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2023年8月の読書・鑑賞ログ

2023年8月に読んだ本や観た作品で、印象的だったものを記録します。


JK、インドで常識ぶっ壊される(熊谷はるか)

インドでの食事や買い物、学校、日常生活を、高校生の目線で詳細にまとめられています。

インドでは3ヵ国語を話せる人も珍しくなく、上流階級の仕事につけない。

そんな親を支えるために、インドの学生は大学に通うと、本書にあります。

日本人の考える「学ぶこと・社会に対する意識の差」がハンパじゃなさそうだと、ひしひしと感じました。

・なんのために働くのか?
・なんのために学ぶのか?
・当たり前とは?

これらを考え直したくなったときに、『JK、インドで常識ぶっ壊される』を、ぜひおすすめしたいです。

そして、甘い食べ物が好きな方にも!

涙が出るほど甘~いお菓子「ラスグラ」が食べてみたくなる本です。

魔女だったかもしれないわたし(エル・マクニコル)

「普通と違うことはいけないことなのか?」を考えさせられる学園物語です。

舞台はスコットランドの田舎街で、自閉を抱える少女が主人公です。

必死にみんなと同じふりをしているにもかかわらず、クラスメイトから白い目で見られてしまう。

そんな主人公は、学校で「魔女狩り」の史実を知り、「わたしも当時なら、魔女呼ばわりされ裁かれていただろう」と考えます。

そして、主人公は図書館にこもって、罪もなく裁かれていった過去の人たちの歴史を調べ、ある行動にでます。

心理描写と展開がリアルで、まるで実話のように感じます。

辻村深月さんの『かがみの孤城』や、野島伸司さんの作品が好きな方におすすめです。

儲かる会社のつくり方大全(上嶋悟)

起業や副業を始める方におすすめの、ビジネスモデルの作り方が満載の本です。

「なぜ無印良品にカラフルな洋服がないのでしょうか?」

しないことを決めて、いまあるものを上手に生かすことが大切であると、本書には書かれています。

たしかに!

「会社のつくり方」とタイトルにありますが、「会社だけではなく、ビジネス全般に通ずる法則の宝庫である」と、僕は感じました。

むしろ、個人で起業や副業を始めてみたい方にとって、目からウロコの話が満載なのではないでしょうか。

仕事の職種がちがっていても、アイデアや手法は職種を問わず、通じるところが沢山あります。

「上手に商売をするための考え方」、まさに土台です。

たとえば、たったの3ヶ月間だけの寿司修行で、ミシュランに掲載された寿司屋があります。

この寿司屋は、どのようなことに着目して、どのような戦略をとったのでしょうか?

気になった方はぜひ、本書を手に取ってみてください。

他にも、200社以上のビジネスコンサルをしてきた著者の参考事例が、たっぷり紹介されています。

ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング(木下勝寿)

東証プライム上場社長・現役マーケッターが駆使する、成果を上げるためのマーケティングが83個紹介されています。

個人的に
・なぜショッピングセンターでは、紙オムツと缶ビールが一緒に購入されている履歴が多いのか?
・eコマース事業はLCCの事業戦略を真似すると良い理由
・JAの、他の金融機関とのすみ分け方法とは?
などが面白かったです。

他にも、ネットだけでなく、実際の売り場での戦略なども多数紹介されています。

広告やLPに関わる方に、おすすめの1冊です。

生き方(稲盛和夫)

京セラとKDDIを創業した稲盛和夫さんの、人生哲学がたっぷりと紹介されています。

2004年に発行された本とは思えない、「もっと早く読んでおけばよかった」と感じる本です。

個人的にハッとした言葉がこちらです。

・思うことがすべての始まり。「そうである」というより「そうであろう」とする気持ちが、私たちの心を磨く
・社会人になったら「してもらう側」から社会に「してあげる側」になろう
・夢を描き、ひたむきに創意工夫を重ねていくことで、人格が磨かれる

他にも、勉強になる言葉がたくさんあります。

というよりも、1冊まるごと名言集のように感じました。

時間と空間を操る「量子力学的」習慣術(村松大輔

集中しやすい周波数帯や空間を意識して、より成果を上げる習慣術が紹介されています。

習慣術以外にも、量子力学の話がとっても面白いです。

おどろいたのは、意識や感情も素粒子(フォトン:光エネルギー)だったことです。

僕は意識や感情には、物質的な「実体がないもの」かと思っていたからです。

「思いや言葉は現実になる」と言われていたのが、精神論ではなくなってしまいそうに感じます。

習慣術とあわせて、量子力学にも興味がある方はぜひ読んでみてください。

究極の疲れないカラダ(仲野広倫)

