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介護事業所のリーダーがやりがちな失敗10選!

こんにちは!

今日は、介護事業所のリーダーが陥りやすい「失敗」についてお伝えしたいと思います。

リーダーシップは、介護事業所の成功やチームのパフォーマンス向上にとって非常に重要な役割を果たしますが、時には失敗することもあります。

でも、失敗から学ぶことで、リーダーとしてさらに成長できると思っています。
失敗をそのままにせずに、失敗から学び、成長に活かそうとする姿勢が何より大事だと思います。

今回は、介護事業所のリーダーがやりがちな10の失敗について、それぞれ解説しながらお伝えします。



1. すべてを自分でやろうとしてしまう

他のスタッフより経験が豊富なリーダーは「自分でやった方が早い」という気持ちになることが多いのではないかと思います。

しかし、すべての仕事を自分で抱え込んでしまうと、時間が足りなくなり、管理者やリーダーとしての重要な業務がおざなりになりがちです。

リーダーとしては、部下に仕事を任せ、信頼してチーム全体で業務を進めることが大切です。
いかにチーム全体を動かすかがリーダーの腕の見せどころです。

任せることで、スタッフの成長を促し、自分自身も全体を見渡す余裕が生まれます。

「仕事を任せる」というスキルはリーダーシップの一環です。


2. フィードバックが不足している

リーダーとして、スタッフに対するフィードバックは必須です。

フィードバックには、良いフィードバックも悪いフィードバックもあります。

全てのフィードバックは部下を成長させるためのものなので、良いも悪いもありませんが、耳が痛くなるようなフィードバックも部下の成長のためには必要なこともあります。

フィードバックがなければ、スタッフは自分が正しく仕事をしているのかどうかがわからず、不安やモチベーション低下を引き起こします。

良いパフォーマンスに対しては賞賛を送り、改善点があればそれを伝え、具体的なアドバイスを与えることが重要です。

一番良くないのは、「心で思っているだけで何も伝えない」という姿勢です。

定期的なフィードバックは、スタッフの成長と事業所の成功につながります。


3. コミュニケーションの不足

介護事業所は常に変化があり、チーム間のコミュニケーションが重要です。

リーダーがスタッフと積極的にコミュニケーションを取らないと、現場での問題が見えにくくなり、対処が遅れることがあります。

日々の業務や問題点についての話し合いの場を設けることが大切です。

チームの心理的安全性を高め、「何でも話せる」環境を作ることで、チーム内での連携が強まり、効率的な運営が可能になります。


4. 過度の完璧主義

リーダーとして、介護の質を高めるために細部にこだわることは大切ですが、過度の完璧主義はスタッフに過度なプレッシャーをかけてしまうことがあります。

全ての業務が100%完璧であることを求めすぎると、スタッフがミスを恐れて萎縮してしまい、かえってパフォーマンスが低下することがあります。

「完璧でなくてもOK」という余裕を持ち、改善する姿勢を重視しましょう。

また、完璧主義だと、1つの仕事に時間をかけすぎて、仕事のスピード感が損なわれるというデメリットもあります。

仕事の内容によって細部までこだわった方がいい仕事と、そうでない仕事がありますので、全ての仕事を完璧にするのではなく、仕事の内容によって完成度を見極めるようにしましょう。


