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コネなしポスドク就活記⑥ 現地面接のコツ

僕は国内で博士号を取得し、現在は北欧でポスドクをしています。
コネなしで海外ポスドクの就活をした経験を記録に残しておこうと思います。

あくまで僕の体験であり、n=1での話であるということを記憶にとどめながら見ていただけると幸いです。また、僕の経験はヨーロッパ、とくに北欧に限ります。さらに言うと、生命科学系のウェット系の経験談です。他の地域、分野のことは詳しくないのであしからず。


日時&アクセスの確認

ポスドクの現地面接は1日がかり、場合によっては日をまたいで行われます。また、生命科学系のキャンパスは往々にして街の中心地から離れた場所にあることが多いです。したがって、日程やアクセスはしっかり確認した方が良いです。

自分の場合の日程例を紹介します。
9:00 ラボ集合、コーヒー休憩
9:30 全員の前で研究のプレゼン
11:30 みんなでランチ
13:00 ひとりずつと面接
17:00 PIと面接
18:00 一部のメンバーとディナー
21:00 解散

こんな感じです。北欧のラボは国をまたいで姉妹ラボがあることが多いです。自分の場合は、フィンランドで上記の日程を終えたのち、スウェーデンに移動して個別に面接、ランチをしました。

自分はあまり緊張するタイプではありません。当日の面接でカチコチになることこそありませんでしたが、1日がかりの日程を終えてヘロヘロでホテルに帰ったのを覚えています。

ヨーロッパの都市の多くには発達した公共交通機関網があります。ヘルシンキの場合、HSLという組織が集約的に運営をしています。HSLはアプリを通じてチケットの購入やルート検索ができます。現地の事情を前もって調べておくのが良いです。

*余談
フィンランドのバスはアナウンスが少ないうえ、高速道路も平気で通ります。ラボの最寄バス停は高速道路沿いにあり、とんでもないスピードでぶっ放すバスに乗りながら「乗り過ごしていたらどうしよう」と不安でいっぱいでした笑 また、フィンランドの駅やバス停はフィンランド語とスウェーデン語の両方で表記されることが多く、このことも混乱の原因になりました。面接よりも現地に行くまでの方がよっぽど緊張しました。日程に余裕があれば下見しておくのも良いですね。

冬のフィンランドは雪がないと殺風景です。高速道路沿いのバス停に隣接したキャンパスを訪問しました。やってやるぞ!と気合を入れました。
ホテルの朝ごはん美味しかったです。
面接日の夜から雪が降り、ホテルからの景色が一面雪景色にがらりと変わったのが印象的でした。

誰も教えてくれないポスドク面接のコツ

以下、有料部分では
・研究プレゼンのコツ
・メンバーとの雑談のコツ
・メンバーとのご飯のコツ

自身の体験に基づき、これらのポイントに関して知られざるコツを紹介します。ポスドク面接をする側になって初めて気づいた点もふんだんに盛り込んでいます。ぜひご覧ください。

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