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アメリカのドラマ「メンタリスト」…第7シーズンまで一気見してしまった

最近、Netflixで、韓国ドラマそっちのけでずっとハマって見てたドラマがこれ「メンタリスト」。ちょっと古いドラマで、最初のシーズンなんかは懐かしいアメリカのカルフォルニアの感じが出ていて、わたしなんかは、そこに惹かれたのだけれども、しっかり作られた刑事ドラマなので、ファイナルシーズンまで、一気見してしまった。一気見すると、刑事ドラマの演出って、こんな感じで変わっていったのだなとわかってそれも面白かった。

「メンタリスト」はアメリカのCBSで2008年から2015年まで放送されていたテレビドラマ(刑事ドラマ)。初回は1560万人が視聴し、その後もシーズンを通じて高視聴者数を維持。最大で1970万人を記録している。2008年の新番組トップであり、『24 -TWENTY FOUR-』『LOST』といった強豪作品を抜き、新作としては唯一視聴者数ランキングTOP10に入っている。2014年11月から放送されたシーズン7がファイナルシーズンとなった。

なんといっても、このドラマの魅力は、主人公のパトリック・ジェーンにあることは間違いない。そして、彼こそが「メンタリスト」なのだ。

彼は、以前は霊能者(サイキック)を騙ってテレビにも出演していた。本当に霊能力があるわけではなく、観察力、記憶力が並みはずれて優れている天才的頭脳と、金髪碧眼の魅力的な容貌で、人の心理につけこんだ詐欺師のようなものだった。
しかし、テレビ番組の中で連続殺人鬼レッド・ジョンの事件にいたずらに触れ、彼を挑発してしまったことで妻アンジェラと娘シャーロットを殺されてしまう。それ以来レッドジョンへの復讐に燃え、自分の能力を犯罪捜査に役立てるようと、犯罪コンサルタントとしてCBIの犯罪捜査に加わり、事件の解決に協力している。

パトリック・ジェーンは、
観察力、記憶力(記憶の神殿=場所法と呼ばれる記憶術)に優れまた催眠術も会得しており、これらを捜査に活用している。催眠術は時に、相手に見破られたり、全く通用しないケースもある。また被害者の家族らの精神的苦痛を和らげることに利用したりすることもある。初対面の相手に対しても歯に衣着せぬ言葉を投げかけ、犯罪現場以外の私室などを不必要にうろつくことで敵意を向けられたり、怒らせることもしばしば。それによって相手から本音を引きだそうとする。

そういう彼、ジェーンはサイキックではないが、メンタリストなのだ。そして、メンタリストとは、こういう人のことをいうのだとわかりやすく説明しているエンタメ作品になっている。
そして、それは、日本で言われているメンタリストとは、イメージからして全然違う。

さらに、ジェーンには、推理探偵ドラマの王道の魅力である観察力と記憶力に加えて、催眠術もできる。そのうえで、魅力的な容貌とは裏腹に相手をイラつかせる言葉を投げかけるのだ。それによって、まるで、潜水艦がアクティブソナーとパッシブソナーによって、暗闇の深海の中で対象物を見分けるように、犯人に迫っていく。事件解決に導くその鮮やかな手腕こそが、彼がメンタリストと呼ばれる所以なのである。

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さすがに大人気の長寿ドラマだけあって、毎回謎解きのストーリーも良くできているのだが、それに加えて、ジェーンを取り巻く登場人物のキャラもきっちり描かれていている。
群像劇として見ても、それぞれのトラウマをきっちり描き、くっつきそうでくっつかない職場恋愛もあり、男同士の友情もありと。長編なのにダレもせず、人物の成長ぶりを描いているところは、これは、アメリカの国民的ドラマだったんだろうなと思わされた。

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松幸 けい
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