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LISTEN

知人が読んでいて、本屋さんにも山積みで、気になったので読んでみました〜!

アメリカ大統領カルビン・クーリッジの有名な言葉。「耳を傾けたがために職を失った人はいない」

話しを聞いてもらえないと、人は孤独になる。繋がりがないことを原因とする早死のリスクは、肥満とアルコール依存症によるリスクの合計とほぼ同じぐらい高い。

ラーカー(ROM専)」他の人の投稿を見るためにアカウントを開設するものの、自分ではほぼ何も投稿しない人を指す。「1パーセントの法則」「90対9対1の法則」がネット文化にある。

愛着理論」人の話を聞く力やつながる力は、子ども時代いかに親にしっかりと聞いてもらい、繋がってもらったかによって変わってくるという概念。

よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすること。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すこと。

CIAが優れた聞き手を育成するよりも、採用する方針をとるのは無理なない。傾聴は、再現可能な科学というよ。アートのため、その科学も十分に研究しつくされたとは言えない。

「人を動かす」のデール・カーネギーは「自分に関心を持ってもらおうと過ごす2年間よりも、他の人に関心を持って過ごす2ヶ月間の方が、多くの友人をつくることができる

実は私たちの誰もが、愛する人に関して思い込みをする傾向にある。これは、「近接コミュニケーション・バイアス」と呼ばれる。

半分以上の人は「心配事を仲の良い人には話さない」偶然あった人を含む、薄い間柄の相手に打ち明けると答えた人が半数以上いた。

相手が周辺情報をごちゃまぜに話してくる時は要注意。「この人はなぜこの話しを私に聞かせているのだろう?」と常に自問しながら聞いてみる。

ジョン・ピアポント・モルガンは、「人の行動には必ずふたつの理由がある。正しい理由と、本音の理由だ」「聴くこと」は人の考えや動機を理解するのに役立つ。

「優れた聞き手とは、他の人の経験や考えに喜んで耳を傾け、相手の視点を認められる人」 

人として成長する唯一の方法は、反対意見に耳を傾けること。「自分の考えを修正したり、古いものの見方や考え方を投げ捨てたりするのはいまだにいやなこと。苦痛を伴う再構築こそ、学習と呼ばれているものである。」

聞き上手は、「積極的能力」を備えている。相容れない考えや白黒はっきりしないグレーゾーンに耐えられる。

人の話をうまく聞く人には共通した態度がある。非常に落ち着いている。そして、顔には、関心と受容の表情が浮かべている。目は泳ぐことなく、指もそわそわせず、体は常にリラックスしてオープンな姿勢。

「自分の空間の雰囲気は自分で作れるんだって気づけるのは、素晴らしいこと。傾聴を身につければ、どれだけの力を手に入れられるか、みんな知らない」

冗談を言うことには、弱さを見せるという面もある。自分のユーモアが受けとめられることを願いつつ、自分をさらけだす。相手と繋がっているという感覚をいちばん実感できるのが、ユーモアを分かち合うこと。

人が話を聞く時に何が起こるのか、ぴったりの例え方は、粘土の塊でキャッチボールしているようなもの。会話とは、一人ひとりが話を受けとめ、それぞれの感じ方で形を整えてから、投げ返すようなもの。

自分のそれまでの経験や心理にそって物事を解釈する。そして「フレッシュ・エアー」のようにプロデューサーを集めて会話をわかりやすく編集してもらうこともできない。優れた聞き手になるには、自分自身、そして自分の弱さを理解することが大切なポイントになる。

友達がこうした自己批判を始めると、私は彼女に「スパンキー」の言うことを聞いてはダメ、と伝える。「スパンキー」とは、その友達の内面にいる意地悪な声につけたあだ名。ストレスを抱えているとこに現れ、声を張り上げて無慈悲に叱りつけ、彼女を萎縮させる、あの声。

ずらす対応は基本的に、自分について話すもの。一方で、うけとめる対応は、多くの場合他者に向けた質問。ただしこの質問は、真摯な好奇心にもとづいたものである必要がある。

職場で従業員がネガティブなやりとりをしたときに腹を立てた気分は、ポジティブなやり取りをしたときの幸せな気分と比べ、5倍の強さで感じられたことがわかった。

右利きの人は、左耳で聞くより右耳で聞いた方が、言葉の意味を深く、遠く理解できます。

マガーク効果は、視覚刺激と聴覚刺激が矛盾している時に起こります。例えば、「バ・バ」という本節を「ガ・ガ」を出すときの唇の動きと合わせて聞くと、私たちの知覚では、「ダ・ダ」という音に聞こえてしまう。

人の感情面のうち、55%は非言語的なシグナルで伝わる。非言語シグナルが、意図をはっきり伝えるのに邪魔となる場合や、正確な意図を読みとることに影響する場合もある。

2000年以降、人の集中力の平均持続時間12秒から8秒に低下した。インターネット・ユーザーのほとんどは、オンライン記事を読み続けるか離れるかを15秒で決める。ウェブサイトの表示について3秒以上かかるといらだち、ページを離れてしまう。

ここ100年で、機械が私たちの関心を捕らえようと発展してきた結果、人が起きている間に他の人の話を聞くのに費やす時間の平均は、42%から24%とほぼ半減した。

家族が一緒に話をしながら食事をすることで「薬物乱用、10代での妊娠、うつ」の低下につながった一方で、子どもの「語彙力、学校の成績、打たれ強さ、自尊心」が改善したことがわかった。

日本のビジネスパーソンは、アメリカ人が我慢できる長さ(4.6秒)よりも倍近い長さ(8.2秒)の沈黙に耐えられることが示された。

たいした実績のない人ほど自慢したがる。目の前にいる人のすばらしいところを見つけ出すよりも、自分を売り込みたいという衝動に駆られたら、この話を思い出す。

最高の会話とは、継続的な「聴くこと」のフィードバック・ループ(フィードバックを繰り返すことで結果が増幅されること)

今は人の話を聞くのは負担だとされる時代。人はよく、自分の話に耳を傾けてもらうと、気が引けたり、恥ずかしいと感じたり、罪悪感を抱いたりする。

自分のお金は自分の好きに使えるのと同様に、自分の情報であれば好きなだけ明らかにしても構わない。しかし他人の口座からお金を引き出したら、口座の持ち主は怒る。

本気で耳を傾ければ人は変わるものであり、その人へのあなたの見方も変わるものだと理解する。やめようと決める前にまずは努力してみると、報われるもの。

誰かと会話を交わすと態度は、ふたつのことを引き起こす。
1.あなた自身の理解を助けるか邪魔をするか
2.相手との人間関係を強めるか弱めるか
このふたつのどちらにとっても、聴くことがいちばんおすすめ。

聴くことは、気づきを高めてくれる。感覚を研ぎ澄ませてもくれる。他の人の考えや感情に焦点を合わせられるようになると、世界はもっといきいきと感じられ、世界もあなたにもっといきいきと反応してくれるようになる。

聴くことに関して、多くのヒントが書かれていてとても参考になります。話してばかりだと人はもったいない、「聞くこと」は最高の知性だと分かるオススメの1冊です。



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