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ロンドン一人旅。映える地球の歩き方🌍ART TRAVELERの裏側編👜

こんにちは!
ART TRAVELERのmayuです。

ART TRAVELERとは、運営しているアートメディアとアートコミュニティの名前でもあります。

アートメディアでは日本のトップクオリティを誇るアートマップを完成させること。コミュニティでは、「知的好奇心でつながる出会いの場」として、月に一度のアートスペースでの交流会をメインとしたアートイベントの企画をしています。個々人がアートと近づくことで、多様な価値観を知ることやより視野の広がる瞬間、そして日常が少しでも充実につながることに貢献できるような出会いの場になれればと思っています。(第二期メンバー募集中です。約150名の素敵なアート仲間と共にお待ちしています)

今回noteを書いている理由は、ART TRAVELERとして実際に旅をするときに知っておいた方が良い情報などをお伝えする機会や場所がなかったからです。

今までは、私個人のインスタフィードで独自の世界観を創り上げるというミッションのもと、最上級のピースを集めるようにアーティストやクリエイター、建築家の方が生み出した驚きのクオリティの作品や空間を自分の目で確かめ、写真を通して発信してきました。

@may_ugram のインスタで発信中のフィード
LAと Las Vegasに訪れた際の発信です

ヴィジュアル重視で「近未来的モダン」をテーマにキュレーションしてきたものの、土地感なども考慮した旅の中身についてのお届けはできていなかったので、その点についても補足していきたいと思います。こちらのnoteでは、海外版のガイドブックとして、「映える地球の歩き方シリーズ」として記します。これだけ読めば、すぐ旅に行けるようにまとめますので、ぜひ、ロンドンの現地情報が簡単にわかりやすく知りたい方のご参考になれば幸いです。


このようなラインナップでお届けしていきます。私の旅のスタイルとしては、一般的な観光名所というよりも、現代アート・空間・デザイン・建築を観ることが目的で、一気に回る効率重視派です。一回の旅で、短い期間で、見たい景色を見尽くすため、安くても時間がかかる移動手段は使いません。そして、誰もが知る観光名所に関してもそこまで興味がないため、自分の集めている世界観に合うかどうかを第一優先に、世界を歩きながら現地で輝くカケラを拾い集めているような旅の仕方になります。

ちなみに、私は旅先での食事にはこだわりません。どうしても、そのレストランの空間を観たい..という場合は、素敵なところを予約するときもありますが、そうでなければ、食事は適当でアート巡りをしている。というような時間を過ごしています。アート純度100%で、グルメの情報は、ほぼございません。(笑)

そして、荷物はできる限り最低限でかつ確実に必要なものだけを持っていく派です。気づけばまもなく3年のART TRAVELER を続けてきたので厳選アイテムにも自信があります。

さて、私と共にロンドンの旅をはじめましょう!

Let's go to London !

今回のアートトラベルにて、飛行機の窓から撮影。
ロンドンといえばのテムズ川からスタートです。

1.ロンドン旅に必要なもの

  • パスポート

  • クレジットカード(VISA/AMEXカードなど。交通系でVISAタッチが使えるので、海外ではVISAカードは必須で一枚あると安心。必ずタッチ決済ができるタイプのものを。)

  • キャッシュ(ポンド/念のための50ポンドから100ポンドで充分。キャッシュレスが進んだ国のため、使う時はほぼないです。)

  • eSIM(ホテルではWi-Fiで過ごすとして、4日間で5Gもあれば充分)

  • BFタイプの変換プラグ/USB・Type-Cなど各充電の線/モバイルバッテリー/各プラグ

  • 折り畳み傘(突然雨が降るので、小さくて軽量の折り畳みは必須。KIZAWAの最軽量折り畳み傘は本当におすすめです。Amazonなどで買えます)

  • ヒートテック/インナーダウン (急な寒さ対策に備えて)

  • 下着類/旅の着替え

  • 折り畳み三脚(一人旅の必須アイテム)

  • 常備薬(頭痛・腹痛など必要なお薬と絆創膏)

  • 消毒シート(スプレータイプも持っていく)

  • ビジットジャパンの登録は終わらせておく

ちなみに、海外での電波は何を使われていますか?
私はもう、ずっとeSIMです。昔は海外旅行の度にWi-Fiルーターを借りたり、SIMを現地で入れ替えたりと、荷物になったり面倒な作業がありましたが、今は飛行機が着地した瞬間に、iPhoneの設定機能を切り替えるだけで、現地の電波に一瞬で接続できるようになりました。