体のメンテナンスに対する考え方が学べる本です。

著者はNYでカイロプラクターをしており、ハリウッドスターやオリンピック選手に人気の先生です。

本書には「患者さんがその場でよくなるよりも、5年後よくなっていることが大事」とあります。

そのため、メンテナンスの実践方法は少な目。

メンテナンスに対する考え方、体の状態に対しての向き合い方が中心となっています。

後半はクイズ形式で、間違ったストレッチやメンテナンスが紹介されています。

なので、「自分は間違ったストレッチ法を行っていないか?」

気になる方は、ぜひ読んでみてください。

『究極の疲れないカラダ』はKindleアンリミテッドで、無料で読めますよ。

改訂 精神科養生のコツ(神田橋條治)

1999年発行、2009年改定版の東洋医学を元に心や体の健康について、生活習慣や整体、漢方薬など幅広く紹介されています。

治療ではなく、毎日続ける「養生」視点での健康習慣の考え方がめちゃくちゃ面白いです。

いろいろな所で「自分を大切にする」と決まり文句のように目にしますが、多くの場合、じゃあどうすれば良いのか、やり方が謎のままです。

個人的に、この本が1番「自分を大切にする方法」がしっくりきました。

2023年に読んだ本の中で、ベストになりそうな予感がします。

一生折れない自信のつくり方(青木仁志)

まわりに左右されずに、自信を持つ方法が紹介されている本です。

本書を読んで、「自分の選択に責任を持つ大切さ」を痛感しました。

そのためには、自分がしっかり納得した状態でなければと思います。

自分は「どのように感じて、どのように解釈したのか」、しっかり向き合っていきたいです。

本書には、自信を持つための「行動アイデア」と「事例」も紹介されています。

「自分で決めた現実を選ぶ意欲」を挙げたい方におすすめの本です。

トラウマを乗り越えるためのガイド(リサ・ルイス、ケイ・ケリー、ジョン・G・アレン)

アメリカの精神医療機関に長年たずさわる先生たちが、自分のペースで行えるトラウマ対処法を紹介した本です。

「感情をおさえることで、自分はどんな損をしているか」について、考えさせられます。

また、その感情をおさえているストレスを、浪費や過食、アルコールで発散している方におすすめの本です。

ついつい即効性があり快適なものを、僕も選んでしまいます。

「ゆっくり着実に対処するほど、早く回復する」と本書ではいいます。

一時しのぎの対処法が悪い結果をもたらすことを、再認識できるかもしれません。

問題点は、この本は値段が高いんですよね...(2,970円します)

思い通りに人を動かすヤバい話し方(Dr.ヒロ)

心理学を駆使して、「相手に好かれる」や「説得力のある」話し方を上達させる方法が紹介された本です。

ドラクエの呪文がこんなにも使用されている本を、初めて見ました(笑)

例え話はドラクエ以外にも、面白い話が満載で、読み物としても普通に面白いです。

さすがヤバい話し方なだけあって、スルスルと気づいたら最後まで読んでしまいます。

セミナー講師や営業職の方におすすめしたい本です。

幸せが150%になる不思議な話(小林正観)

1999年に行われた小林正観さんの講演会を本に編集したものです。

物事の捉え方、宇宙観など正観さんの価値観がたっぷり収められています。

長崎のマジックショーを行う料理屋さん「アンデルセン」の話が出てきます。

ちょうど僕は最近、このお店の話を別件で知ったばかりだったのでおどろき!

他にも、面白エピソードがセミナーの口調そのままに本に収められています。

愛着障害~自分を知り、幸せになるためのレッスン~(岡田尊司)

2011年発行の書籍『愛着障害』をマンガ化したものです。

不安を抱えるときの表情が、ギャグ漫画のようにオーバーリアクションで面白いです。

元となる書籍版は読むのが超大変です。

なので、「愛着障害とは何なのか」を知ってみたい方には、こちらのマンガ版の方が断然おすすめです。

アレクサンダー・テクニーク 実践編(バジル クリッツァー)

演奏家向けの心と体の整え方について、まんがで簡単に分かる本です。

内容は主に「コーチング」と「呼吸法の実践解説」となっていました。

体の動きを、自分の意志でつなげる練習法がわかります。

楽器や演劇をやられている人に、おすすめの本です。

バナナの魅力を100文字で伝えてください(柿内尚文

人間関係やビジネスで役立つ、伝える技術が紹介されている本です。

「バナナ」はお題として、です(笑)

伝えるとは、相手に理解してもらう・腑に落ちる・納得してもらうこととあります。

たしかに、自分は言いたいことだけ言って終わっていました。

人間関係も仕事のトラブルも、「伝えきれていないから起きるトラブル」は多いです。

対処法が気になった方は、ぜひ読んでみてください。

IQ200になる習慣(苫米地英人)

IQは後からでも上げられる、その練習方法について書かれています。

子どものIQを高める方法が面白くて興味深いです。

そして、「人間が学ぶのは、人生を豊かにするため」という言葉に、ハッとしました。

大人になってからのIQを上げる方法については、ちょっと僕にはむずかしそうに感じました。

苫米地さんバケモノすぎです(笑)

子ども時代の勉強しまくりっぷりや、アメリカの難関大学に余裕で合格、毎月本を100冊読んだりなどなど...

