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介護事業成功の鍵!管理者研修会のテーマ決定ステップ

こんにちは!

今回は私が実践している「介護事業所の管理者研修会のテーマ決定ステップ」についてお話しします。

私は介護事業の経営者として、事業所運営は管理者に完全に任せられる状態を目指しています。

なぜなら、管理者に事業所をしっかりと任せることができれば、経営者は次のステージへ挑戦するための準備や、会社の成長に集中できるからです。


この「任せる」ということは非常に重要で、管理者の成長が事業所全体の運営や業績に大きく影響を与えると感じています。

だからこそ、私は毎月1回、管理者を対象とした研修会を開催し、私自身が講師となってそのテーマを選定しています。

今回は、そのテーマの決め方についてお伝えしたいと思います。




1. 管理者の育成がなぜ重要か?


まず、なぜ私がここまで管理者の育成に力を入れているかについてお伝えします。

これまでの経験から、介護事業所の運営は管理者の力量次第で大きく変わることを実感しています。

管理者が適切な判断をし、チームをリードできる場合、現場は安定し、利用者へのサービスの質も向上します。


逆に、管理者が現場の課題に気づけず、適切な対応をしない場合、利用者の不満が増え、スタッフの士気も下がってしまいます。

そのため、管理者の成長を促進し、彼らが自信を持って事業所を運営できるようにすることが、事業の成功に直結するのです。


2. 管理者研修会の役割


私が毎月開催している管理者研修会の目的は、管理者に必要な知識やスキルを学んでもらうだけでなく、彼らに「今、何をすべきか?」という具体的な行動指針を提供することです。

単なる理論を学ぶだけではなく、それを現場でどう活用するかを考える機会として研修を位置付けています。


3. 研修会のテーマ決定の基本的な考え方


次に、管理者研修会のテーマの決め方についてですが、私が一番大事にしていることは、「今、この会社にはどのような管理者が必要なのか?」という視点です。


これは一概に一般化できるものではありません。

その会社が今置かれている状況や、何を理念として進んでいるのか、どんな目標を持っているのかによって、求められる管理者像は変わってくるからです。


例えば、会社が新しいサービスを開始する時期であれば、新規事業を効果的に推進できる管理者が必要です。

また、組織が急成長している場合は、チームをまとめるリーダーシップが強く求められるかもしれません。

そうした現状を踏まえて、私は「今すぐに管理者に考えてもらい、動いてもらいたいこと」をテーマにしています。


4. 実践的な研修テーマの選び方


研修テーマを決める際、私は常に「現場にすぐに役立つか?」を重視しています。


研修会は単なる理想論や机上の空論では意味がありません。


理想的な管理者像や完璧な理論を聞くだけでは、実際の現場での問題解決には繋がらないからです。


たとえば、ある月の研修では「働きがいをつくる組織マネジメント」というテーマを扱いました。

これは、組織として成長の仕組みをいかに整え、働きやすさとやりがいの両方をいかに作っていくか?について考える研修会でした。


このように、管理者にすぐに使えるツールやスキルを提供することで、現場の改善に繋げています。


5. 会社の理念やビジョンに基づくテーマ設定


さらに、研修テーマを決める際には、会社の理念やビジョンをベースにしています。

介護事業は利用者に直接関わる事業なので、理念やビジョンが非常に重要な役割を果たします。

だからこそ、管理者にはその理念を理解し、それを現場でどう具現化するかを学んでもらう必要があります。


例えば、会社の理念が「すべての利用者に寄り添い、最善のケアを提供する」であれば、管理者に求めることは「チーム全体で利用者に寄り添う姿勢を作るためにどうすれば良いか」という課題になります。

このように、理念を基に研修テーマを考えることで、会社全体の方向性と一致した管理者育成が可能になります。


6. 具体的なテーマ設定の流れ


では、実際にどのようにテーマを決めているのか、その具体的な流れをご紹介します。


1. 会社の状況把握

まず、会社の現状をしっかりと把握します。

今、どのような課題があるのか?どんな変化が起きているのか?スタッフの状況はどうか?など、細かく見ていきます。

2. 管理者に必要なスキルを洗い出す

次に、今の会社の状況に対応するために、管理者にどのようなスキルや知識が必要かを考えます。

例えば、新しいスタッフが増えている場合、効果的なリーダーシップやスタッフ教育がテーマになるかもしれません。

3. 実践的で現場に活かせるテーマを選ぶ

最終的に、すぐに現場で活かせる実践的なテーマを選定します。

たとえば、「スタッフ間のコミュニケーションを円滑にするための方法」や「緊急対応時のリーダーシップの取り方」など、具体的で明確なものです。


7. 研修後のフォローアップ


研修が終わった後も、そこで学んだことが実際に現場で活かされているかを確認することが重要です。

研修会がただの一時的な学びで終わらないように、定期的に管理者と話し合い、研修内容が実行されているかどうかをフォローアップしています。

このように、継続的なサポートがあってこそ、研修の効果が最大限に発揮されます。


まとめ


管理者研修会のテーマを決める際には、「今の会社に必要な管理者像」を中心に考え、「現場で即役立つ内容」にすることを心がけています。

会社の状況に合わせて柔軟にテーマを設定し、研修が終わったらすぐに現場で活かしてもらう。

これが私が実践している研修会のテーマ決定の基本です。


管理者の成長が事業所全体の成長に繋がることを信じて、これからも管理者育成に力を入れていきたいと思っています。


ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

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《このnoteを書いた人》
ひろ/介護事業経営者/理学療法士/介護支援専門員
・病院で80人の部下を抱える管理職⇒介護で起業⇒6事業立ち上げ⇒経営11年目
・仕事効率化、知的生産、ビジネス書、文房具、ガジェットの話題が大好き
X(旧Twitter)で介護事業の運営・マネジメント・リーダーシップについて発信
YouTubeで介護事業の起業・経営について発信
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