Airaloというアプリから、日本にいる間に現地のeSIMを購入をして、インストールを終わらせておきます。今回、ロンドン・ヴェネチア・ミラノの旅だっため、切り替えにてこずらないように…と思い、割高の47カ国対応のユーロSIMを購入したのですが….。ロンドンの街中で突然の不具合が起こり、スマホ右上のアンテナマークの隣に初めて「E」というエラーマークが現れ、ネットが一切使えなくなり、スマホなしで街を歩かないといけないという中々恐怖の時間を経験しました。そこから、ようやく見つけたWi-Fiのつながるカフェで結局イギリス単独eSIMを買い直すというトラブルも起こったりしたので、国を渡り歩くときにも数カ国をまとめたeSIMではなく、各国のeSIMを購入しておいて現地で切り替えましょう..!!

ちなみに各国のeSIMで、このようなエラーは出たことは一度もありません。初めてAiraloをお使いになれる方は、初回ポイントがつくクーポンコードがありますのでぜひこちらをご使用ください。eSIM パッケージを初めてご購入の方に USD $3.00 の割引がプレゼントされます。新規登録またはチェックアウトの際にコード「MAYU6227」を適用してください。

このアプリにはお世話になりすぎて、すでに10ヵ国近くで使用しています。いつのまにか4段階あるメンバーシップレベルのトップである、プラチナトラベラーというものに昇格していました、、(笑)

Airaloのアプリ内表記にて、(笑)
購入した分のキャッシュバック率が上がる仕組みのようです


こうやって一つずつ書いてみると、ちょっとした情報も皆さんにしっかりお届けできるnoteはいいですね

2.ヒースロー空港からの市内への行き方

続いて、空港に着いてからの「私はどこへ行けばいいのか」問題。今では、1人でどこでもいくため、全く信じてもらえないのですが、極度の方向音痴出身(?)ということもあり。それを解消するために一人旅をしているといっても過言ではありません。今でも空港についてからが一番緊張します。

空港から市内に出るまで、バス・電車・タクシーなど色々な交通手段はありますが、大きくて重たいスーツケースを持ち運んでの乗り換えや、降りる駅にエスカレーターやエレベーターがないかもというリスクを考えると、体力の消耗だけでなくキャリーを持ち上げられるかどうかという、物理的な問題や、知らない国の方に助けられる可能性(本当に親切な方も多いですが、文化の違う国では何が起こるかわからないです。基本は助けられないようにしておくことに越したことはありません。※トラブル経験済み…)そういうこともあって、私は割高でも空港からはUber一択です。ロンドンはUberが使えて、比較的すぐつかまります。

今回着陸したのは、ヒースロー空港のターミナル2。
元々下調べをしていた内容では、

“ターミナル2の到着ゲートを出て正面に立体屋内の駐車場があり、駐車場の4階がウーバーのピックアップポイント。外に出なくてもターミナルと駐車場は繋がっていて、エレベーターでアクセスができる”

と、いうことで、「これは行ってみないとわからないな…」という状況だったのですが、方向音痴な私でも、この言葉通り比較的すぐにエレベーターを見つけることができました!!(写真を撮っていなくて、ごめんなさい)
具体的には、「Ride hail pick up/Car rental」という表記を探して、Car park level 4に向かえばそこは、Uberのピックアップゾーンになります!!

無事到着してから、日本でダウンロード済みのUberアプリより「Terminal 2, Heathrow Airport」を出発地にして、目的地の住所か名称を入力しましょう。ちなみに、最初に宿泊したロンドン中心地のホテルまでは、1時間で56.95ポンド(当時の換算レート約199円)で、¥11,331-になりました。大体どの国でも空港から市内までは、片道一万円ほどのイメージです。

3.市内での移動手段/決済方法

旅先でとても重要な現地での移動手段。1人ということもあり、危険度(スリの被害や治安的な問題)と個人的な面倒度(駅から現地まで遠い・乗り換えに時間がかかる・本数が少ない など)から、どう歩くかを考えるのですが、ロンドンはとてもありがたい街でした。