もはや超人の生活が紹介されている本のような、爽快さがあります。

幸せになれる手放し11ステップ(まりあ)

片付け・手放しを通して自分と向き合ったり、忘れていた趣味の時間を充実させていく本です。

家の中に物が多い自分は、どこかしら「無いと不安」という気持ちがあるはずです。

本書では、今の自分にあったものだけを残していくことで、「これだけあれば十分」という気持ちへ切り替えていきます。

心地の良い空間にいた方が、そりゃ良い決まっているものの、なかなか大掃除に踏み出せない。

そんな方の背中をおしてくれる本です。

自分も光るものは、できるだけピカピカな状態を保ちたいと思います。
(現在は販売停止中となっているようです)

ひろゆき流 ずるい問題解決の技術(西村博之)

ひろゆきさんならではの独特な問題解決法や、抜け道の探し方が紹介されています。

問題解決の話の中で、デパートで「エレベーターが遅い」とクレームがきたときの対応方法が、とても面白かったです。

あなたなら、どのように解決しますか?

・高層階用と低層階用にエレベーターを分ける
・新しくエレベーターを増設する
・エレベーターのシステムを新しくする

解決した方法は、意外にも「エレベーターを待つときのスペースに、鏡を設置する」でした。
待っている時間を、暇にならないようにしてあげたのです。

僕には「エレベーターは遅いままで解決できる」という発想がなかったので、おどろきました。

やめる時間術(尾石晴 ワーママはる

何かをやめて時間を作るにはどうすれば良いか?その方法が紹介されています。

本書ではテクニックをあれこれするよりも、やめる習慣を決める。

そのための、時間を見える化して、何に使用しているか不明な時間を削っていく方法が記されています。

僕も時間術の方法を、あれこれやっていた時期があります。

それよりも勇気を出して、やめられることを探して決めた方が日常が改善されました。

時間を作りたくて、でも決断する勇気が欲しい方におすすめの本です。

40代から手に入れる「最高の生き方」(いれぶん

40代を過ぎてから年収を3倍にした著者は、いったいどのような取り組みを行なったのか?自伝とともに、やり方や心構えが紹介されています。

下記のような、背中を押してもらえる言葉に勇気が湧いてきます。

・受け身な自分を捨てて、すべて経験と受け止める
・失敗しても自分にはプラスなので、迷ったら前に進む
・素直で謙虚な姿勢で、自分を整える

僕も、不惑の余裕(あらゆる束縛から自由であること)を目指したいと思います。

40代を過ぎてもチャレンジして、どんどん前に進みたい方におすすめな本です。

(映画)君たちはどう生きるか

2023年7月に公開のジブリ映画で、原作・脚本・監督は宮﨑駿さんです。

昭和の戦時中の舞台設定となっています。

主人公の少年マヒトは、亡くなった母の実家へ疎開しました。

父は母の妹であるナツコと再婚し、ナツコのお腹は大きく、もうすぐ子どもが生まれます。

母の実家には古い塔があり、やたらマヒトを気にかけてくる不思議な鳥がいます。

ある日マヒトが鳥を追いかけて古い塔に入ろうとすると...という物語です。

キャラクターの表情や、不思議な生き物の大群が、他のジブリ作品を思い出させます。

そして最近のアニメだからか、やたら映像がキレイ!

途中で、見渡すかぎりの海と孤島シーンがあるのですが、神々しい美しさです。

そして、声優陣の豪華さがハンパじゃないです。

・菅田将暉
・あいみょん
・柴咲コウ
・木村佳乃
・木村拓哉

声を担当する俳優さん目当てで見るのも面白そうです。

(映画)人魚の眠る家

2018年公開で、原作は東野圭吾さんの小説です。

松竹映画ホームページ『人魚の眠る家』より引用

主人公の薫子(篠原涼子)と夫(西島秀俊)の娘が、ある日プールでおぼれて病院に運ばれます。

なんと娘は脳死となり、もう2度と目を覚ますことはないと医者に告げられてしまうのです。

主人公は、娘の心臓は動いているので「いつか目を覚ましてくれる」と信じて介護を続けます。

さらに、夫の会社の最新技術によって、眠ったままの娘の手足を、機械で動かすことにも成功します。

はじめは娘の体が動いたことに、みんな喜んでいました。

しかし、「眠ったまま娘の体を機械で動かすこと」に夫は、少しずつ違和感を感じていき...という物語です。

脳死をどうとらえるか、むずかしいテーマの映画で、深く考えさせられます。

今後、医療が発達するとさらに人間はどうなっていくのでしょうか。



以上、最後までご覧いただき、ありがとうございます。

「同じ作品を見たよ」などあれば、ぜひ感想を教えて下さい。


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