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「問題意識」をもてていますか? 〜個人とチームの成長を加速させる重要な姿勢とは?〜

こんにちは!

今日は、「問題意識をもつ」ことが、なぜ個人やチームの成長を加速させるのか?という内容についてお伝えします。


私は介護事業を経営していますが、介護事業所の管理者は、「問題意識」を持つことが成功への鍵になると思っています。
なぜなら、問題意識を持つことで、あらゆる改善がスタートするからです。


問題意識が成長のスタート地点


仕事をしていると、様々な局面で「ここがうまくいっていないな」とか、「もっと効率的なやり方があるんじゃないかな」と思うこと、ありますよね?

その「気づき」こそが、問題意識です。
この小さな気づきが、個人やチームの成長の出発点になります。


こうしたちょっとした気づきをスルーしてしまうことは、仕事上でとても大きな損失です。

小さな気づきの積み重ねが、大きな仕事を成し遂げるための一歩になります。


介護事業においては特に、利用者のニーズへの気づきに敏感になることが重要です。

例えば、「この利用者さんは最近少し元気がないな」と思うことがあれば、それに気づき、何か改善できないかと考えることが、ケアの質を高める第一歩です。

こうした細かい問題意識を持つことで、利用者満足度が向上し、ひいては事業所全体の成果にも繋がります。


問題を見つけ、深掘りして解決する


「問題意識」を持つことは、ただ問題を見つけるだけではありません。

本当に大切なのは、その問題を「なぜ起きているのか?」と深掘りしていくことです。

トヨタ社員の中で問題解決の強力な武器として新入社員のときから徹底して叩き込まれると言われている「5回のなぜ」がまさにそれです。

「カイゼン」を世界に広めたトヨタ生産方式の産みの親である元副社長の大野耐一氏が提唱したと言われています。


問題に対して、「なぜ起きているのか?」を5回繰り返すぐらい深掘りして原因を追究していくのです。

例えば、スタッフの連携が上手くいっていないと感じたら、表面的な原因だけでなく、「なぜその問題が起きているのか?」と繰り返し問い続けます。

もしかしたら、コミュニケーション不足が原因かもしれませんし、または業務負担のバランスが悪いのかもしれません。または、使っているツールが原因かもしれません。

このように、「なぜ?」を何度も繰り返して問題を深掘りすることで、根本的な解決策が見つかることが多いのです。


問題意識を持つと視座が高くなる


問題意識を持つことで、物事を俯瞰して見る「視座」が高くなります。

管理者は、日常の業務だけでなく、長期的な視点でチームや事業所全体を見渡す力が必要です。


例えば、現場で起こる小さな問題に対して、どのように対処するかだけでなく、その背後にある大きな問題に気づく力がつきます。

「この状況は一時的なものか?」「他の要因が影響していないか?」など、広い視点で物事を見ることで、より効果的な対策を打てるようになります。


管理者としての信頼感がアップする


さて、ここで重要なポイントです。

「問題意識」を持ち、その問題に対して解決策を提案し、実際に行動を起こすことで、管理者としての信頼感が一気に高まります。

スタッフは、問題を見逃さず、しっかりと向き合う姿勢を持った管理者に対して、安心感と信頼を抱くものです。


逆に、問題を放置していると、スタッフからの信頼は薄れてしまいます。

問題意識を持ち、解決に向けて行動することが、管理者としての役割の一部だという意識を持つことが大切です。



大きな問題に目を向ける視座の高さ


問題意識を持つことが習慣化すると、次第に「より大きな問題」にも気づけるようになります。

例えば、「介護事業所として地域の中でどのような役割を果たせているのか?」といった、会社全体や社会に対しての視点が高まっていきます。


「この事業所は、地域に必要とされているのか?」「社会問題にどう貢献しているのか?」といった視座が高くなると、管理者としての存在価値も高まります。

この「視座の高さ」は、経営者から見ても非常に評価されるポイントです。


問題意識を持つための日常の心がけ


では、どうやったら問題意識を日常的に持てるようになるのでしょうか?

ここでは、具体的な心がけをいくつかご紹介します。


1. 現状に満足しない姿勢

「これで十分だ」と思わないことが、問題意識を持つ第一歩です。

常に「もっと良くできる部分はないか?」と考える習慣をつけましょう。


2. 常に観察をすること

自分の業務や他のスタッフ、利用者の動きをよく観察することで、小さな問題にも気づきやすくなります。

観察力を鍛えることが、問題意識を高めるコツです。


3. 学び続ける意欲

知識や技術が増えれば増えるほど、問題を見つける力も向上します。

新しい情報や技術を積極的に取り入れ、常にアップデートしましょう。


4. フィードバックを積極的に受け入れる

他者からの意見や指摘をオープンに受け入れる姿勢も大切です。

自分では気づかない問題に気づかせてもらえることが多々あります。


5. 常に問いを持つ姿勢

「これで良いのか?」「もっと良くできる方法はないか?」と自問することが、問題意識を養います。

この問いが、具体的な改善策を生み出します。


6. 失敗や課題に対して前向きに取り組む

失敗は成長のチャンスです。

失敗に直面したときこそ、問題意識を持って改善に向けた行動を起こしましょう。


7. 周囲の状況に敏感であること

自分だけでなく、チーム内や外部の状況にも目を向けることが大切です。

他の事業所や業界からも学び、改善のヒントを得ましょう。


8. 他者の立場を理解すること

他者の視点から物事を見ることで、隠れた問題にも気づくことができます。

利用者やスタッフの立場を考えることで、新たな問題意識が生まれます。


まとめ


問題意識を持つことは、介護事業所の管理者やマネージャーにとって必須のスキルです。

問題に気づき、深掘りし、解決策を探ることで、個人としての成長やチーム全体の成果に大きく貢献します。


日常の中で問題意識を高める習慣をつけることで、視座が高まり、より大きな問題に取り組む力が養われます。

皆さんもぜひ、今日から「問題意識」を持って行動してみてください。


きっと、現場やチームに良い変化が生まれるはずです。


ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

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《このnoteを書いた人》
ひろ/介護事業経営者/理学療法士/介護支援専門員
・病院で80人の部下を抱える管理職⇒介護で起業⇒6事業立ち上げ⇒経営11年目
・仕事効率化、知的生産、ビジネス書、文房具、ガジェットの話題が大好き
X(旧Twitter)で介護事業の運営・マネジメント・リーダーシップについて発信
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