【企画】皆とコメントで作品を作ろう会Part1
コメント欄を使って、皆で短編を作りませんか?
といったことを思いつきました。
思い付きで始めたので、上手くいくかはわかりませんが、とりあえずやってみました。
この記事のコメント欄を使って、みなさんと短編を作っていきます。
◎会の内容
やり方
◆ちょっとした設定だけ、僕が作っておきます。
◆次に皆さんがコメント欄にセリフと行動を1つずつ書き込みます。
◆それをここに来た人が繰り返していく。そうやって1つの短編を創り上げる!
◆1人何回でも参加できます。
◆セリフの前には、わかりやすくなるように登場人物などの名前を書く。
◆ある程度溜まったら、記事内に本編まとめていきます。(ちょっとだけ表示方法いじるかもですが)
◆コメント欄には、創作と関係ないコメントをして頂いても大丈夫です!その場合は、コメントの初めに「コメント」とか差別化できる書いていただけると助かります。
例
・1人目
夕方、彼はアリの巣に向かって想いを叫んだ。
佑「マリアちゃんが好きだー!」
・2人目
そのすぐ目の前の曲がり角から、佑の彼女七海が顔を出す。
七海「は?なにそれ、佑あんた浮気してんの?」
・3人目
無の表情で佑は語る。
佑「マリアちゃんは、アリだよ」
といった感じです。
どんな話が出来上がっていくかは、誰にもわからない!面白そうかなって。
文字だけのエチュードっていうイメージです。
◎製作開始
設定
お題:散髪
設定:右眼に謎を秘めた人達の話
登場人物
◆店主
◆客1
◆女(帝愛)
◆客2(おさむ)
◆七海
◆チャイ(スリランカ在住)
◆ぼんちおさむ(スリランカ在住/おさむの影分身)
◆兵藤会長
◆奴
本編
散髪屋さんで
店主「お客さんを何人も散髪してしたけど じつはおれ世の中に何人か…たしかに!何十人か何百人かに1人に、目からビーム出てる人見たことあんだよ。それな!大概右眼なんだ。てゆうか右眼からビーム出てんのおれ見たことあんだよ。何回か」
客「ほーう…右だけと言うのは不思議ですね。では左はなにをしているのでしょう」
店主「さあ、左のことは気づかなかったなあ。とりあえず俺が知っているのは、右眼の話だけなんだよ」
客「それは良かった。もし左眼に違和感のある人を見かけたら決して口にしてはいけませんよ」
客は鏡越しに店主の右眼を見て言った。
店主「ん、なんで俺の右眼を見てるんだい?」
客「いや、店主さんはなんで室内なのにサングラスしてるのかなぁーって思いましてね。」
店主「あぁ、昨日カミさんにボコボコに殴られて両目ともタヌキみたいになってるからだよ笑」
そんな店内に、黒服にサングラスの女が入ってくる。
女 「あら、見かけないお客様ですね」
店主「ほら!お客さん、あの女だ、右眼からビーム出す奴!あんた今日も鏡に穴開けに来たか!?」
振り向く勢いで店主のサングラスがカラァンと落ちる。
そんなやりとりをそっと眺めている、蒸しタオルを口元に当てられたまま、散髪用の椅子に横たわっている男、おさむ。
おさむ「(おいおい,何やら始まりそうな予感がほとばしっているが、大事なことを忘れちゃいないか?…そう、俺の口元の蒸しタオルのことさ。すでに俺のヒゲは十分ふやけて、剃られる時を待っているってのに。…いかん、むずがゆくなってきた。しかし、口元を覆われている俺には喋ることさえままならん!くぅ!)」
おさむ「ぶえっくしょん!」
耐えきれずおさむは大きなくしゃみをもらした。蒸しタオルは吹っ飛び店主と女の間に落ちた。
店主と女は同時におさむを見た。
このクシャミをした男、おさむこそ のちの手塚治虫である。
見つめられたおさむは、思わずあの言葉を言い放つ。
「アッチョンブリケ😱」
そう、ブラックジャックに登場するピノ子の口癖は、この時に生まれたのであった。
おさむを見つめる店主と女の右眼からは、怪しい光がもれ出しているようだった。
女と店主。その合間にひらり、と舞い降りた蒸しタオル。
それが「眼(主に右眼)からビームを出す人間」同士のプライドと生存、それに鏡の穴を賭けた、今はまだ一般人のおさむを巻き添えにする、熾烈な戦いのゴングとなった。
そう、店主こそがまさに眼からビームを出す人間であったのだ。
店主は、カマをかけて、他のビーム人間を客の中からあぶり出そうとしていたのだった。
しかし、女が入ってきたことで、突然の展開になってしまったのだ。
身体を女に正対させ,店主は右足をわずかに一歩踏み出した。
ピシッ
空気の軋む音。
張りつめる緊張感。
店主がさらに踏み出した足に力を込める。
ビキッ、ビキキッ!
