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労働映画「ブラック・フライデー!」ネタバレ あらすじ。
「人はありがとうで食っていける」
ワタミの創業者、渡邉美樹がそう言った。
これの元ネタは新約聖書の「人はパンのみにて生きるにあらず」だと思う。
人は精神的な栄養も必要って話。
たしかにバイトでも、お客に感謝されるとその日くらいはやる気が出る。
ただ、キレイ事を言う金持ちと権力者はたらふく食ってるけどね。
多くの人は感謝もされず、低い賃金で、大きな成果を求められる。
ブラックフライデーの「ブラック」
セールに群がる人々がその多さから黒く見えるって言う説がある。
他にも色々説がある。※1
暴走する客のせいで警察が出動したり、ケガ人が出たりする。
この映画の冒頭で、セール時の群衆に従業員が踏み殺されたってニュースが流れる。これは実際の出来事だ。
2008年のウォルマートでセールに興奮した2000人とも言われる人々が暴走し、店員が潰され死んだ。
会社が利益を出すために下っ端が休日出勤で死ぬブラックな職場。
だから主人公が出勤前に見かけるスーパーはウォルマートっぽい。
主人公の職場はトイザらスっぽい。この二社は因縁がある。
価格競争で走るのは下っ端だけ。
何でも安いウォルマートにトイザらスは負けた。
「死霊のはらわた」「サムライミ版スパイダーマン」に出てる
ブルースキャンベルの役が必死なのはそのせいって妄想が捗る。
何でも安くなると、余計な物まで買う呪いにかかるってサウスパークってアニメで言ってた。
物欲ゾンビと化したお客に対処するのは現場の人だけ。
主人公もその同僚も経済的理由から嫌々仕事をしてる。
やりたい事はそれぞれあって、ポテンシャルもあるのに状況がそれを許さないよね。って話をずーっとしてる。
高齢のブルース店長の「数字が存在意義をくれる」とか「みんな従ってくれる」ってセリフが中間管理職の悲しさを示してる。
たまには何も買わない年末があってもいいんじゃないでしょうか?
備忘録
トイザらスは「toys are us」で「おもちゃは我らにお任せ」って意味がある。そういうセリフを映画の従業員も言う。
ウォルマート事件は2008年にニューヨーク州ロングアイランドの店舗で起こった。32歳の男性が死亡。
ウォルマートもトイザらスもホリデーシーズンの過酷な労働が問題視されてた。
ブルース・キャンベルはブルース・キャンベル・ホラー映画祭ってイベントをやってる。低予算映画を愛してるらしく、A級映画に出たがる男という設定で小説も書いてる。
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