Photo by leche 【素読】 無門関 第四十則 趯倒浄瓶《てきとうじんびん》 5 松坂 晃太郎 / MATSUSAKA Kotaro 2025年1月10日 03:37 あれこれ悩んでも、結局落ちていて目の前のことに集中することが大切。振り回されているうちに、自分を見失わないようにしたい。 無門関 (岩波文庫 青 312-1) www.amazon.co.jp 792円 (2024年12月26日 15:53時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 書き写し用のテキスト 無門関 第四十則 趯倒浄瓶てきとうじんびん ① 潙山いさん和尚、始め百丈ひゃくじょうの会中に在って典座てんぞに充あたる。百丈将まさに大潙だいいの主人を選ばんとす。乃すなわち請しょうじて首座しゅそと同じく衆に対して下語あぎょせしめ、出格しゅっかくの者往いくべしと。百丈遂に浄瓶じんびんを拈ねんじて、地上に置いて問を設けて云く、「喚よんで浄瓶と作すことを得ず、汝喚んで甚麼なんとか作さん」。首座乃ち云く、「喚んで木揬ぼくとつと作す可からず」。百丈却かえって山さんに問う。山乃ち浄瓶を趯倒てきとうして去る。百丈笑って云く、「第一座ぞ、山子さんすに輸却ゆきゃくせらる」と。因よって之に命じて開山と為なす。 ② 無門曰く、「潙山いさん一期いちごの勇ゆう、争奈いかんせん百丈の圏圚けんきを跳おどり出いでざることを。檢点けんてんし将もち来れば、重きに便りして軽きに便りせず。何が故ぞ、漸にい。盤頭ばんずを脱得して鉄枷てっかを担たん起きす」。 頌に曰く、 笊籬そうり并ならびびに木杓もくしゃくを颺下ようげして、当陽とうようの一突ひとつき周遮しゅうしゃを絶す。 百丈の重関ちょうかんも攔さえぎり住とどめず、脚尖趯出きゃくせんてきしゅつして、仏麻ぶつまの如し。無門関第四十則.pdf61.8 KBファイルダウンロードについて ダウンロード ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは、執筆活動や生涯柔道普及のために使わせていただきます! チップで応援する #読書 #仏教 #禅 #素読 #無門関 #漢文を素読 #百丈 5