12月26日という日

私にとって12月26日という日は毎年原点に戻る1日。

12月26日は友達の命日。

15年前のこの日、友達はこの世からいなくなってしまった。
それまでの私は趣味のダンスをしながらアルバイトで生計をたてていて、
それなりに楽しく暮らしていた。

そんな時に彼女は病気になってしまった。
夢だった美容師になって間も無くのことだった。

入退院を繰り返してはいたが元気になると信じていたし、彼女がこの世からいなくなるなんて考えもしなかった。

お見舞いにもたくさん行っていたが、その時に手紙の交換もしていた。

退院したら一人暮らしをする。一人暮らしをする部屋はこんな感じの部屋にする。
退院をしたら旅行に行く。
手紙の内容は全て前向きな言葉が書かれており、なぜか私の方が元気を貰っていた気がする。

そんな彼女がいなくなってしまった。
最期の最期まで彼女は生きる事を諦めなかったし、生きたいと願い続けていた。
生きたいと願いながら、彼女はいなくなった。

12月26日。忘れることのない1日。

この日から私は彼女の分も生きると決めた。
人生を無駄にしないと決めた。
【今自分にできる事は全てやる】【やりたいと思った事はチャレンジする】この日から自分の生き方が決まった。

だから私は何足もの草鞋を履いている。
興味がある事は何でもするし、やる前から諦めたりしない。
やりたい事を全てやっていたらキリがない。
キリがないけどやり続ける。
全力で生きるし、人の何倍も色んな事を経験したいとも思っている。

2人分生きると決めたし、命がある事が当たり前ではないから。
生きたいと願いながらそれが叶わなかった彼女の思いを無駄にはしない。
いつか彼女と再会した時に「よう頑張ったなー。」と言ってもらえるように。

この思いをまたしっかりと心に置くのが12月26日という日。


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