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【体験談】20代後半でコンサル・SIerから事業会社転職を選んだ理由(EventHub BizOps/CorporateIT)

EventHub Advent Calendar 2024の12日目の記事です。前回はShinmyoさんの「大手→大手の子会社→SaaSスタートアップを経験した視点で語るEventHubの良さ」でした!ぜひご覧ください👏


EventHubでCorporateITとBizOpsを担当している者です。入社エントリ的につらつらを書いております

突然ですが、SIerやコンサルタントとして働いている方は”このままで良いのだろうか”と考えたことが一度や二度あるのではないでしょうか

アクセンチュアやBIG4を代表とする総合コンサルティングファーム(通称:総コン)の一角に入社し自分の成長や待遇の良さを感じていた私が、なぜSaaS Productの事業会社へ転職することになったのか

この記事では、転職理由や業界・企業選定の軸、事業会社(EventHub)へ入社し得られたものなどを、同じ悩みを抱えるあなたへ向けてお伝えします
 
 *私自身はSIerではありませんが、大手向けのクライアントワーク従事という意味で対象読者に含めています


転職前の状況:20代を捧げるため総コンへ入社

新卒入社した会社で上が見えた気がした

私のキャリアはCorporate IT(情シス)支援、サイバーセキュリティ領域でスタート。クライアントワークです。
生意気だったなりにも売上貢献のためにお客様への金額やプランの提示方法を変えたり、自分の仕事の見せ方を変えて評価をしていただいたりと入社2年目からは順調でした

社内で最も成長した者として表彰も頂け、社内の階層(レベル)も想定より上がったところで、周りは30半ば〜40代の実力者たち。ITに関しては小手先で通じないとわかっていながらも、どこかソフトスキルで頭打ちになる気がしてしまい、より厳しい環境を求めて総コンへ入社

圧倒的に優秀な人材たち

総コンに来て思ったことは、優秀な人材ばかり、根本の所作が似ている ということ
 *ファームやフェーズによります

自分がそこそこイケると思っていただけに、クライアントへの相槌から叩かれる必要があったり、資料作りも激甘だったことに気付かされて伸び代を噛み締めていました(とても良い意味です)

セキュリティ領域を主に、官公庁系のリサーチ案件や金融の新規事業立ち上げプロジェクトリード、金融関連システムの官公庁対応など規模の大きな、そしてストレッチしたポジションも経験させてもらえました

クライアントの多くは大手企業で、そうでなくとも億単位でクライアントの予算に影響するプロジェクトが数多くあります。
優秀な同僚、先輩方から学ぶ点は至る所にあり、苦しい時もありながら前に進んでいた頃です

なぜ総コンを辞めようと思ったのか

元々30歳でマネージャーになれなかったらコンサル辞めようと考えていたのですが、マネージャーチャレンジも見えてきてキャリアとしては一つ踏ん張りどころに差し掛かっていました

プライベートの理由

同じ時期、結婚を機に家族のことを考えるようになります。個人的な背景・考えですが子供とは小さいうちこそ時間を作れるようにしたいと思い、周囲の状況も踏まえてコンサルタントとしてクライアントフェイスし続けるのは難しいと判断しました

仮に続けたとしても、家庭を理由にクライアントへ全力を捧げられないのはビジネスパーソンとして自分の中で折り合いがつかずその道は選びませんでした

コンサルやりたくなったら15~20年後でも出来るんじゃないか。そんな気持ちです(甘いかもしれない)

仕事上の理由

心のどこかにあったのは、このビジネスが最終的に何につながるか です
業界での経験や知識不足ゆえに至ったつまらん発想かもしれません

私が関わっていた金融は(エンドユーザへの影響については)緩やかにそして大きく動いていました。全国民が利用する金融サービス(保険、証券、銀行など)へ何かしら影響を与え、より多くの人が救われる世界へ繋がるプロジェクトに関われたことは光栄です

その一方でどこかエンドユーザが遠い存在に思えたのも事実です。コンサルとしてはもっと大局的にやりがいを据える方が良い気はします。
CorporateIT担当だった頃はエンドユーザ(従業員)が近く、フィードバックをもらえる立場にいたこともあり、恋しくなっていたのかもしれません

そうです。事業会社に興味を持ち始めます

転職活動で抑えるべき観点

転職プロセスは多くの情報があるので割愛しますが、反省も含めて詰めたい観点を残しておきます

子供が巣立ったらとか想像してたら50年先まで考えてました。
もはや住宅ローン審査並みです

検討観点

  1. 自分の人生における仕事の位置付け

  2. キャリアをフェーズで区切ってみる

  3. その”ビジョン”、”ミッション”で死に際 後悔しないか

  4. 顧客規模×クライアントワーク度合いの適正

  5. 待遇(年収、リモートワーク、他福利厚生)


1. 自分の人生における仕事の位置付け

20年後、30年後、50年後。何歳になっているか。
多くの人は人生多くの時間を”仕事”に割いています。ここで整理したいのは”仕事に何を求めるか”です

よく言う「期待値調整」というやつです。”軸”とも言えるかもしれませんが、もう少し広く考えてみましょう
例えば↓

  • お金のために働く(年収〜〜万円を目指す!、生活のために働く)

  • 世の中に大きなインパクトを残したい(〜の風習を変える!〜を解決する!)

