韓国で2008年に公開された映画「妻が結婚した」

主演のソン・イェジンは、この作品で、韓国三大映画賞で主演女優賞を受賞。いわゆるラブ・コメなのだが、当時は「姦通罪」があった韓国で、大きく話題になって、興業成績も残した映画である。ソン・イェジンは、清純でありながら、コケティッシュでもあり、そのうえ、底知れない女の業を見せつつ、その「姦通罪」をしなやかに否定してみせたのだった。今日が命日であるキム・ジュヒョクへの哀悼の意を込めて見始めたけれど、あらためて、ソン・イェジンが、のちに大女優と呼ばれるであろう片鱗を見せつけられた映画だった。

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松幸 けい
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