2021.06 札幌ドーム@タイガース
今シーズンの札幌ドーム初観戦は、例年より全然遅い6月でセパ交流戦でした。ご一緒して下さるのはお馴染みlc氏。
そして初の阪神戦!人生初タイガース!プロ野球12球団で最も強烈と謳われる阪神(のファン)!虎党!
以前、セパ交流戦を甲子園で観戦してみたいと思い、甲子園の観戦規約を一読したところ
という、牧歌的なファイターズファンからは想像もつかない世紀末的な規約が普通に書かれており、怖気づいて諦めました。
そんな阪神ファンへの事前情報があり過ぎて、観戦したら争い(虎舞竜:トラブリュー)に巻き込まれるのでは…と警戒すらしていましたが、このご時世、入場人数制限・アルコール販売中止・声出し応援禁止など、感染症対策が牧歌的ファンに優しい世界になってきたので、今なら…いけるのでは?と思い、札幌ドームで観戦してきました。
平日の夕方、シャトルバス乗車。市内の札幌ドーム行きシャトルバスは一通り全部乗ったけど、時間がある時はわざわざ遠くの駅から乗って遠回りするパターンがお気に入り。
しかし、衣替えすらしていない札幌で唐突な27℃真夏日…山に近い南区の駅前では夏の虫がカナカナ鳴いちゃってる。これも阪神が来ている熱気の所為なのか。(松岡修造的な)
シャトルバスで早速、阪神ファンのお姉さんが乗車。選手と甲子園と阪神電鉄がイラスト調に描かれたスタイリッシュなシャツ着てる。なんなんだそれ~めっちゃオシャレ~
次いで、真っ黄色のカーディガン着てるおばさまも乗車。たまたまそういう色なのかな?と思ったら、どうやら阪神を意識しての黄色だった。強い。
今回は珍しくlc氏より先に私が入場。すると入場ゲートから、異様に目を惹く装束の人々が…本場の阪神ファンや!!
まず、装束に刺繍されている熟語の情報量が多い。虎命・猛虎・獣王・無敵・打倒・神撃・列伝・乱舞。そして、瞬殺。瞬殺には笑ってしまって、身動きが取れなくなる。マスクしててよかった。
そして、ユニじゃない装束の方が多い。ツナギ、ニッカポッカ、虎耳と虎しっぽの装着…野球観戦?それとも建設作業現場?族の集会?パリピハロウィン?混沌で混乱する。
もう、牧歌的なファイターズファンにとっては阪神ファンの存在すべての刺激がつよ過ぎた。目にする阪神ファンが圧倒的な装束でひたすら笑わせてくる。着席するまで15回ぐらい笑った。大阪の本場の笑いとは、こういう事か…!ってなった。
今回はシーズンシートを購入されてる方からの譲渡だったので、普段と全然違う席。3塁側の中段。そして暑くて大汗かいた~持参した冷え冷えシートなどで一旦体制を整える。
試合開始前、ウォーミングアップの選手達が間近に。それを目掛けてつよつよカメラを手にしたファンも集まってくる。私はlc氏の推し選手を撮影し、高価で売りつける闇の仕事をする。(という恒例の冗談です)
あ、あら~~~今日セカパカ来てるじゃない~~~!セカパカ♪セパセパ♪交流戦♪ほんと毎年ニュルかわいい(造語)。尚、セカパカの全長は2mある。(セカパカ過激派)
そしてlc氏と合流し、試合開始。私は1回は見守り、2回に入ってから食料調達するパターン。大抵この離席で、試合が動いてしまう…
席に戻ってもぐもぐ食べ始めると、なんか異様な物がチラチラと視界に入る。それは、背後席のおじさんの、靴下…しかも蛍光色。
背後席のおじさんは靴を脱ぎ、足を投げ出して、前列席の背もたれを足置き代わりにしている。それが私の隣の席。はい出ました、観戦マナー地獄人間。視界におじさんの靴下(蛍光色)がチラチラして、食事の美味しさが5割減する。
そしてここら一帯がシーズンシートなので、本来の購入者は1年中このおじさんが背後なのか。悲しい。そんなの今季絶望じゃん…
今シーズンも、応援は録音した演奏が流れ、それに合わせてスティックバットを打ち鳴らす。けど闘将会(ファイターズ私設応援団)が居ないと、いまいち統率がとれない…このリズムでいいんだっけ?と不安になる。骨身にまで応援が染み付いている屈強なファンじゃないと、なかなか難しいのでは?
