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職場のモチベーション向上メソッド~ ②指示待ち→能動的にメンバーが動きだす方法

こんにちは、松幸です。
3000名の工場を運営し、従業員にやる気をもって、楽しく仕事をするためにどうすればよいのか、日々悩み・考えて・実験しながら、自分なりの哲学・考え方・やり方を構築してきました。

職場のリーダーの皆さんは、

「自分が動かないと、職場全体が止まってしまう!」
「メンバーが指示したこと以外はやってくれない!」

と感じている人が多いのではないでしょうか?
そして、どうすれば
「メンバー一人一人が自分で考えて動ける職場ができるのか?」
悩まれている事と思います。

この記事では、
「メンバーが自分で考え、行動し、結果を出す職場にする」
為の私なりのノウハウをまとめました

この内容は、私が一番悩み、試行錯誤した上で編み出してきた方法であり、
現在の私の仕事のやり方・進め方そのものであります。

私が提唱する「やるべき内容は3つ」です

(1) 会社・職場の目的をメンバー一人一人の働く目的に近づける
(2) リーダーが持っている情報を常にメンバーと共有する
(3) 一人一人の業務目標と会社の目標をつなげる

この考え方、やり方を導入することにより、おのずと
「メンバーが自分で考え、行動し、結果を出す職場」
を作り上げる事ができると確信しています。

是非、ご自分の職場で試してみてください

1. 自分が動かないと、職場全体が止まってしまう!

職場リーダーを初めて任された方は、
「自分が動かないと、職場全体が止まってしまう」ことを
実感されることが多いと思います。

かく言う私も皆さんと同じように、
初めて職場のリーダーを任された20代後半のころ
メンバーに仕事をやってもらうことが非常に苦手でした

特に、フィリピン駐在時に職場を任されましたが、
文化の差 や 社員の質・考え方の違いに悩みました。

当時は、創業開始直後の職場であり、若いスタッフが多かったこと。
また、フィリピンの方々の特性だと思いますが、
「マネージャーは指示をする人、従業員は指示を実行する人」
という考え方が非常に強かったことを思い出します。

これはどの様なことかと言うと、
「私が指示をしなければ一歩も仕事が前進しない」
状況に陥ってしまい、大きなストレスを感じていました。

具体的には、私が座席について「ヤレヤレ」と思った瞬間、
スタッフのみんなも
 「ヤレヤレ、親分が休んでいるから、俺らも休もう」
という雰囲気になっていました。

それだけ、メンバーは、リーダーである私の一挙手一投足を
見ていたという裏返しにもなります。
特に、若いメンバーが多い職場では、どうしても

・リーダーが働いている時は、みんなも働く けど、
・リーダーが休んでいる時は、メンバーも休める

雰囲気になってしまいがちです。

この状態から脱却するために、どうすれば良いか?
「メンバーが自分で考え、行動し、結果を出す」体質に変われるのか? 
を日々悶々としながら過ごしていました。

2. 何故、メンバーは指示待ちになってしまうのか?

何故、メンバーが自分で考えて、行動を起こせないのか?指示待ちになってしまうのか?
を突き詰めていくと、
「リーダーが見えている事と、メンバーが見ている事」
が、違うことが原因ではないかと、気が付きました。
つまり

リーダーとメンバーとで見ている
「仕事のゴール・目的・目標」が大きく異なることでした。
 ・何のために仕事をするのか?
 ・なぜこの仕事をやっているのか?  などなど

具体例を挙げると、以下のようになります

リーダー(駐在時の私)
 仕事の目的 :商品を購入してくれるお客さんに喜んでもらう。
        会社の利益を残す
 仕事の目標 :商品を決められたコスト・品質を担保し、
        納期通りに出荷する
メンバー(現地のスタッフ)
 仕事の目的 :生活するための稼ぎとして仕事をしている
 仕事の目標 :リーダーから褒められるように仕事をする
        昇給・昇進できるように指示された仕事ここなす

この図式だと、いつまでたっても、
メンバーが自分で考えて行動に移すことはできませんね。

仮に、メンバーの仕事の目標として、
【リーダーから褒められるために】
 ・リーダーが指示する前に行動する
 ・リーダーが求めている結果のプラスアルファーの仕事をする
など、考え方が改善されたとしても、
結局は指示がないと動けない事には変わりません。

なぜこのようなことが発生してしまうのか、
そのメカニズムを考えてみました

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上表を見てもご理解いただけると思いますが、
メンバーは経営や商品などの仕事の基本となる
「知識量」や「情報量」が、圧倒的に不足していること
に気が付きました。
この状況では、とてもリーダーと同じ目線で仕事ができる環境ではありませんでしたので、この状況に置かれた私は、本当に悩み・苦しみました。

確かにフィリピン駐在の状況は極端な事例だと思います。
この事例が、そのまま日本の職場に当てはまるとは思いません。
しかし、似たような現象が、日本の多くの職場で発生していると思います。