というのも、赤い二階建てのバスがすべての条件を満たしていて最高なのです。

街に映える赤色で角がなくほんのり丸いフォルム。
そしてエナメルのような艶やかさが可愛さを引き立てます

乗り方も簡単・本数も多い・景色もよい・治安も悪くない・安い。この条件が移動手段で揃っているのは、今のところシンガポールくらいな気がしています。(ただし、シンガポールのバス内ではお水であっても飲んではいけません)景色部門では、このロンドンバスの二階建ての先頭に座れた時には優勝です。割と高確率で座れます。地下鉄に乗れば良いのでは..とも思われそうですが、治安の問題でアメリカやヨーロッパではあまり乗りたくないと思っていて、一人旅では乗らないようにしています。今回は、一度も地下鉄の中をのぞいていません。(韓国や香港などの安全と感じる街ではもちろん利用しています。)

どのバスに乗るかも簡単です。Googleマップから、目的地を入れるとバスの番号が書いた経路が出てくるので、その番号通りのバスに乗ります。バスに乗る時は手を挙げないと通り過ぎてしまうので、バス停から乗りたいバスの運転手さんに見えるように、手を挙げて呼び止めましょう。(タクシー形式です)また、バスの途中駅の表記も一致していました。(たまに表記と違う国もありますよね)

更に、位置情報をオンにしたままにしておけば、バスで次の停留所名を聞き逃してもリアルタイムで今どの駅かもわかるような表示なため、Googleマップにはロンドンでも大変お世話になりました。

ロンドンの交通系では、UberアプリとGoogleマップ以外使用していません。

位置情報をオンにしておくと
左側のドット上に、現在地が分かるような目印がでてきます

そして、ロンドンバスのお支払いも簡単。
現地の交通カード(オイスターカード)は買わなくて大丈夫です。乗車時のVISAタッチで、OK。(AMEXを交通系で使えない国が多く、今回は試してないので使用できるかは謎ですが、VISAは確実です!)

降車時はタッチする場所がないため、乗った回数での清算になります。ちなみに、1回1.75ポンド(約350円)のようなのですが、クレジット明細を見ると、1日毎に1,048円の引き落としのみ。オイスターカードの使用時と同様に、クレジットカードにも1日の使用限度額が設定されているようです。1日3回以上乗った場合は、一律の料金という。バスに関しては、驚くほど良心的な価格で街を歩くことができました。バスの回数券などもあると思うのですが、ロンドンバスはひとまずお持ちのタッチ決済付きクレジットカードでの通過が煩わしさもなく、お得感もあり、おすすめです。

街の景色にとても合います。赤はパントン485Cという色

街の中心地は小回りがきくバスに乗ることがおすすめで、少し遠いエリアへ向かう時に、そもそものルートが遠回りで時間がかかる(タクシーの方がバスに比べてかかる時間が半分以下など)といった時には、やはりUberもおすすめです。メーター料金もそこまで高くないです。(凄まじく高い国を経験したためロンドンは普通価格だと感じています。)

4.草間彌生さんを追いかけて

今回ロンドンに訪れた理由は、アートフェアの「Frieze LONDON」目的でかつ、草間彌生さんの作品がロンドンに集合のタイミングだったからです。

2024年10月9日から10月13日まで
リージェンツ・パーク Regent's Parkにて開催。
今回こちらのアートフェアに参加してきました

フリーズ・ロンドンは、もう終わってしまったのでさておき。私はいつのまにか草間彌生さんの作品を追いかけるようにART TRAVELERをしています。

2023年にルイ・ヴィトンとのコラボレーションによって原宿で行われたPOP UPでは、特大サイズの草間さん模型が二階建ての空間を突き抜けていたり、表参道店では、アンドロイドな草間さん人形がショーウィンドウでお出迎えなど。七変化な草間さんと会えたことは記憶に新しいと思うのですが、Parisも草間彌生さん祭り。ルイ・ヴィトンの本社の高さと同等な特大円筒サイズの草間さんを見ることができたり、ルイヴィトン店舗の外装を草間さんといえばのドットでラッピングされた姿で数店舗見ることができ、パリの街ごと草間さんの世界になった姿を楽しみ尽くしました。また、香港でのアートフェア「Art Basel」のタイミングでも九龍半島のM+で草間さんの大回顧展中であったため、去年は、本当にどの国に行っても草間さんに囲まれた年だったのです。その後、Seoul・LA・NYCでも草間さんの作品に会いに行きました。

