンデレラ』は、Amazon Primeで無料で見れますよ。
以上、最後までご覧いただき、ありがとうございます。
「同じ作品を見たよ」などあれば、ぜひ感想を教えて下さい。
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