松川村 地域おこし協力隊の大森圭悟です!
過去:地域おこし協力隊になるまで
これまでの略歴
私は宮城県で生まれ、3歳の時に埼玉県に引っ越してきました。それから社会人になるまで埼玉県で育ちました。
仕事は柔道整復師として母校で講師をしながら埼玉や東京の整形外科でリハビリテーションに従事しておりました。
下は2歳の小児から上は95歳のお年寄りまで幅広くリハビリをしていました。
松川村への移住を決めた理由
登山・スノーボードが趣味で長野県にはよく来ていて、豊かな自然や屋外アクティビティへのアクセスが良いことが魅力に感じており、いつかは移住したいと考えていました。
登山の帰りに大糸線を利用して、車窓から見る北アルプスの山並みに惚れ込み『ここだ!』と思いました。それが細野駅から北細野駅の間だったと思います。
駅名を覚えておいて、埼玉に帰ってからそこが松川村という場所だということを知り、移住支援センターに行きました。
そこで地域おこし協力隊の移住支援をしていた移住定住促進の協力隊と出会いました。
寒さが心配だったので(今も心配ですが)2月にお試し移住をしました。様々な人とふれあい、松川村での生活がイメージできたため移住を決意しました。
松川村はスーパーなどの基本的な施設があり、生活に不便なく過ごすことができる“ちょうどいい村”です。
電車は3駅あり、大きな道路も3本あり、松本まで40分、で出られるところもベッドタウンとしてとても便利です。
白馬まで1時間と、長野県の北の方ではありますが、雪があまり降らないので毎朝雪下ろしするということもないです。
地域おこし協力隊への応募のきっかけ
私は柔道整復師免許を持っており、接骨院を開業したいと考えていました。
接骨院を開業する際に重要なのは人とのつながりです。いきなり知らない土地で開業しても成功は遠いと考えていました。
地域に根差した接骨院を開くためにどのように開業をすれば良いか。考えていた際に「地域おこし協力隊になってみないか」というお話をいただきました。
協力隊という多くの人と関わりをもち人と人をつなげるような仕事をすることで、自分のことを広く知っていただき、相談してもらえるような”顔の見える関係性づくり”をして、任期後に接骨院など資格を生かした仕事につなげたいと思ったので応募しました。
なによりも松川村の方々がいつまでも元気で暮らせるように、2006年長寿1位を再度獲得できるように、健康寿命を延ばすような活動をしていきたいと思っています。
現在:地域おこし協力隊になってから
地域おこし協力隊としてのミッション
私のミッションはコミュニティサポーターです。ボランティア活動を盛り上げ、地域の人と人とのつながりを生み出すというものです。
現在ボランティアコーディネーターとして松川村役場福祉課から社会福祉協議会へ出向という形で勤務しています。
勤務し始めて、まずは多くの地域住民の方々と関わりをもつために村内の様々なコミュニティに顔を出しています。
具体的には、社会福祉協議会の事業を企画・同行し、地域の方々とつながる活動をしたり、村内にある自治会館で住民が自発的に活動しているところに参加し、その様子をSNSで発信したりしています。
村外では、大北地域の地域づくりをしている方々とのワークショップなどを通じて交流をしています。
個人的には公民館にてポールウォーキングの教室を開催しており、今後は社協や観光協会主催のイベントなどでの開催も検討しています。
地域おこし協力隊のやりがい
活動をしていてだんだんと顔を覚えてもらえていると実感する時がやりがいを感じます。
最近は買い物に出かけると知り合いに声を掛けられることがだんだんと増えてきて、嬉しく思います。
また、顔を見ると元気が出ると言っていただけたりすると関わったことで少しでもお力になれているのかなと感じます。
松川村では協力隊という名前があると様々な場所に顔を出すことができるので活動がしやすいです。
これからも引き続き顔を覚えていただく活動を続けながら住民の方々にとってより良い地域づくりを模索していきたいと思っています。
暮らしてみて感じた松川村の魅力
美味しい水や澄んだ空気に育てられた作物はどれもおいしいです。
特に米は格別です。「松川村は米どころ」と言われる意味がよく分かります。
4~5月ごろ田に水を張られると、水鏡に映る山々がとてもきれいです。
また、都市部にいたころよりも空を見ることが増えたように思います。山の近くだからなのか天気が変わるときには風向きや風の温度、雲量が変わるのが面白いです。
今の時期は気温が下がり、朝靄に包まれた山並みに当たる日の光は幻想的です。
松川村に来てからのエピソード
松川村の方々と触れ合って、男性は少しシャイで女性はハツラツとした方が多い印象です。
道端で畑をやっている男性に「畑すごいですね」と声をかけても「たいしたことはないよ」といった感じで謙遜する方がいて、野菜のことを聞くと「俺のやり方だけどね」と親切に教えてくれたりしました。
ねぎを一緒に植えてくれたり、雑草をとる鎌をくれたり、おうちに行ったら野菜を袋いっぱいくれたり…
女性は村内の色々な活動に顔を出している印象です。公民館から自治会館、公園のイベントからボランティアまで…とてもハツラツとしています。
そして集まりには毎回とっても美味しい漬物をもってきてみんなでお茶しながら話しています。
漬物を頂いたり、料理のコツを教えていただいたりします。
村内には毎月たくさんのイベントやサークルがあり、みなさんよくおでかけしています。
未来:地域おこし協力隊を卒業した後
卒業後に叶えたいこと
卒隊後は柔道整復師として接骨院を開業してリハビリテーションを行い、住民の需要に応じて訪問整体をしたいと考えています。
また、ケアマネジャーの資格を取得し、社会福祉協議会でリハビリやケアプラン作成を行いたいなと思っています。
その他に、ポールウォーキングや体操などの教室や、地域の介護予防に関する取り組みを行いたいと考えています。
また、地域の中でちょっとした身体の悩みや介護の悩みなどを話せるような“村の保健室”のような場所が作れたらと考えております。
そこから接骨院や体操、介護保険の方に繋げたり、包括的なかかわり方ができればと考えています。
さいごに
地域おこし協力隊として松川村に来て半年が経過しました。
松川村は住むのにとってもちょうどいい村で、とても充実した日々を過ごしています。
まだまだ知らないことだらけの若輩者ですが何卒よろしくお願いいたします。