そういう私も、ところどころ簡略化したり、独自性を含めて鳴らしてる節がある。もしそれを初心者ファンが真似したら、これが正解だと思い込んでしまうのでは…と、余計な心配もする。
試合展開的には、タイガースのチャンステーマを何度も聞く羽目に…しかし演奏・声出し応援禁止の今、タイガースのチャンステーマがどういう曲なのか、いまいち解読できないファイターズファンが多数。
しかし私は、12球団チャンステーマガチ勢…!12球団チャンステーマをBGMに流すとやる気が溢れて作業が進む(諸説あります)ので、自主的によく聴いてます。
なので、演奏が無くても手拍子のリズムから解読できる…これは有名な、オオーオオーのあれや…!(チャンテ探偵)
そして、気になる阪神ファン。いやもう全員気になるんだけど、私達の席の近くの特筆すべき人々。
はいていない虎党お父さん。阪神ユニの下から、色白な(おじさんの)生足。厳密には穿いてるんだけど、短パンなのか海パンなのか、はいている物がひたすら短い。はいてるのにはいてないように見えるなんて、そんなのとにかく明るい芸人じゃん。
そのお父さんと一緒に来てたキッズは、スティックバットに夢中で、ファイターズも応援しちゃう。お父さんが、今は違うよ~ってたしなめる。
彷徨う虎党おじさん。装束は往年の阪神優勝ハッピで、筋金入りという感じ。しかし、めっちゃ彷徨う。席を探しているのか、迷子なのか、球場スタッフと一緒に長時間彷徨う。一旦座るも、離席するともう戻れない。甲子園と違って席が複雑やん!という事なのだろうか。
スキンヘッド虎党おじさん。例えスキンヘッドでファイターズユニ着てても、そこまでの迫力は出せないが、スキンヘッドでタイガースユニ着てたら、もう普通に怖い。タイガースユニは人を強く見せる効果があるのでは。そういう論文ないのかな。けど我々が着たら、虎の威を借る狐になるか。うまいこと言った。
そんな観察をしてる間に、セカパカがニュルニュルと踊り始める。
そしてお待ちかね(?)、六甲おろし。しかし六甲おろしはカラオケバージョンで流れる。オフボーカルかい!(ツッコミがどんどん関西に寄っていく)
※後日観戦したベイスターズはオフボーカルではなかった
ボールのモニュメント広告を中心に、右の黄色が阪神の応援、左の黄色が近藤の応援。この絶妙な黄色の差が分かるかい?からしイエローは阪神、レモンイエローは近藤だよ。
終盤、代打でアイツがやってきた~糸井!2012年までファイターズに居た糸井。もうそんなに前かぁ。みんな糸井大好きで拍手。というか糸井のエピソードが大好き。
次いで、ピッチャー藤浪!みんな藤浪も大好き。
尚、数年前のセパ交流戦のエピソードで、ファイターズが甲子園で試合をした際、ピッチャーが誤って阪神の選手をデッドボールにしてしまい、阪神ファンから「こっちも藤浪出すぞ」というヤジが飛んだ…という話が、強烈過ぎて忘れられない。そんな藤浪。
阪神は藤浪に木浪に、浪多いな~とか思ってたら、敗けました。4-2です。阪神セリーグ首位だもんなぁ。強い。これは本当に、今年は優勝あるかもね。パリーグ最下位のファイターズは必死にもがいています。まさに瞬殺…
帰りは徒歩帰宅地元民用出口(シャトルバス乗り場とも地下鉄方面とも別)に向かってlc氏と肩を落として歩いていたところ、丁度ビジター席の付近でヒーローインタビューが終わってしまい、歓喜の阪神ファンが一気に通路にあふれ出て来て、猛虎の濁流に完全に飲み込まれました。
視覚は黄色と強烈装束で埋め尽くされ、聴覚は関西弁と歓喜に覆われ…ワァ~~~あかん出られん~~~ここは時空が歪んだ大阪(?)や~~~!(意識を関西に飲み込まれていく)
阪神戦、普段の牧歌的な札幌ドームとは一線を画す、超貴重な体験ができました。ありがとうございました。セカパカセパセパ交流戦♪