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ChatGPTエフェクト

GPT系の本で、平積みされてて面白そうだったので、買ってみました〜

生成AIを導入した効果は、質的な面でも目に見えて表れている。採用済みの優秀な広告を相手に、新たに作ったクリエーティブが勝つ確率は現在24%。キャッチコピー文案自動生成機能の利用開始前に比べて14ポイント上がった

「はじめに言葉ありき。言葉とは神と共にあり、言葉は神であった」新約聖書のヨハネによる福音書1章にある言葉

得意としている作業が文章の加工。代表的なのが文章の要約。「だ・である」調と「です・ます」調の間の変換といった人手では面倒な作業も依頼できる

深津氏によると、文脈前提条件役割を与えることで、回答の範囲を限定するのがうまいやり方

ChatGPTの主な目的は、人間が行うことができることを補完することであり、例えば、大量の情報を分析して要約する、翻訳を提供する、質問に答える、文書を生成するなどのタスクを行うことができる

GPT-4では扱えるテキストの長さが従来のGPT-3.5よりも約8倍長い2万5000単語(3万2768トークン)に増えた

日本は、それぞれの人、それぞれの会社がこの技術の性能に驚き、その仕組みを学び、どう使おうか試行錯誤していけばいい

ChatGPTの学習ステップ
step1 大量の会話サンプルで学習
step2 回答の優先順位で学習
step3 報酬が高くなるよう強化学習

強化学習済みモデルのChatGPTになっている

プライバシーセキュリティの重要性が増した。オープンソフトウェアで提供されていたり、サービスの一部がオープンなAIを使う場合には、この問題は極めて重要

Googleの研究者が発表した「トランスフォーマー」論文は「必要なのは注意だけ」
この論文のアイデアを大まかに紹介すると「重要ではない単語は無視しよう」ということ。文章の中で注意(アテンション)を向ける必要がある単語を抽出すればいい

「消費者に対して我々が解決できる課題は何か」消費者の行動に焦点を当てた

被写体を「くりぬき」できるAI
メタが23年4月にオープンソースとして公開した「セグメント・エニシング・モデル(SAM)」は、画像に含まれる被写体のセグメンテーション(くりぬき)ができるAI

Open AIの論文「人間のフィードバックによる命令追従型言語モデルの学習」によれば、同社は22年1月に公開した文章生成AIのファインチューニング約1万3000件の会話サンプルを利用しているが、実際に作業したのは40人に過ぎなかった

LLMの概念に触れたナデラは「言語とは何か」「なぜ言語はそれほどまでに重要なのか」という根拠的な問いを立てた。そして、「言語は脳に対するソフトウェアである」と結論づけた。脳はハードウェアで、言語はソフトウェアである

ビジネスパーソン2万人のうち、ChatGPT認知者64.2%、うち使用経験あり21.0%、うち仕事での使用経験あり33.6%ということで、業務上の使用者は4.53%906人となった

有料版ユーザーで作業効率が「大幅に向上した」と回答した人は45.8%。「やや向上した48.2%を合わせると、実に94.0%が向上した実感を得ている。無料版では「大幅に向上した」は20.7%にととまるが、「やや向上した57.2%を合わせた向上実感派は8割弱に達する

プロンプトエンジニアリングについて8つの手法
最初は「最新のモデルを使うこと」このほか、「希望する文脈、回答の長さやスタイルなどできるだけ詳細に記述する」「出力形式を例示する」「してはならないことの代わりにすべきことを指定する」といった手法を紹介している

コパイロットを使っている開発者は、新規コードの40%をコパイロットで記述している。「フロー状態」と呼ばれる超集中状態を維持しやすくなる

契約業務にかかっていた時間が、イライザ ブレーンの活用によって約34%削減できた。特に専門性が必要な要約業務については、約53%削減できた。さらに、品質の均一化につながった

食べログは指示の「チューニング」に特に手間をかけた。「ハルシネーション(幻覚)の対策として、「もし検索結果がゼロの場合、店舗をねつ造する必要はない」と書き加えた。同じ店舗情報を複数回表示してしまう不具合は「プレビューはレストランごとに1度に限るべきだ」と指示を書いて対処した

農水省、まずマニュアル改定から
最初の取り組みは「農林水産省共通申請サービス(eMAFF)」の利用者向けマニュアル改定作業

横須賀市は運用開始翌日の4月21日時点全4000人のうち約1000人の職員がChatGPTに触れ、5月8日時点約半数弱にあたる約1700人の職員が利用した。つくば市では、5月15日時点約15%に当たる320人の職員が業務に活用している

ChatGPTを全面的に活用する自治体が前提としているのは「情報漏洩を防ぐこと」「利用する職員がAIの回答をうのみにしないこと」を職員に周知すること

コロプラは、ChatGPTを活用した業務改善施策を表彰するコンテスト毎月開催する。社員は、ChatGPTを社内ツールに組み込むなどの成果物で応募。1件あたり5万円最大3件に賞金を支払う。半年間を予定

日本ディープラーニング協会(JDLA)は2023年5月「生成AIの利用ガイドライン」の初版を公開した

ChatGPTと社内の既存データベース(DB)を連携されることで、DBに回答があればそのまま返し、回答がない場合は「回答を持ち合わせていない」といった内容を表示させることで、嘘をつかないように制御できる

プロンプトインジェクション(PI)攻撃には「プロンプトを盗む」と「意図しない結果を出力させる」の2種類がある

プロンプトの対策は、システム側で用意するプロンプトを工夫して悪用されにくくすること。例えばユーザー入力を「カンマ」「スペース」など特定の文字を挟んで、システム側で用意したプロンプトと区別する

1人でできなかったこと、例えば10人のチームで対応していたことが、ChatGPTを使って1人で対応できるようになる。労働集約的な仕事をAIに任せてつつ、一緒に取り組むことで、会社の一部門、あるいは会社丸ごとの機能が1人で成立する時代になってくる

「最高の出力を出すために足りない制約条件があれば質問として聞いてください」と入れておく、面倒くさいときは「最高の出力を出すために足りない制約条件があれば足してください。ただし、その足した制約条件を先に出力してから回答を出力してください」と入れてしまう

単語登録して、例えば「@g」を変換すると「このことについて、ポイントを箇条書きで10個挙げてください」など出るようにしておくと便利

OpenAIは、GPT-3でいろいろなことを出力させて、その内容について人間に点数を付けさせた。「非常によい」「受容できる」「絶対に駄目」というように。それを機械学習で学習させて、点数が高くなることだけを言うようにした

ChatGPTを使い始めているビジネスパーソンが「人間の部下でも間違いはあるし、チェックするのが上司の役目。AIを使ってもそれは変わらない

ChatGPTの具体的な使い方のノウハウはもちろん、歴史やどのような理念でできているのか?現在の業界では他にどのような生成AIがあるのか?実例やアンケート結果も含めて、とても参考になる1冊で、GPT系のビジネスをするには必読の1冊で、とてもオススメです!


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