  • 働くプロセスを楽しむ(仲間と一緒に〜〜をする!、ビジネスの渦中にいるのが楽しい!、社会的なつながりを維持する)

  • 成長プロセスを楽しむ(このプロジェクトをやってみたい!、管理職、経営者目線になってみたい!)

強い意向がないとしても、何がプラスの感情だったのかは整理してみると大きな思考の土台ができるので大元がブレにくくなり、納得感が生まれます

ちなみに私は3つ目が一番大きいかも(もちろん他も大事です)


2. キャリアをフェーズで区切ってみる

総コンでは35歳あたりで最上位タイトルManaging Directorを得る方が多いです。ファームによってはMDの中でもランクがありますが。
30代40代はビジネスパーソンとしてノリに乗っている時期であり、そこを起点にキャリア全体は変わっていくと考えています(もう古いのかな..)

一般的にですが、20代のうちはPotentialを含めて見られるため新しい職種へ変更しても間に合う時期です。
つまり30代のどこかまでには、キャリアにおけるテリトリー(職種or業界)を定めることが必要です(多分)

成長・模索フェーズ→ピークフェーズ→トップまたはアドバイザリーフェーズ

など、50、60代でどんな仕事をしていたいかまで踏まえて今のキャリアを見てください

例えば 40代でグローバル企業のセールスディレクターを見る場合は、
事業会社の経営企画やマーケティングをテリトリーにするのではなく、
セールス前線での成果とチームのマネジメント及び会社の数値にパフォーマンスが直結していることが求められる など。(あくまで想像です)

ここに至るには30代で何をしておくべきか考える必要があります。
ここでは現実的な観点も混ぜつつ整理していくことが重要です


3. その”ビジョン”、”ミッション”で死に際 後悔しないか

世の中にどんなインパクトを残すか に近いかもしれません。
これは企業を見る時に思い出してほしい観点です

「福利厚生はいいけど、ルーティーンでつまらなくなってきた。」
「プロジェクトが大変すぎて泣きそう」

など、働く中で苦しい瞬間はあると思います。そんな時”自分は何のために働いているのか”を考えるかもしれません。
少なくともビジネス的な意味でアンサーを返してくれるのがこの観点です

そのビジネスでどんな影響があるか、何が嬉しいか、それを加速したいか、担いたいかなど色々な感情があると思います。
もし共感できないビジネスの場合、年数を費やすほどに後悔するタイミングが来るかもしれません

自由な時間や家族との時間の代わりに費やした時間が、自分の応援したい世界に繋がっているに越したことはありません…よね?

なんだか勢いが良さそうな会社であっても、一旦立ち止まって、納得できるか考えることをお勧めします🤔

"どんな世界を作るか"に立ち戻ることで救われる場面がある..はず


4. 顧客規模×クライアントワーク度合いの適正

働き方に直結する観点です。
私の勝手なイメージですが、顧客の規模が大きければかしこまったコミュニケーションをする機会が多く、MTGだけ - 常駐 などクライアントとの接触時間によって注意すべきコミュニケーションが変わってくる気がします

MTG、たまに訪問なら左、常駐なら右 のイメージ

営業などクライアントフェイスしない職種であれば左側で、時間や場所においてそれなりに融通のきく働き方が出来るかもしれません

一方、規模が小さく創業したての会社であっても、クライアントが大手で常駐の機会があれば大手企業へのサービスとして従事するのでギャップ生じ得ます

この他にも客単価によって振る舞いの見られ方が変わるので、社内・社外に対して自分がどんなコミュニケーションが好きかは見ておいた方が良いです!

  • フレックスで働くなら左側

  • リモートしたいなら右上以外

  • 政治ごめんなさい なら、下側

私は1社目は右下、2社目は右上、3社目は左側です


5. 待遇(年収、リモートワーク、他福利厚生)

1番最初に思い浮かぶかもしれません。
ここでは理想と妥協点(トレードオフ)を用意しましょう。バランスです

私の場合、家庭の時間を取るためにリモートワーク週N回なら年収いくら払って(落として)でも取る など置いてました
社内政治無しに何百万とか、Painのためにいくら払えるか という感じ

また、副業OKの会社であれば経済面のカバーは一定見込めるので、より自分に合った仕事を選ぶことができますね

ちなみにEventHubは申請制で副業可能です(いいね)。当然ですが労務観点や競合観点など一般的な確認基準はあります
 *執筆時点

未上場企業のストックオプションも考慮点に入るかもしれません。が、売り上げ規模やマーケットシェアでみると、これまで整理した軸とぶれやすいので重要視はお勧めしません 🙇‍♂️