割れるような音が店内に鳴り響く。
おさむ「おいちゃん!踏んでる!踏んでるって!!」
店主の足元には粉々に粉砕されたサングラスが無惨な姿を晒していた。
眼からビームを出す人間は引かれ合う。そして出会った時、どちらかが必ず倒れることになる。
状況は店主にやや有利だった。地の利もある。そして、店主はすでにサングラスを外している。奥さんからボコられてパンダになった目を隠す意味以外に、眼からビームを出す人間は自分の「力」が暴発しないよう特殊なサングラスを装着して生活している。
ビーム。それは光や電子、電波の束。
目から出るビームは実に特殊で遺伝性、特異性...種類は様々なものがあった。
店主のビームはほんのり温かい。白というよりかはオレンジ、マッサージの際に患部を温める。それはそれは職に恵まれた才能であった。
攻撃するものでなく癒す力。
それを知っているのは店主とおさむ。
女「あなたには一体どんな力があるのかしら」
目元を手で押さえる店主をよそに、女もサングラスを外そうと
手を掛ける
なぜか女性の手は震えていた…。
そして女性は口を開く
女「あなたは、この戦いになにか意味があると思うの?」
そして、店主は口を開く
店主「アッチョンブリケ ポッポルンガプピリットパロ」
と言って、両手を大きく掲げる店主。
その意味はこうだ。「戦うことが我らの宿命だ」破壊と癒し。同じ能力を持ちながら相反する力を有した場合、どちらかが倒れるまで戦わずにはいられない。女が鏡に穴をあけたのは、店主がどちら側の人間か見極めるためだった。女は戦うつもりだった。しかし、女は店主の右眼を見た途端、負けるかもしれないと悟った。こんなことは初めてだった。
女「宿命ならば従うまでだわ。」
女は店主めがけてビームを発射した。
店主「ああ!」
店主は、その場に素早い動きでしゃがみ込んだ。
髪をかすめるビーム。
店主の背後にあった壁に、また一つ穴が生まれ、微かな煙が立ち上っている。
店主「なんてことだ!」
店主は、足元にあるサングラスのかけらを必死に集めている。
店主「タモ、タモさんに、もらった大事なサングラスが…!いいともが終わるって時にプレゼントしてもらったのに!」
かけらを胸に咽び泣く店主を冷やかな目で見つめる女。
佑くんを探しに この店に少し前に来てた佑の彼女七海が顔を出す。
七海「タモリさんのサングラス!!店主さん大事にされてたのに(இдஇ; )」
サングラスのかけらを一緒に拾い集めた後、七海は女に向かって訪ねた。
七海「佑君はどこなのよ!!」
女「私が知る訳ないでしょ~よ・・・・」
おさむ「あぁ…」
忘れ去られていた客は、小さな呻きを上げた。
皆は気付いていなかった。店主のビームを浴びた客に起きた、小さな変化に。
☆
一方その頃、スリランカでは…
チャイ「紅茶の生産が追いつかんぞ!おさむ、聴いてんのか?おさむ!」
ぼんちおさむ「聴こえる…。日本のおさむが…危ない…!」
☆
おさむの髭は目に見える早さで伸び続ける。店主のビームで癒され、血行が良くなったからだ。
その髭は床にまで達する。
おさむ『私の影分身の一人スリランカのおさむよ、君の力が必要だ。急いで戻り私に力を戻してくれ!』
おさむは、強い思念を影分身に送った。
☆
ぼんちおさむ「…??聞こえる 日本のおさむが…ん?? 力を与え...テステス.. test(´°ω°)しまった !!テストで力を使い果たしてしもうた… 悟空から皆の元気玉をもらってくれ...」
チャイ「おさむ〜 おさむ~ 」
気を失ってるおさむをチャイが、チョップしてるではないか…Σ(゚д゚;)
スリランカぼんちおさむ「おっ!おっ!おっ!おっ!おっ!おさむちゃんでーす!」
チャイはまさかギャグが飛び出すと思わず
チョップしようとした身体もろとも
おさむの笑エネルギーに吹き飛ばされた
☆
客「(私はこのまま放置され続けるのだろうか…)」
サングラスを踏まれ、泣き続ける店主。
眼からビームを放つ女と、それに食ってかかる女。
隣では、床に届かんばかりに髭を伸ばした男が何やらブツブツと虚空に呟いている。
(カオスでしかない…)
その時、黒服の女の背後、この店の外の商店街で、妖しい色の光が明滅しているのを、客は鏡越しに目にした。
☆
一方その頃、黒服組織帝愛グループの長、兵藤会長は不敵な笑みを浮かべていた。
「クックックッ、カイジ、とうとうお前の居場所を突き止めたぞ。お前の様なクズには制裁あるのみじゃ。」
そう、黒服の女は、帝愛グループから放たれた刺客だったのだ!
☆
まさにその帝愛の刺客の背後
怪しく光る青白いの光
客は懐かしさと恐怖に身体を震わせた
思い出した
彼はこの光を見たことがある
左眼に違和感のある者の放つ光
そう、その光と類似して...
いや、まさにその光だったのである
客「奴が!奴が来た!」
奴は言い放った。
奴「私の戦闘能力は53万です。」
と。
奴「眼からビームを放つ女…帝愛のねーちゃん、あんたのビームに俺はハートを撃ち抜かれちまった。カイジとかいう小僧ほっとけよ、どうせパチンコで全額すってつかまんのは時間の問題だからさ、それより俺とキャッキャウフフしようぜ。あわよくばおっぱい文字数」
男はそこまで言い切ると、帝愛の女の肩に腕をまわし、店から連れ出してしまった。そして振り返って言った。
奴「あとさっき見たらメルカリでタモリさんがサングラス出品してたぞ。ライバルが現れないうちに落札したほうがよくね? 本物か知らんけどw」
◆完結はこちら👇でまとめてます。
参加者