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【RIC体験記:第6回】 エンプティーチェアーで弱さと向き合う

第6回は、「エンプティーチェアーで弱さと向き合う」。

「エンプティチェア(=空の椅子)」という手法を用いて、自己探求をおこなう。

進め方はこう。

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椅子をふたつ用意し、向かい合わせに置く

片方に座り、自分にとって重要な特定の誰かが向かいに座っていると仮定し、話しかける

次に、向かいの席に移動し、相手になりきって会話を返す

これを繰り返す
─────

自分の世界にしっかり入り込めるよう、参加者一人ひとり、会場内で個別にスペースを確保してワークに取り組む。

わたしは、個室を使わせてもらい、過去、傷つけてしまって、もう二度と会うこともないその人に逢う。

「元気やった?」

そんな会話から。

久しぶりのその人に、ゆっくりと心の内を打ち明けていく。

「ごめん、余裕がなくなって自分のことしか考えられなくなっていた」
「身勝手だったのは、経験も能力も足りていなかったから」
「今、他者との接し方を学んでいるところ」

あのときの自分にはよく分かっていなくて、言葉にできなかった言葉たち。

あれから自分の中に溜まっていき、ずっと行き場を失っていたのよね。

それらを成仏させていく。

このワーク、思った以上にリアリティがある。

出てくる言葉にも現実味があって、本当にふたりで会話しているかのよう。

相手になりきるパートでは、向こうの心情がよく理解でき、常に自分視点でしか物事を見てこなかったわたしにとって、貴重な体験だった。

それぞれのパートを演じることで、考え方や接し方の違いがまざまざと分かる。

その比較から、自分がどういう人なのか、あらためて知ることができた。

そうしているうちに時間は過ぎ、トレーナーが呼びに来たところで40分のワーク終了。

ここで「感動の評価シート」に今の感情を書き込むんだけど、初めて「悲しみ」というネガティブ感情が出てきた。

このシートに書き込むときって、いつも無意識にネガティブ感情を候補から外していた気がするのよね。

今回は、思い込みをなくし、フラットに感情全体を見つめることができたと思う。

少し、俯瞰できるようになったかな。

そのあと、みんなで感想を言い合ったんだけど、皆、つっかえていたものを吐き出してラクになっている様子。

誰しもが、何かを抱えて生きている。

そこに目を向け、理解し、解放する・・RICゼミ前半はそんなフェーズ。

さあ、ここから後半へ。


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トモさん(松井 知敬)
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