例えば、以下のような事は無いでしょうか?
 ・会社のために仕事をするなんて、考えていない
 ・趣味や副業のほうが大事であり、仕事は指示されたことだけやる
 ・商品に関しては興味がないし、使わない
 ・この会社では、経験値を積んで、次の会社に転職したい

これは、日本の雇用が多様化してますし、一人一人の働き方も
昭和のころのような単一的な考え方は、なくなっています。

また最近の大企業では、
以下のような状況が発生しているのではないでしょうか?
 ・経営層が何を考えているのかわからない、情報が降りてこない
 ・経営層の方針がどのような形で具体化されるのか見えてこない


3. メンバーが自分で考え、行動し、結果を出すための3つの仕掛け(能動的に動き出します!)

この状況を脱却するためには、
メンバーが考えている「仕事の目的」を「リーダーと同じ目線」に上げてもらうことが、一番手っ取り早い方法であることが理解できると思います。

ただ、メンバーの考え方をリーダーと同レベルにすることは、難しいですので、少なくともリーダーの「考え方」と「仕事に必要な情報」のインプットを常にしていく必要があります。

私が行っている、リーダーと同じ目線にするための「3つ仕掛け」です

仕掛け1) 会社・職場の目的をメンバー一人一人の働く目的に近づける

 以前に記載した記事「職場の目的(Mission)と将来の姿(Vision)を設定する」を参照してもらいたいですが、職場の目的と一人一人の働く目的をMissionとVisionを作成することで、会社・職場の目的とメンバー一人一人の働く目的を繋いでもらいたいと思っています。
 時間はかかりますが、この効果は非常に高いです。

興味があれば、下の記事をご覧ください。

仕掛け2) リーダーが持っている情報を常にメンバーと共有する

 次に、リーダーとメンバーとでは、情報格差が必ず生まれます。
特に、経営・事業・人事情報は、リーダーだけが持っている事が多く、
メンバーとの情報格差が生まれやるいものです。
それが情報格差による「権力」であったりもします。

権力を維持したい気持ちはよく分かりますが、
チームのモチベーションが低下してしまっては元も子もありません。
情報格差を如何に小さくし、メンバーのやる気につなげるかは、
リーダーの考え方次第によってコントロールすることができます。

私の場合は、人事や組織変更に関する情報以外は、
なるべく多くの情報をメンバーと共有し、情報格差を限りなくゼロ
にすることを考えています。今でも実践しています。

当然同じ情報を持っていても、立場や責任感や当事者意識などにより
情報に対する反応が変わりますが、それは今後話すことにします。

最低限、リーダーと同じ情報レベルをメンバーが保っていれば、
リーダーから降りてくる指示&業務に対する納得性が得られやすいです。
また、リーダーと一緒に仕事ができる感覚も生まれるため、
やる気にも繋がると考えています。

仕掛け3) 一人一人の業務目標と会社の目標とをつなげる

更に、一人一人の業務目標と会社の目標をつなげてあげると、
メンバーが「何のためにこの仕事をやっているのか?」という悩みを解消してあげられます。

例えば
会社の目標:お客様が購入してくれた商品の満足度を100%にする
職場の目標:お客様に販売した後の商品返品率をゼロにする
個人の目標:商品の納品前確認を必ず行い、納品前確認の不良をゼロにする
      その為に、改善①~⑤の計画を立て、XX日までに導入する

このように、
「会社の目標と個人の目標のつながり」 が見えると、
 自発的に    ↓↓↓↓ 
「納品前確認の不良をどうすればゼロにすることができるか?」

を考え始めるのです。
つまりメンバー一人一人が自分で考え、行動することが始まります。
それにより、当然、メンバーのモチベーションが向上する事、間違いありません。

4. まとめ

今回は、リーダーである皆さんが、

「自分が動かないと、職場全体が止まってしまう!」
「メンバーが指示したこと以外はやってくれない!」

と感じ、

どうすれば
「指示待ち → メンバーが能動的に動き出す職場」にできるのか?

に関して、私のやり方を皆さんに紹介してきました。

解決方法は、以下の3つの仕掛けを施してもらうことです。

【メンバーが能動的に動き出す職場にするための3つの仕掛け】
1) 会社・職場の目的をメンバー一人一人の働く目的に近づける
2) リーダーが持っている情報を常にメンバーと共有する
3) 一人一人の業務目標と会社の目標とをつなげる

如何でしたか?
前回とは異なり、今回の仕掛けは、
自分だけが持っている権利である「情報」を
どのようにメンバーに開示するかによって
メンバーが自ら考えて、行動に移すようになるのかを紹介しました。

是非とも「3つの仕掛け」を 実践し、
リーダーがメンバーの仕事をしなければならない状況を早く脱却し、
メンバーにとっても仕事が遣り甲斐に感じられると、
素晴らしい職場ができると確信しています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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