悪ガキよ、野山を爆走し、ペイント弾を放て!!――映画『リトル・ワンダーズ』の無邪気な無法の先へ(ネタバレ有感想)
私の観る映画はほとんどがホラー映画である。
一度「何故ホラー映画が好きなのか?」と聞かれたことがあるが、その時に自分の感覚から導き出した答えはこれだ。
「私の喜怒哀楽は年齢とともに薄まり、若い頃から現在までの実生活の経験上、死別や余命を涙の肥やしにする娯楽性を見出す事ができなかった。
男女間の恋愛の文脈も顕微鏡で見る生き物の求愛行動に近く、寄り添うには生まれつきの限界があり、無計画妊娠の美化やスキャンダラスな脚色などにはおそらく作り手の意図をくみ取る事ができない。
喜怒哀楽・