今日は、わたしの大切な言葉たちを紹介します。
日々を過ごす中で、大事にしていたり、支えにしていたりする言葉はありますか?
わたしは、いくつかあります。
わたしの場合、いろんなシチュエーションに合わせた言葉を1、2つずつ持っていて、そういう状況になった時、もう頭が勝手にその言葉を引っ張ってきてくれるようになりました。
そういうシチュエーションって、ピンチだったり、悲しかったり、落ち込んだりする場面が多い。嬉しいときは、ただただ心が満たされているので、あえて作られた言葉を心の中に入れたとしても、その時はなんにも響かない。良い意味で感性が鈍りきっているんだと思います。
例えば、わたしの仕事は突発的なことが起きたら、そこから怒濤のような時間が始まるのですが、そういう時は
「焦ったときほど、丁寧に」
の言葉を引っ張ってきて、そういう時こそ落ち着いて、ミスがないように心がけたりとか。ちなみにこれは、昔、美容系YouTuberの関根りささんが、質問コーナーで「座右の銘」か何かを聞かれた時にお話されてた言葉です。
仕事関連でもう一つ言うと、
「一途に一心に」
の言葉も仕事の時、たまに心に出てきます。ごちゃごちゃ色々考え出して、なんだか疲れたときは、シンプルにただ目の前のことをやろう、と思えます。これは、心臓外科医の天野篤さんの言葉。
自分の感性で少しずつ自分の心に集めているものなので、ノートに書いたりとかはしてなくて。歌詞とか、人がふと話していた言葉とか、手紙にくれた言葉とか、本とか。
本だと、わたしは好きな言葉や心を揺さぶられた言葉を一冊のノートに書いているので、より心に残りやすくなってるのかもしれません。
「優しさは想像力のことを言う」
は、夏川草介さんの小説「神様のカルテ」に出てくるセリフですが、わたしはこの考えに大いに同意することもあって、この言葉も例えば人と接しているシチュエーションで、心の中にぽん、と出てきたりします。
優しい人って、結局想像力のある人のことなんだよな。自分も、ずっとずっと、想像力を持って生きていきたいです。
そんな感じでそういう言葉を地味に一つ一つ集めながら、そんな言葉に支えられながら生きているわたしですが、
友達の中に一人だけ、周囲にいる子たちに本当に必要な言葉を出してあげられる子がいます。
その子は大学の友人なんですが、
出会った当時、見た目がほんとうにギャルで、金髪でメイクもばっちりで、服もものすごく個性的というか。なかなか声をかけるのもはばかられる感じの子だったんですが、大学の作文の授業の時に、
その子の作文が一番優秀というので読み上げられていたことがあって。
あまりの感性と、言葉選びのセンスにわたしは驚き、
かつその見た目とのギャップも相まって、なんだか友達になりたいな~と思って、取っている授業も重なっていたので、次第に仲良くなりました。
ちなみに、彼女はサークルも結構激し目のものに入っていて、友人もみんなかなり派手。夜中と土日はバイトに明け暮れるといった感じで、
仲良くするといっても、重なる授業で話したりするくらいだったんですが、
大学卒業の日に学年で一番優秀(かつ、特待生で学費も無償になってたのかな)で表彰されていた時、派手な男の子が「あいつって、優秀だったんだな」って言ってるのを聞いて、
「こんなマンガみたいに完璧な子がいるんだな」と思ったのを覚えています。
わたしはその子に二度ほど、言葉のプレゼントをもらっていて、
一度目は、就活の、最後までなかなか内定が出なかったとき。
今の会社の選考を受けていたときに「就活で終わりが見えなくてしんどい~」と彼女にラインで相談した時に
「大丈夫。全てのことはちゃんと終わるから大丈夫だよ」
と連絡してくれたことがあって。
当たり前の言葉なんですけど、わたしはその言葉にものすごく救われたのを覚えています。
この言葉、今でもほんとうによく思い出します。仕事で緊張する場面を控えている時。悲しいことがあった時。ちゃんと終わりがあるっていうことを、おまじないのように覚えていると、その一瞬の大変なことも、多少気負わずに頑張れる気がします。
あともう一つ、
「ほんとうの友人だったら、ずっと続くよ。誰かのことを、嫉妬したりしないために、自分のことを頑張ればいいんだよ」
と言われたこともあって。
これは、私が学生時代に一生懸命努力をして嬉しいことがあった時に、その成果を見て逆に離れてしまった友人がいて、そのことに落ち込んでいた時に彼女がくれた言葉でした。もう大人になって、例えば誰かの功績に尊敬することはあっても、嫉妬してしまうことってなくなってしまった気がするな。落ち込むことも同時になくなった気がする。それはそれでどうなんだろう、、。でも、誰かと比べて勝手に落ち込んだりしないように、自分ができることは頑張ろうと、この言葉を時々思いだしています。
社会人になって、その子が落ち込んでいると聞いた時、
わたしは、かつての自分がそうしてもらったように、
うまく彼女を励ます言葉を見つけて、彼女が一番ほしい言葉をかけてあげることはできなかったんですが、
その時に、誰かを励ましたり、支えたりするには
適切な言葉の選び方や、持っている語彙力が大事なのだと思いました。
「世の中お金だ」という言葉は、あまりに乱暴すぎて好きではないけど、
でも、お金で解決できることは沢山あるし、お金があればしなくていい苦労は避けることもできる。そして何より、自分のみならず、自分が手を差し伸べたいと思う人を助けることもできる。一番わかりやすい例が募金とかだけど。
でも、それと同じように、語彙力というか、言葉の量をどれだけ持っていて、それを適切に組み合わせたりと、その人が欲しいタイミングで適切な言葉をかけてあげられる人も、また同じように貴重で、誰かを支えていける力を持つ人だと思っています。