5. スタッフの意見を無視する

リーダーが一方的に指示を出し、スタッフの意見を無視すると、チーム内での信頼関係が崩れます。

介護現場では、実際に現場で働くスタッフの意見や提案がとても貴重です。

それらを無視せず、積極的に取り入れることで、チームの士気が高まり、現場の改善点にも気づくことができます。

たとえあまりよくないと思える意見だったとしても、「いったんは飲み込む」という姿勢がリーダーにとっては重要です。

意見を頭ごなしに拒否されたのか、それとも十分に検討した上で今回は採用されなかったのかで、スタッフの反応は全く違ってきます。

リーダーにとって即断即決が大事とはいえ、スタッフの意見に対して即答で「ダメです」と答えるのではなく、いったんは「検討してみますね」と飲み込む姿勢を示しましょう。

「意見を聞いてもらえる」と感じることで、スタッフも積極的に行動するようになります。


6. 権限委譲ができない

リーダーは、全ての決定を自分で行わなければならないと感じることがありますが、実際にはスタッフにある程度の権限を委譲することが重要です。

リーダーが全ての判断を行うと、対応が遅くなり、チームのパフォーマンスが低下します。

スタッフが自分で考えて行動できる環境を整え、信頼して任せることが、リーダーシップの一環です。

一部でもスタッフに仕事を任せることで、スタッフを成長させることができ、それによって将来的なリーダーの負担が減るというメリットもあります。

権限委譲は、長い目で見てチームの成長と効率的な運営を実現するための鍵です。


7. 目標設定が曖昧

チーム全体が同じ方向に向かって進むためには、明確な目標が必要です。

しかし、リーダーが目標設定を曖昧にしてしまうと、スタッフは何に向かって仕事を進めるべきかわからなくなります。

「利用者の満足度を上げる」という大きな目標から、「今月は利用者アンケートを実施する」といった具体的なアクションプランまで、階層的に目標を設定することが大切です。

どんな仕事でも成果を出すことが求められます。
それは介護事業所でも例外ではありません。
成果を出すためには、まずはしっかりと目標を設定することが重要です。


8. 感謝や承認の不足

スタッフが日々の業務で頑張っていることをリーダーが認めていないと、スタッフはやりがいやモチベーションを感じにくくなります。

「ありがとう」の一言や、成果をきちんと評価することが、チームの士気を高める効果があります。

特に介護業界では、感謝の言葉が大きなモチベーションとなります。

リーダーはその力を活用し、スタッフに感謝を伝える習慣を持ちましょう。


9. スタッフの育成に時間をかけない

リーダーが忙しいと、スタッフの教育や育成に時間を割けないことがあります。

しかし、スタッフのスキルを向上させることは、事業所全体の成長につながります。

定期的な研修やスキルチェックを行うことで、スタッフの成長を促し、サービスの質を向上させることができます。

特にリーダーの仕事は、人材育成のように「緊急ではないが重要な仕事」をどれだけ計画的に実行できるかが重要です。

スタッフが成長することで、リーダー自身も安心して業務を任せられるようになります。


10. 変化に対する抵抗

介護業界は、法律や技術の進化、利用者のニーズの変化に常に対応していかなければなりません。

しかし、リーダーが変化に対して抵抗を感じ、新しい方法やテクノロジーの導入をためらっていると、事業所全体が時代遅れになってしまいます。

生産性向上を実現するIT機器やツールの導入に積極的に取り組むことが大事です。

変化を恐れず、柔軟に対応することが、事業所の成長と安定した運営につながります。


まとめ

いかがでしたか?

今回は、介護事業所のリーダーがやりがちな10の失敗を取り上げ、それぞれのポイントを解説しました。

これらの失敗は誰にでも起こり得るものですが、これらの失敗をそのままにするのか?それともそこから次の改善に活かすのか?でリーダーとしての成長と、チームの成功が大きく変わってきます。

介護事業所のリーダーとして、日々の業務の中で回避できる失敗は回避し、失敗から多くを学び、チーム全体がより良い方向に進むよう努めましょう!


ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

よければ「スキ」ボタンも押していただけると、今後の執筆の励みになりますので、よろしくお願いします!

《このnoteを書いた人》
ひろ/介護事業経営者/理学療法士/介護支援専門員
・病院で80人の部下を抱える管理職⇒介護で起業⇒6事業立ち上げ⇒経営11年目
・仕事効率化、知的生産、ビジネス書、文房具、ガジェットの話題が大好き
X(旧Twitter)で介護事業の運営・マネジメント・リーダーシップについて発信
YouTubeで介護事業の起業・経営について発信
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