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スーパー耐久第4戦もてぎ5時間レースを撮ってきた
スタートラップはシャッタースピード速めで撮ります
9月7日の土曜日に開催されたスーパー耐久第4戦もてぎ5時間レース。国内のサーキットを転戦するようなレースの場合、普通は予選を土曜日、決勝を日曜日に開催しますが、今回のレース、なんと予選決勝を1日でやってしまうという強行スケジュール!
普通はと言いましたが、サーキットは付近住民との取り決めで騒音となるようなサーキット走行は開始時間と終了時間が厳密に決められているものなのですが、モビリティリゾートもてぎというサーキットはその取り決めの開始時間が朝8時と割と早く設定されています。そのため、詰め込んでいけば予選決勝を1日で出来てしまうと考えたのでしょう。もし取り決めの時間が9時だったら1日での開催は出来ないことになります。
月刊AKIBA Spec Vol.179 2024年10月号発売中
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特集はスーパー耐久もてぎ戦
表紙は弊誌レースアンバサダーEL Girlsの根岸しおりさん(@negishio_lv)と安西茉莉さん(@anzaimari) pic.twitter.com/T2bvCtxx8p
相変わらず作例がSNS転載で申し訳ございません。ちなみに今回の掲載号はこちらとなります。
そんなキツキツのスケジュールで開催されたもてぎ5時間レースのスタートラップ、第3コーナーの写真が上の写真の2枚目となります。そして3枚目はスタートラップの最後尾方面。
これまでのnoteに載せてきたレースの走行写真と明らかに違うところが1点あります。それはシャッタースピードです。
スタートラップを撮影する際はホールショットのマシン、つまり先頭のマシンにフォーカスしながら後続のマシンを写すことでスタートラップっぽい雰囲気を作るのですが、これは撮り損なうと二度と撮れない写真となります。
またスタートラップはアクシデントも多く、自分の目の前で起きたアクシデントは確実に撮っていく必要がありますのでシャッタースピードはなるべく速くしておきたいところです。上の写真の3枚目はまさにそんなアクシデントを撮影したもので、37号車のインに入り込もうとした76号車との間に上のクラスのGR86の60号車が割り込んだことにより76号車がコース外に追いやられてしまったという状況です。
モビリティリゾートもてぎの第3コーナーは比較的速度が下がるコーナーなのですが、それでもシャッタースピードを1/500秒以上にして失敗を減らす方向で設定していきます。
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レースも4周目以降となるとある程度マシンとマシンの距離がバラけてくるので、様々な表現のためにシャッタースピードに変化を持たせていきます。上の写真の2枚目と3枚目は流し撮りのためにシャッタースピードは1/125秒となっています。こういった流し撮りの場合では対象のマシンを単体で撮るよりも、他のマシンも入れ込んでやるとその入れ込んでやったマシンは背景よりも大きくぶれるのでより一層のスピード感を生みます。
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スタートラップに話を戻すと、スーパー耐久の様にクラス分けがいくつもあるレースであればクラスごとのポールポジションの写真も必要になってきます。冒頭でも書きましたが、スタートラップの写真はスタートラップでしか撮れないので失敗を避けるために速いシャッタースピードで撮影しますが、この場合でもスピード感を演出するために後続のマシンをぼかすという手法を使ったりします。上の写真は1/500秒で絞りは開放、ISO感度は100で設定しています。余りにも太陽光が強い場合はシャッタースピードをもっと速くしたり、必要に応じてNDフィルター(減光フィルター)を使う場合もあります。レンズの被写界深度をある程度頭に入れておけばこういった表現も出来るということなのです。
なお、ここまで紹介した写真は全てEOS R7 +EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMで撮影しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1726754616-9FIvADgEneKHL8d5WrGU4zwl.jpg?width=1200)
モータースポーツ写真は被写界深度も意識します
スタートラップの写真で被写界深度の話をしましたが、APS-Cとフルサイズでは、同じ画角だと被写界深度はAPS-Cの方が深くなるという話を聞いたことがあると思います。
これを誤解している人が多いと思うのですが、同じ画角とは撮像素子に写り込む対角線の角度のことであり、焦点距離のことではありません。
例えば200mmのレンズをフルサイズのカメラに取り付けた場合の画角はおよそ12度ですが、これをAPS-Cのカメラにつけると8度くらいになります。
同じ12度の画角であればAPS-Cには135㎜レンズを取り付けることになります。なので200mmレンズに対し135㎜レンズの方が被写界深度は深くなります。
しかしレンズの焦点距離が同じ200㎜レンズを両方に装着すれば、画角はAPS-Cは8度、フルサイズは12度となってくるわけですが、被写界深度は同じです。
APS-Cとフルサイズの機材を混在させて撮影なさる方の場合は、この画角と焦点距離に違いによる被写界深度の差は覚えておくといいかと思います。
詳しくはRF 50mm F1.8 STMの記事を書く際に書いていこうと思います。
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上記の2枚目と3枚目の写真は、対象物にフォーカスしながらモビリティリゾートもてぎのブリッジにもある程度フォーカスが来るように被写界深度を意識しながらEOS R + RF 24-105mm F4 Lで撮影したものです。
また表紙の写真も左側にある順位を示す電光掲示板のタワーや背景の山にもある程度フォーカスが来るように被写界深度を意識して撮ることで、撮影場所を明確に示すことが出来るようにしています。
女性単体であれば背景をぼかすことも多々ありますが、写真の目的や用途によってどのくらいの被写界深度に設定するかというのは結構マメにやっているのです。
※筆者はAMAZONアソシエイツプログラム参加者です