なぜ事業会社へ行こうと思ったのか

私は1-5について応募や面接をしつつ繰り返し考えていました(考えすぎたかも)

事業会社に絞った理由は以下です

  • 事業会社からクライアントワークへは難しくないが、クライアントワークから事業会社へは難易度が上がる。つまり歳を取ってもクライアントワークに戻れる (職種によります)

  • セールス領域にも何かしらで携われる(コンサルや大手だと遠い)

  • 会社が目指すビジョンを自分で選択できる

  • 働き方をある程度自分で選択できる会社が多い

  • エンドユーザが見えるためフィードバックを得やすい

  • 切った張ったの世界、ダイナミズムを感じたい

今見ると欲張りなのと、無いものねだりだなと思います..
個人的には、クライアントワークはコミュニケーションスタイルと責任感など洗練されるものがあり経験としてはお勧めです。

結局どちらもやりたくなると思うので、私の場合今がそのときという感じです

なぜEventHubに決めたのか

ようやく自社の話に辿り着きました

職種:CorporateIT→コンサル→CorporateITへ

そして職種について話していませんでしたが、1社目同様のCorporateITで探していました。
初めはセールスを見ていましたが、常駐では無いもののクライアントフェイスと家族の時間を両立させる自信がなかったのもあります

CorporateIT領域は技術に触れられることや、エンドユーザと近いこと、これからも重要視される領域であることを踏まえても、好きなエリアです

Work Experienceを変える仕事、それがCorporateITだと考えてます
 *イメージ的にはArchitectとか呼びたい

ただし、CorporateITは募集が少なく従業員100人に対して1-2人が相場です
当時日本の全ての募集要項を見た と言いたくなるくらい数を見切りました

大企業よりは小さい企業で見ていた、コンサルからのキャリアを見るにマネージャーポジションも選択肢にありました。とはいえ結局は創業者やビジネスを心から応援できるかだと腹落ちし役職には惹かれなくなり、結果的に良い企業に会えたことを踏まえると正解だったと思います


組織の考え方にピンときた

EventHubを見つけたのはWantedly経由のnote記事でした。

(LinkedInにあったらもっと早く見つけてたかも)

Wantedlyはほとんど見ておらず、転職活動数ヶ月して少し見た頃です。
一度はスルーしていたEventHubのPostをなんとなく見てnoteを読むと、

CorporateITを13人目の社員として採用

と、業界人にとっては驚くべき記述が。そして40-50名規模で二人目のCorporateITを募集しているというのです

話を聞くと、BizOps領域も行っているとのことですが、元々CorporateITの守備範囲だと考えていたので違和感なく、また新しい考え方ができる組織だと感じました。いや、本当にすごいことなんです!
創業の経緯や思いも公開されていたので読んだ上で、Joinを決めます

創業間も無い企業はプロダクトが吹き飛ぶ可能性もあります。創業者からすると”なぜ創業したか””どんな世界にしたかったか”に立ち返ると思い、創業の思いは重要視していました

他にもフレックスやリモートワーク、副業可能などの制度が転職を後押ししてくれました👌

自分が整理してきた軸を満たすのは当時EventHubしかなかったと自信を持っていえます。感謝しかありません 🙏

転職してどうなのか

軸を押さえたことで悔いは全くなく、以下のような楽しさを日々感じます

  • プロダクトの方向性についてどう考えているかを見ることができる

    • 取るべきマーケットや搭載する機能のbottom upや意思決定

  • ビジネスプロセスを一貫して見ることができる (*企業サイズゆえ)

    • セールスからコーポレートまで有機的に動くことをより感じる

  • 自分のPositionに幅を利かせられる

    • BizOps領域は幅広く、セールスの方と関われることも楽しい

  • 自組織について考えられる

    • クライアントワークだと基本領域外で、かなり重要トピックなのでこれを考えられるだけで幸せ。すごいこと

ギャップはあるか

今となっては手前味噌ですが、EventHubのメンバーのバランスの良さ、そしてそれが全体にあるカルチャーには驚きました

なんでこんないい人たちがいるのか

これから入ってくる方にもそう思ってもらえるよう精進します!

コンサルやSIerなど、大手企業に対してクライアントワークを行なっていた方からすると、一定コミュニケーションのギャップ(所作やスピード)はあるかと思います

ですが、お互いに良い点はあるはずです。SaaS企業のフェーズによってはこれから皆さんのような経験が求められるように感じており、私も自分が学んだことは惜しみなく、そして良い参考になれるよう努めています

私の中のコアコンスキルざっくりイメージ(抜粋)

おわりに

思ったよりHow to転職みたいな記事になってしまいました

マネージャーチャレンジ挑むかどうか、またはマネージャーになった後のキャリアをお考えの方に参考になれば嬉しいです

ありがとうございました

EventHubでは、各ポジションの採用活動を強化しています。ご興味がある方はぜひご連絡ください(採用ページ:https://jobs.eventhub.co.jp/)






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