五十肩、四十肩
よく肩が痛い時、「四十肩・五十肩になった」と聞くことがあります。この場合、整形外科などに行って、下される診断は「肩関節周囲炎」であることが多いのではないかと思います。
いわゆる「肩関節」は身体の中の他の関節に比べて様々な方向に動きます。そのため肩関節を支えるものとして、関節を覆う袋状の関節包と言われるものや、靭帯、筋肉の腱の部分などにもかこまれています。
そして、運動不足によって、肩関節を動かす機会が減ると、筋肉や靭帯、関節包が短縮したり癒着するため、ふとした動きでその癒着した部分や短縮した部分が引き伸ばされて、炎症をおこし、痛みにつながると考えられています。
肩関節は複雑な構造の関節でもあります。
例えば、バンザイをする動きでも、上のほうに手を上げれば上げるほど、背中にある肩甲骨の動きも伴っています。
そして、その肩甲骨と背中の部分の肋骨をつなぐ筋肉も関係しているで、肩関節の動きというのは、身体の軸の部分の体幹の安定性(固定筋)も大事だったりします。
(肩関節の構造を詳しく知りたい方は検索していただければ、色々でてきます!)
そう考えると、「肩関節周囲炎」となって、肩関節を動かせない状況と言うのは体幹の筋力にも影響してくることがわかります。
ではどうするのか。
①肩関節を動かせる範囲で動かす。
②身体の軸である体幹の筋力を落とさないようにする。
この2点がポイントではないかと思います。
①については、基本的に肩から下のラインで痛みのない範囲でよく動かしておく。
これは、見た目でもわかりやすいので、大事ですし、これが実は②にも効果があります。
②については、これがほんとに盲点ではないかと思うのですが、痛みがある肩関節を動かさないことにより、体幹の筋力が低下して、猫背になったり側わんになったりすることがあるんです。
そう思うと、肩関節を効率良く動かすには、身体の軸である体幹は非常に大切なんですが、、、
体幹の筋力や姿勢を保つのには、肩関節を動かすこと、つまりは「大きく手を動かす」ということが、日常的に行われていることがとても影響する、と思っています。
何かの中心であるものを維持するには、その末端の動きも大切なんだと、人体から学んでいます。
たまには、大きく伸びをして、空を見上げてみてくださいね!!
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