ここまでの草間さんワールドが楽しめることはないかもしれない…と思っていたところ、今年下半期のロンドンは草間彌生さんフィーバー。常設の特大彫刻作品が今年9月に設置されたことと、ロンドンの名門ギャラリー Victoria Miroにて会期中の草間彌生さんの個展が開催。そして期間限定のPumpkinの彫刻の展示が重なる期間に訪れることができました。

①「ケンジントン・ガーデンズ」内のRound Pondにて「Pumpkin」(2024年11月3日まで)

草間さんといえばのかぼちゃの彫刻を見つけると、こんなにも嬉しい気持ちになるのは何故でしょう。

私は、このかぼちゃを見つけると幼少期の自分に戻れるような感覚があるのです。大好きだった任天堂のスーパーマリオ64のゲームの中をリアルに歩いているような。ポップなキャラクターのいるファンシーな世界に没入するのが好きだった自分が、そのコース(面)をクリアしていくためにスターを探して進むという。あの時のワクワクに近い感覚が戻ってきます。草間さんのかぼちゃはそんな懐かしさの詰まったゲームの世界のスイッチを押してくれるため、私にとってのスターな存在だと感じてしまうのです。

今回の黄色いかぼちゃは、福岡市美術館の常設作品のかぼちゃサイズから2倍以上のお化けサイズでした。

 ②Victoria Miro『Yayoi Kusama: EVERY DAY I PRAY FOR LOVE』Infinity Mirrored Room – Beauty Described by a Spherical Heart, 2024(2024年11月2日まで)

大本命Victoria Miroでの草間彌生さんの個展は、ギャラリーでの個展にも関わらず、チケットは予約制。運良く申し込み日の前日からこの個展の情報を知り、当日は万全の体制で申し込み日を迎えたものの、人気すぎてサーバーダウン。その日は誰1人予約ができないまま、ギャラリーからの謝罪ページだけが更新されるような一日を過ごしました。(システム側も本当大変だっただろうなとお察しします)

今日はもう解決しない…ということがわかって就寝….
絶対に取りたいチケットなので必死です。
15時間後。ようやくチケット予約のページ1分前..!!!!
1分後にのぞいたはずが、1864番目というオチ…
ロンドン滞在中にギャラリーへ立ち寄れる日は
たったの3日間しかないという状況に冷や汗。

待つこと55分後…..

一番取りたかった日の朝一番のミラールームを確保!
私的、最高の瞬間でした..!!!!

一刻を争うような落ち着かない2日間ほどを過ごし、無事1ヶ月後。Victoria Miroでの草間彌生さんの個展に辿り着けました!

まさか、1人ずつの入場じゃない…..

これは、完全に予想と外れました。インフィニティ・ミラールームは、いつも「1人1分貸切状態」で60秒を独り占めできるという体験を香港・LAでしていたため、朝一のチケットさえとれば、あまり待たずにすぐにお部屋に入れて最高の空間を満喫できるのだと。
それが今回4人制….あまりに落胆が大きかったものの時間は1分しかないため、落ち込んでいる暇はありません。2日間の頑張りと14時間かけて日本からやってきたこの瞬間を60秒で回収しなくてはならないのです。(1人ずつだと勘違いして外にいて、そこからチームだと言われて「え…」っとなっている間に15秒は経ってしまっていた気がします)

どの角度も無限ミラーのため、永遠に誰かが映り込む…とにかくライティングを下げて連写を続けて奇跡の一枚を目指すしかありません。ART TRAVELER、一枚の写真が命なのでいつもこのような時間軸でお届けしています….(笑)

この写真がもっともうまく撮影できました..!!
目の前の作品を最高な形で収めることに日々奮闘しています
インスタはNG写真を載せませんが、noteなので特別に。
普通に撮るとこのような観光ショットになってしまうのです

作品は素晴らしいけれど、写真としての空間は幻想的ではない。これは、ART TRAVELERにとってNG写真になります。

「ここに行ってみたい!」「この作品は観てみたい」と思われる瞬間を収めることがミッションです。

ミラールームで緊張感のある時間を過ごした後は、ギャラリーの2階でようやく落ち着く時間を過ごします

どの作品が、目に留まりますか?

