誕生日、病床に臥し、初心に還る
金曜日の夜から体調を崩し、この3日間、文字通りの寝たきり生活を送っていました。
年度末のこのタイミングで、ずっと抱えてきた仕事や案件がひと段落し、(完全にゼロになることはないのですが)ほんの少しだけ余裕が生まれて、心に隙ができた、というのが原因かと思います。
幸い熱は2日で下がり、喉が痛く声が出ないこと以外はほぼ通常と変わりません。
病院で薬を処方してもらい、症状からしても今流行りの某ウィルスではないだろうとお医者様に言っていただきました。(ほっとひと安心)
意図せずして訪れたそんな「寝たきり生活」の中で、気づいたことがありました。
基本的に安静にしているのが原則なので、ベッドが定位置になります。
お腹が空いたら、家にある栄養価の高いものを順に食べ、ミニ加湿器を炊き、物置部屋で積読になっている本の中から何冊か読みたい本を持ってきて、読む。
同じく教材だけ買って手をつけられていなかった、好きな勉強をする。
文章や今後の生き方の良いアイデアが頭に浮かんだら、置いてある白紙にメモしておく。
日常生活で「足でまどい」「邪魔」「なぜ自分がやらなければならないのだ」的存在であった家事の数々も、他にできることがないとなれば、すすんでやる気が起きる。
やりたいとも思わ(え)なかったことを、やりたいと思えている状態。
すなわち、気力の回復を実感したのです。
好きなことを、好きなタイミングで。
これぞまさしく、自分が北海道に来てやりたかったスローライフではないか。
もともと、そんな暮らしを志向してこの土地を選び、移住してきたので、考えるまでもなく当たり前のことなのですが。
洗面所へ行く途中で貧血で倒れそうになるぐらい具合が悪くなるのはもう勘弁なのですが、なんなら1ヶ月ぐらいこの状態が続いても良いなあと思ってしまった。
そこから復帰したらスッキリした頭とフレッシュな感性、みなぎりまくった気力で、めちゃくちゃ良い仕事ができそうです!!!笑
やはり自分がそういう生活を心から求めていて、その生活をするのにふさわしい北海道を生きる場所に選んだ、というのを、今回再認識しました。
北海道に来てからは、気づいたら常にいろいろなものに追われる生活になっていました。
こう言うとネガティブな印象を持たれてしまうと思うのですが、誤解を招きたくないのは、それは「嬉しい悲鳴」、自分にとってはポジティブな変化でもあったということです。
東京でも同じく追われていましたが、それは生きがいに直結しない、嫌な汗をかくようなプレッシャーであり、仕事の内容はといえば、きっと自分でなくても良い、他の誰かでもできる、組織の歯車的な仕事だった。
こちらでやっているのはそういう仕事ではなく、自分が微力ながらでも、確実に誰かの力になれているという感覚。
東京にいたらきっと、ここまでやりがいを感じ、やったことの成果が見えやすい仕事はできていなかったと思います。
永遠の「事務屋」だと思っていた自分に、「企画屋」の楽しさを教えてくれた。この環境には本当に感謝しています。
北海道に来てここまで頑張れたのは、地元愛が強いと言われる道民顔負けの「北海道愛」と自分に良くしてくれる皆様への恩返しの気持ち。
それだけで突っ走って来れたのですが、今回、ある意味で自分の体力的な限界を感じました。
来たる4月からは、自分の追い求める理想、自分が考える豊かさを実現しつつ、結果的にそれが北海道や人のためになったら最高だなぁと。
つまり公私の適度なバランスをとりながら「ほどほどに二兎を追ってみたい」と改めて感じた次第です。
おそらく仕事復帰したらこれまでと同じ、身を削るような動き方になってしまうので…
ちょうど年度も変わるタイミング、新しく「創造」する年の手始めとして、
まずは、いろいろなものの断捨離。これまでなんとなくルーティンになっていたものの中から、思い切って「やらないこと」を決めました。
さらに自分の身体の弱さを踏まえて、皆様へお願いしたいのが、
深酒や長時間の会合などが、その後数日間体調を崩す原因になることが多く、仕事や多方面に支障を来してしまうので、コンディション次第でお断りすることがあります。
(本当はお付き合いしたいという思いだけ汲み取ってください!!!)
何事も、適度な「間合い」「距離感」がないとダメな性分でご迷惑をおかけすることもあるかと思うのですが、
「付き合いの悪いやつだ」などと思わずに温かく見守っていただけましたら幸いです。
その分良い仕事をして、恩返しするつもりですので!!
まとまりのない散文を最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
今回の写真ですが、北海道に来てからの「春」(4〜5月)を集めてみました。あまり良い写真がなかったので、各地の桜を撮りに行きたくなりました!
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