
「プレゼンは”誰の”そして”何の”ため?」という記事を書いたけれど…。
目からウロコの気づき
以前、このような記事を書いた。そして、偶然にも、探究の時間の企画として、記事に関する研修が校内で実施された。せっかくなので、生徒と一緒に参加することにした。そして目からウロコの気づきを得た。
それは、生徒たちの「悩み」、そして、私は授業で「伝えること」を本当に意識できているのか?ということだった。
気づき1 生徒たちは悩んでいる…。
生徒たちは積極的にワークに取り組んでいた。そして、数々の質問が飛び交った。
質問の内容を集約すると、「スライド」どう伝わるものにできるか?というものであった。発表が近いこともあってのことでもあると思う。
具体的に作成したスライドをもとに、講師の先生に質問していた。
「なるほど〜」「そういう方法が!」などなど。感嘆の声が上がる。
そうするうちに、あちこちで作業をしていた生徒たちも集まってきて、あれこれとまた質問や議論が巻き起こる。
生徒たちは、真剣に悩んでいた。
「もっと、伝わるものにするためにはどうしたらよいか?」ということに。
探究の時間では、テーマ設定や仮説について探究する過程での躓きに焦点が当たりがちだ。そこに課題意識があることは、生徒とも共有しているから、その解決のために一緒に考えてきた。
しかし、探究の時間は、”はじまり”があれば”終わり”もある。
今は終わりを迎えようとしている。
従って、探究テーマについての深まりが増し、発表が近づいている現状からも、「伝わってほしい!」という欲求が高まっていた。
スライド1枚の中に、ただ文字を羅列的に入れれば良いのではなく、もっとちゃんと伝えたい。わかって欲しい。
だけどどうしたらちゃんと伝わるか?そんなこと真剣に悩んでいた。
講師とのやりとりには、熱いエネルギーを感じた。
そして、すばらしい学びだと感じた。
それと同時に、「伝わる」のための技法を具体的に学べていたかどうか疑問になった。そして、自分もまた「伝わる」を技法として身に付けてきたのかどうか疑問になった。
気づき2 私の授業は伝わっているか?
私は、授業等で「伝える」ということについて、それなりの自信は持っている。しかし、今日の企画に参加して、本当に自分の授業は「伝わっているのだろうか」「伝えようとしているのだろうか」改めて考えさせられた。
授業の中での「伝える」場面においては、特にスライドを活用することが近年は多い。企画に参加して講師の説明を受けながら、ひっそり授業スライドを開いてみた。
「あれっ?」
自信を持って作成したものであるはずなのに、残念ながら「ちゃんと伝わる」ものとは言えないものだった。どこか、「自分の都合」や「自分のこだわり」を優先しているように感じた。
授業における「伝える」場面においては、自分本位ではなく、伝える相手本位でなければならない。こだわりが自分に対して向けられたスライドがそこにあった。
あらためて、学び直しをして見ると、疎かになってしまっていたことに気づく。
気づき3 変化を受け止め、停滞を打破する!
気づき1からは、生徒の成長と変化を受け止めることの大切さを改めて学んだ。生徒たちはスポンジのような吸収力で、成長スピードが速い。いつまでも、ある特定のことで悩んでいると決めつけていては、成長の瞬間を見過ごすことになる。
気づき2からは、自負することが停滞に繋がること、だからこそ「改めて学ぶ」ことの大切さを改めて学んだ。常に変化し成長する。わかっていると思っていることであっても”改めて学ぶ”。しかも、他者から「教わる」という機会が重要だ。自分が「教える」こともする立場であるからこそ。
変化を見逃すと、成長の機会を逃す。
だからこそ、「できている」という慢心から離れる必要がある。
生徒と一緒に学ぶ。そして教えられる。
それができるのが教師という仕事の醍醐味だ。
これからも、生徒と共に学び続け、成長していきたいと思う。
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