個展のタイトル「EVERY DAY I PRAY FOR LOVE」の通り、草間彌生さんからの愛のメッセージで溢れた作品と空間になっていました。数々の作品で感じていた力強いドットや曲線の印象ではなく、昇華された後のような。草間さんの生命力を繋ぐために描いてくれている気がする作品の数々です。

2階から1階まで続くこの長いロープのような作品は、
香港の回顧展でもお会いした作品。ロンドンで再会しました
ビクトリア朝の家具工場を改装した2階建てのギャラリー
ここに無事辿り着けたことに感謝です。オープン前の朝、
このドアの前で3番目に並んでいました。
③LiverpoolStreet〈Infinite Accumulation〉
(2024年9月より常設)

さて。草間彌生さんの彫刻作品の中でたびたび出現する銀のボール。直島のVALLEY GALLERYにある「ナルシスの庭」で観たことがあるかたも多いはずです。今回ロンドンのLiverpoolStreetという駅を跨いで設置された「Infinite Accumulation」は、銀のボールがロンドンを歩く人々の個性を尊重し、それを支える社会構造を曲線で表現しています。高さは約10メートル、全長は約100メートル以上におよび、これまで手掛けたパブリック・アートの中では世界最大と言われています。

由緒あるクラシカルな街ロンドンに、明らかに異色な草間彌生さんの作品の存在。ここまで斬新に掛け合わさるからこそ、はじめて新しい景色になるというロンドンの未来を見据えた受け入れと草間彌生さんの情熱が見事に重なった素晴らしい空間であったと思いました。この空間を訪れると「変化することは楽しい!」とさえ、言ってくれているような気がしてきます。

まさに、私が求めている「近未来的モダン」は、草間さんを筆頭に生み出してくれているのです。だから、私は草間彌生さんの作品を追いかけてしまいます。 

こちらは常設作品ですので、ロンドンへ訪れた際は是非足を運んでみてください。

5.ART TRAVELER 厳選アートスポット

さて。ART TRAVELER。まだまだロンドンのアートスポットをご紹介していきます!

ケンジントン・ガーデンズ「STRIP-TOWER」
ゲルハルト・リヒター(2024年10月27日まで)

1.Serpentine North Gallery
ケンジントン・ガーデンズをウォーキングしながら草間彌生さんのパンプキンやリヒターの彫刻作品を探しつつ(2つは期間限定)南北にまたがって2つのギャラリーを構える Serpentine Galleryのうち、Serpentine North Gallery では、ザハ・ハディドの建築が見られます!「近未来的モダン」をテーマにする私からすると、ザハ建築もまさにど真ん中に好みなので、彼女の建築があるならばそれはもう観にいく以外の選択肢ありません。

らしさ全開の曲線。1963年まで軍事利用されていた倉庫を
増改築し、面白い建築へ生まれ変わりました。
THE MAGAZINEというカフェの中に入りたくて
楽しみで、公園を歩き回って川を渡ってやってきました
中のイスやテーブルが全てない….

カフェはまさかのお休み….外のガラス越しからなんとか中の雰囲気を覗いてみましたがこの空間に入ることは叶いませんでした…全面ガラス張りできっと中からも気持ちいい空気を感じられたことは間違いないので、ロンドンに行かれる方はこちらも候補に是非。併設のギャラリーは無料で楽しめます。

Guard dog, Banksy

2.Banksyとストリートアート
イギリスを拠点とするアーティストといえばのバンクシー。プライムビデオのドキュメンタリー「バンクシー抗うものたちのアート革命」から、ストリートアートの成り立ち的なものを観ていたので、ロンドンでのバンクシーアート探しは楽しみにしていたことの一つ

Graffiti Artのエリアを歩いて、無事バンクシーの絵の場所に辿り着いたものの、Googleマップでは「カフェ」という表記が「イベントスペース」のような形で一般開放はされていない扉の奥に作品がありました。

扉の隙間から頑張って撮影した写真です
この扉の隙間から、左側の壁を狙って撮影
..というのがART TRAVELERの裏側になります。(笑)

試行錯誤しながら、身体も捻って頑張りました!!

ここから徒歩13分でたどり着く、レンガとストリートアートで有名な通りBrick Laneにも訪れ、目がまわるほどに描き尽くされた反骨心の道を歩きました。

この状況が永遠に続きます。
Shoreditchエリアの古着屋さんの落書き

Shoreditch」というエリアではこの迫力満点の落書きやストリートアートが広範囲で見られます。結構体力は消耗しますが、ロンドンならではの景色なので、アート好きな方は外せないはず.!!平日の朝に歩いたので人通りはなかったですが、休日は若者やクリエイターで溢れるエリア。おしゃれなお店が多く、観光地としても有名と言われている場所です。

テムズ川を渡って…現代アート好きの方々が
口を揃えて「最高」というあの場所へ
横にまだまだ長く、全く収まりきらない大きさです!

