バーチャル短歌結社・四号線 第2巻第11号(通算21号)2022年11月
「すごく些細なものだけで在る」
シンプルを目指したところで行き詰まる生き方みたい 「いいね」ください
便利ねと思い込んでたサブスクに広告が増す 雑踏、ノイズ
縁側のひだまり見つけ寝に向かうプードルと明日、亡命をする
師走へと改札越しに制服のモデルが交わすキスのかなしみ
おのおのがそれぞれを向きプレイする短歌が許さないことはない
湘南のだらけた風をとらえても桑田佳祐には勝てないよ
ちりちりと光を撒いて冬落ち葉すごく些細なものだけで在る
我が子らよ雨上がりには空を見よ汝を超えて生きる光を
秘密とはこんな感じか丑三つの老父(ちち)の愉しむ麻雀ゲーム
風神は金属音が好きらしくアルミホイルの川を弄する
水音と鴨の気ままなさえずりと そっちがほんとの世界とおもう
「わたし」から解き放たれた明るさで此岸に座るこれからの我
ヒト的な思い上がりで紡がれるリリカル・ハラスメントを止めよ
by まつたく
ここのところ短歌の結社に入るかどうか、ちょっと考えてまして…。先輩たちに聞きましたところ、メリットは2つ、①歌を詠むペースを保つことができる、②もしかしたら評をもらえる読者ができる、なんだろうと。でも、別に勝手に毎日詠んでるし、たまに評をもらったりするファンもいるし、わざわざお金払って結社に入る必要は? という感じもあるんですよねえ。それでもなお考えてしまうのは、憧れ、みたいなものなんでしょうかねえ。まあ、いっそスカウトでも来てくれたらいいのに。アホか。
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