センスある気遣いができる先輩の話
昔、会社の引き継ぎを先輩からもらった時に、
最後のページに
「近くの●●という店のバナナジュースとフルーツサンドがとってもおいしいです。朝には売り切れてしまうけど、ぜひ食べてみてください」
と書いていて
「ほれてまうやろ~~!!」となった(ちょろい)
そして、「も、もてそう~先輩」と思った。
女性の先輩なんですけどね。
なんですかね。
この「粋な気遣い」ってんですかね。
決して押しつけがましくなくて、かといって重たいものでもない。
心の距離感がぐっと縮まるというか、くすっとしてしまうというか、ゴリゴリの堅苦しいだけじゃない引き継ぎに一気にその先輩のファンになった。
その先輩は仕事もできて、わたしは常々お近づきになりたいと思っていたので、
着任してほどなくそのバナナジュースとフルーツサンドをむしゃむしゃ食べ
後日、その先輩と飲んだ時に「あのジュースとサンド飲みました~!」「いったんだ!おいしいよね」という話をした。頭のいい先輩だから、そういうのまで見越して書いてくれたような気もする。
こういう、「些細だけど、みんなができるわけではないちょっとした気遣いが出来る人」になりたいと、常々思っている。
これができるって
・相手を思う気持ち
・広い視点を持った気配り
・仰々しくない、さりげない気遣い
・センス(堅苦しい引き継ぎの最後にさっと書いている)
なかなかこれを満たすのって難しいですよね。
難しいからこそ、せめて、こういうことをしてもらった時、気づける人でありたいし、
そういうことができる人の近くにいて、見習いたいな。
日々、自分と周囲が気持ちよくいられる気遣いは持っておこうと思うけど、
わたしのは多分、なんかわかりやすいんだよなきっと。わかりやすいと野暮ったいですよね。
先輩のような気遣いができる人はなかなかいないからきらっと光る。
と、ごにょごにょ考えてたんだけど、
やっぱ手紙というか、メッセージ、文字っていうのも一つミソなのではないかと思った。
文字を使って、1対1のコミュニケーションで気遣いをする。
面と向かってしない気遣いでこっそり感もある。手紙みたいに長すぎるのはだめだけど。
とまあ、こうやってごにょごにょ考えているうちはまだまだ半人前ですね。
息を吐くようにセンスある気遣いをしたいものです。