「エルヴィス」主演のオースティン・バトラーの歌と踊りは最高!だけれども...。
大佐に愛着を持てるかどうかで作品の印象が変わる
エルヴィスを大スターにした敏腕マネージャーのトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)確かに彼がいないとエルヴィスはあそこまで大物にはなれなかったかもしれない。しかし、売上の半分は彼の懐に入り、念願の海外公演も彼が実はアメリカへの不法入国者だったため実現しない。一度海外に出たら戻って来られないため。エルヴィスにはその事実を巧妙に隠した。表向きは警備が完全ではないなどという理由で(運悪くその時代は、1963年にケネディ大統領暗殺事件、1968年にマーチン・ルーサー・キング牧師暗殺事件、1969年にシャロン・テート殺人事件などの襲撃事件が起こっていた。)
また、この映画の全編が彼の語りで進行していくので、彼自身に愛着を持てないとキツイものになっていった。エルヴィスの才能を徹底的に搾取しながらも、彼自身も大佐に依存している状態だったため、結局は離れることができずに飼い殺し状態。最後のコンサートでは肥満のため立てないしマイクも持てない状態で、それでも素晴らしい歌声を披露する場面は観ていて本当につらかった。
上映時間2時間39分途中がやはり長い。途中退席者も
そんなつらい中、上映時間は2時間39分。予告編もカウントすると約3時間?途中、冷房の寒さと、お尻と腰の痛さと、尿意と戦っていたため作品に集中出来なかった。2時間ほどたった時に退席者もいて、戻って来たのでおそらくトイレだろう。気持ちが分かる。
これまで有名歌手の映画として「ボヘミアン・ラプソディ(2時間14分)」「ロケットマン(2時間1分)」と観てきましたが、一番長いんですね。映画はやはり2時間以内だと助かる。これから観る方はぜひ、映画館の冷房による寒さ対策と尿意、腰痛対策を万全に鑑賞してください。
エルヴィス・プレスリーの残した記録が凄い
帰宅後、彼の功績を検索してみた。
エルヴィス・プレスリーは「フォレスト・ガンプ」で知る
そもそも私が、エルヴィスをちゃんと知ったきっかけは、トム・ハンクス主演の「フォレスト・ガンプ」。サントラも買ったので、Hound Dogだけはよく聴いていた。それまではおそらく曲はどこかで聴いていたと思いますが、人物としてイコールではなかった。ただ、親の年代の若い頃は、まさに青春の大スターだったようなので、70歳代や60歳代ならより面白く感じられたかもしれない。
主演のオースティン・バトラーの歌と踊りは最高!
映画について色々書きましたが、主演のオースティン・バトラーの音楽と踊りは最高でした。大画面と最高の音響でこれをステージに観られたので満足でした。彼がステージに上がると、それまでの弱気はどこへやらの強烈なカリスマ性と、歌声と、あの踊りのパフォーマンス。これは世界中が夢中になるのも分かる。それだけに、いまいち乗れなかった自分を悔やみながら映画館を出ました。鑑賞後にパンフレット(900円)も購入しています。