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松宅流精神疾患(適応障害)治療法(松宅AFTER 第51話『逃げ出した朝』)


まぁなんか閑話休題的な回のようにも見えますが、
今回極めて重要な回です。

私はもう何度も何度も何度も何度も精神疾患は脳の病ということを
発信してきました。

そして
身体がこわばる→呼吸が浅くなる→脳に充分な酸素が供給されない→脳が過緊張になる→身体に様々な異常が発生

これも何度も何度も書いてきました。

それでは精神疾患を治すにはどうしたらいいのか?
その為に私がなにをしてきたのかというと

  1. とにかく身体をこわばらせない

  2. 正しい呼吸法を身につけ深呼吸の習慣化

精神疾患の元凶はなにかと訊かれたら
身体のこわばりですと私は答えるでしょう。

あなたの身体をこわばらせているのは過去のトラウマでしょうか、はたまた将来の不安でしょうか。
そのどちらもないので精神疾患とは無縁ですと思っていても、
たとえば血尿が続いたらみるみる身体はこわばっていくでしょう。
故に誰もが精神疾患を患う危険性があるのです。

身体をこわばらせない為の整体術やツボ押しというのは散々学んできましたが、誰にでもできて効果抜群なのがこの脱力です。

上手く脱力するにはちょっとしたコツがあります。

慣れないうちはまずは自分にとって苦しい体勢を敢えてとってみてください。わざと背中をすぼめたりして呼吸が浅くなるように。

そしてそのまま10秒数えます。

10ぅ~と同時に一気に脱力。
糸が切れたマリオネットのようにぐにゃあ~と。
抑圧から解放です。

身体がリラックスして気持ちいい~という信号を脳に送るイメージですね。
1日に1回でもいいからとにかくこの信号を送り続けることが重要だと思います。慣れれば最初から脱力の状態にすることができると思います。

よくメンタルを病んだ時は筋トレがいいなんてことが言われます。
筋肉に負担をかけ鍛える快感、「僧帽筋が喜んでいるよ~」なんて信号を脳に送っている訳です。その点では脱力と一緒なんですね。

脱力は入眠にも絶大な効果があります。

明日は大事な用事があるからしっかりと睡眠をとりたい。
羊の数を数えているのに目が冴えちゃって眠れない。

こんな経験は誰にでもあるでしょう。
上記の場合、「早く寝なくちゃ」と身体がこわばっているまではいかずとも余計な力が入っちゃっている可能性が高いです。

そこで脱力です。 
ゆらゆら~と海に漂うクラゲになったつもりで脱力すると
気が付けば落ちています。

続いて呼吸法ですが、4秒吸って8秒吐くとかはあくまで目安なので自分のしっくりくる時間でいいと思います。
別に腹式呼吸にこだわる必要もないと個人的には思います。

ただ、鼻から息を吸うのはマストです。
そして脳に酸素を送り込むことをイメージしながらというのもものすごく重要だと思います。


精神疾患が脳の病気であるならば、
これを直接治療するのは不可能だと言えるでしょう。
一生治らない病気とも言われています。

そうした中で私がしてきたことは、
脳の病気であるとはっきりと意識して、
身体をこわばらせない、そして脱力と正しい呼吸によって
脳を喜ばせるサインを送り続ける。

また、脳の負担になるような煩雑な手続きやマルチタスクは可能な限り避ける、人に頼る。
消耗した時はとにかくたっぷりの睡眠。

その結果、適応障害を患った私が2ヶ月半で寛解した訳ですが、
上記したことは極めて重要だと思いました。

この『松宅AFTER』の連載も残り数回です。
もう最終話まで下描きは終えています。
このnoteで
あとどれだけ精神疾患について書く機会があるかは分かりませんが、
病気で苦しんでいる方のなんらかの一助になれば幸いです。


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