3.Tate Modern
ついに、やってきました….!テート・モダン。
入場無料でとてつもない数と大きな作品に囲まれるだけでなく、楽しいキュレーションと解説文から、住んでいたら間違いなく通うだろうなと思いました。

Yves Klein 〈International Klein Blue〉

Is it possible to discover a new colour?
という語りかけから、「そうゆうことだったのか!」と、はっとする解説文が添えてありました。
美しく晴れた日の青い空を見て、その景色を色として収めたい思ったそうです。このウルトラマリンブルーの色を開発し、自分の名前の商標登録したところも含めて、イヴ・クラインの表現が生み出されました。

MARCEL DUCHAMP〈Fountain〉

「現代アートの父」である、マルセル・デュシャンの泉。オリジナルの1917年の作品ではなく、1964年にデュシャンが承認したいくつかのコピーのうちの一つだそうです。作品の見た目そのものに芸術的価値はないですが、究極の問いを捉えた衝撃の作品というものを一度観ておくことができてよかったです。この深さにもっとハッとする日が来ることを個人的な楽しみとして、日々目を養いたいと思います。

たまたま前を通りかかり、近づいてみた

4.PHILLIPS
オークションハウスのPHILLIPSを通りかかったので、窓の外から眺めてみたところ 11:00からデイリーオークションのスタートのようで、訪れたのは10:50頃。「見るだけでもいいですか?」と入り口のスーツの方に聞いてみたところ、意外と簡単に入れました。タイミング次第なところではあるかもしれませんが、ペースやガゴシアンなどのメガギャラリーへ立ち寄ったタイミングにぜひチャレンジしてみてください!!

KAWS 〈COMPANION (PASSING THROUGH)〉
草間彌生さんの金のかぼちゃも出品されていました。

空間カテゴリでは、Bulgari Hotel London・The London EDITION ,そして アート空間すぎるレストラン sketch もおすすめです!

Bvlgari Hotel London
朝4時に起きて5時から撮影(6:30にはゲストがいるため)
The London EDITION
4つのお部屋がある中で、私は「The Glade」で朝食を
sketchは、アート作品も展示されています!

誰もいない写真を撮るために、海外旅中は、毎日朝4時から5時の間から起きて活動しています。19時にはお部屋に戻れるようにしていて、21時には日記を書きたくても体力は尽きている。というような日々です。

6.街の印象・旅をした感想

ロンドンを旅する前の印象は、ハリーポッターの世界観と薄暗い曇り空で雨がよく降るというところと、トレンチコート。一言でゆうならば「誇り高きロイヤルクラシカル」というイメージでした。

ロンドンの名門ホテル「クラリッジス」

イメージ通りのエリアもあったものの。バンクシーのストリートアートカルチャーや落書きまみれの道もある中で、ハイド・パーク/リージェンツ・パークのような大きな公園を歩くと自然にもしっかり囲まれることができて、バスは快適で。意外にも肩肘張らずに過ごしやすく、日常を感じる瞬間が多々ある国でもありました。

「新しさ」という視点では今回みつけられなかったですが、現代アート界のスターたちの大型作品によって、その場所に新鮮な風を吹かせていることは間違いないと感じました。建築だけではなく、彫刻作品も立派な街の景色として、日本の街中にぽつんとある見逃されがちなパブリックアートにももう少し光が当たっても良いのではないかということも感じています。

古い街並みを作り変えることだけでなく、歴史や伝統を守りながら、アートとも深く交わって共に未来を作り上げていくロンドンの街。今あるもの、持つものを大切にしながらの新しさとは何か。ということを改めてのお題として持ち帰るような旅でした。

ロンドン最終日では、雲ひとつない青空が旅の景色を最高なものにしてくれました。

旅で最も嬉しいことは、お天気に恵まれること。


みなさんは、どんな瞬間に喜びを感じますか?


艸谷真由 (@may_ugram)

主催・運営しているアートコミュニティ「ART TRAVELER Community 」への参加はこちらから

現在約150名のメンバー(アーティストさん・アート事業者の方・アートコレクターの方・アート好きな方)が参加しています!!会費は無料です。

皆様からの、この記事に関するご感想やコメントもお待ちしています!

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