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教養としての投資

アカデミア仲間の柳瀬さんが、おすすめしていたので、気になって読んでみました!投資家の思想に関する書籍です。

株価が下がって、損したなんてことはない。株価を買っているのではなく、事業を買っている。株式投資を通じて、将来、確実に成長するだろうと思える事業に投資するので、多少株価がぶれても、一喜一憂しない。

直接目にしたものは、Googleで調べるだけでは得られない自分の主張を持つことが、ビジネスでは重要。自分なりの歴史観、価値観など、単なる知識でない広い意味での教養を持っている。

投資は知の総合格闘技。投資で成功するには、ビジネスに必要な知識を総合的に高めていくしかない。

投資とは自分で働くのではなく、投資先の人に働いてもらうことで、そこから得られた収益の一部を分配してもらうこと。

東インド会社は、1600年12年31日に設立され、アジアで採れる香辛料や綿花、お茶を対象にした貿易の独占。1回の航海ごとに出資者を募り、無事に船が戻ってきたら積荷を売却し、配当を配る。

日本電産の永守さんを部下にしたいと思えば、日本電産の株式に投資する。継続的に利益を稼いでくれ、利益の一部を持分に応じて得られる。

大事なことは、「時間」「能力」「お金」という資産、リソースは概ね交換可能である。子供のうちは、勉強などの活動は、「時間」を「能力」に変える活動。

企業の本質的な存在意義は何か?「社会に付加価値をつけるため」に尽きる。資本主義は、世の中に付加価値を提供できる企業どうしを「神の見えざる手」によって競い合わせることで、より効率的に機能させる近代最大の発明。

有能の境界を意識する。自分ではどうにもならないものがたくさん存在する。自分の将来の出来事は、自分で変えられるため、才能・お金・時間という自分の資源を集中投下するべき。

バフェットのバークシャー・ハサウェイの年平均リターンは、1965年から2018年までの54年間で18.7%S&P500の年平均リターンは、9.7%だった。

バフェットは、「投資した翌日から5年間は市場が閉鎖されると想定して投資判断をする」少なくとも5年は保有し続けることを想定して購入する。

世の中の美味しい話はほぼすべて「投機」か最悪の場合は「詐欺」「投資」で収益をあげることは、脳みそに汗をかくこと。自分以外の誰かのために提供した価値の対価こそが「収益」である。

日本は1800兆の莫大な個人金融資産を持っている。現預金は52.9%になっている。投資を通じて豊かになる権利がある。

「この農地からどれだけ農作物が取れるのか」を考えるのが投資で、「この土地がどのぐらい値上がりするのか」を考えるのが投機

ベンジャミン・グレアム曰く、「株式市場は、短期的には人気投票の場に過ぎないが、長期的に見れば『価値』の計測器として機能する

多くの日本企業が発展途上国型のビジネスモデルから脱却できない。家電製品など典型的で、大量生産によってコストを引き下げ、最終的に製品価格を安くして、世界中に売りまくる。

利益の定義とは、「お客さんにとっての課題を発見し、その課題を解決することで得られる対価」世の中の人の抱えている課題を解決して、どんどん稼ぐため儲けすぎではない。

強靭な構造を持つ企業に投資する。「高い付加価値」「高い参入障壁」「長期潮流」の3つの要素を持っていると構造的に極めて強靭。

本物の長期潮流とは、「不可逆的であると言い切れるもの」元には戻れないもの。人口動態は、典型例。

経営は参入障壁をつくるゲーム。通常何もしなければ参入障壁が崩れるのに1年もかからない。出来るだけ伸ばすために、さまざまな投資を選択していく。

数値は未来を語るものではない。投資対象を選別するうえで1番大事なのは、仮説を立てること。

情報は単に集めるだけでなく、その情報を基にして考えるというクセを付ける。

PER 株価収益率
PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益
20倍ならば、投資した元本を回収するのに20年かかる。投資回収期間と考えても差し支えない。

長期的に損なわれない競争力の他に、中期的に倒産しないだけの強い自己資本を持っていること。借入金などの負債が小さいこと。「財務レバレッジが低い」

長期保有だが売却するケースは、見立てが間違っていることに投資した後で気がついた時、より面白い投資機会が出てきた時。株価がフェアバリュー(適正価格)対比で上がりすぎた時。

ナイキは、マーケティングにかける費用は、年間4000億円にも達する。マーケティング費用の割合は売上の10%前後なので、ナイキの売上高は4兆
これだけのマーケティング費用をかけれるほど資金力を持ったメーカーはほとんどない。

長期で資産形成できる仕組みを構築する。資産形成に回すお金を隔離する。自動で引き落とされ投資に回る仕組みを作る

国際分散投資は、見当違い。1国の成長とこの国に上場している企業が生み出す利益は、必ずしも連動しない。

楽をして短期的に儲けようと思うな。投資であってもビジネスであっても、土台となる知識とそれらを組み合わせて「自分の頭で考える」習慣が必要。

成功する人は必ず、一生勉強し続けている。楽して成功した人はいない。学ぶことを苦痛とは感じない。努力することを楽しんでいる。学ぶことを楽しむ。

投資に対しての基礎知識が、教養として分かる1冊で、楽して稼ぐことはできないと改めて分かり参考になりました。投資のセオリーが理解できるのでおすすめの1冊です。



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