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松山ローカルディターズが考える松山の「雑貨屋さん」

松山市の魅力を再定義する「松山ローカルエディターズ」。
第5弾のテーマは「雑貨」です!

松山にはたくさんのオシャレな雑貨店があり、素敵な作家さんが存在します。

松山の雑貨店の傾向は?
“松山らしい”雑貨のお店とは?

松山ローカルエディターズのメンバーで集まって、座談会をしてみました。

ミカサスカサさんで座談会させていただきました!

私たちが知っている、松山・雑貨店

松山市の雑貨店といえば・・・どんなイメージ?

主観ですが、以前は「ほっこり・かわいい」が主流だったように思います。

coudre(クードル)とかラ・エピセ へ、アクセサリーや小物を買いに行っていたことを思い出しました。 ※現在は閉店

今は、スタイリッシュなお店、シンプルなお店、「作家もの」を取り扱うお店が増えてきている気がします。


エディターズそれぞれで、「松山の雑貨店といえば・・・」という店名を挙げてみました♪

※カテゴライズはあくまでエディターズの主観です。ご了承ください。

生活雑貨・ライフスタイル

「暮らし方」に特化した雑貨店。店主がセレクトした、衣食住にまつわるもの、暮らしをより豊かにしてくれるものを取り扱うお店です。

BRIDGE

道後公園の近くにある生活雑貨の店。店主・かなこさんがご自身で使って間違いないモノを取り扱っているので、説明を聞くとモレなく全部欲しくなってしまいます(笑)。


日々くらしのモノ。

今年で15周年を迎える雑貨店。県内外さんの作家さんによる企画展も開催しています。店主のみちよさんは、「暮らしを整えるマニア」と言っても過言ではありません。道具一つひとつに、みちよさんの美意識が感じられます。

tsugu to cate(ツグトカテ)

古道具と生活雑貨のお店です。一つひとつ選び抜かれたモノと、ヨーロッパのアパートのような洗練された雰囲気が魅力的です。

then

2022年4月、久万の台にオープン。暮らしにまつわる機能美を兼ね備えた日用品をセレクトしたお店。靴下やリップクリーム、お茶や器など、日常をランクアップさせてくれるモノが並びます。



デザイナーズ

飾ったり、身に着けたり。アーティストやブランドによる、デザイン性の高いものを取り扱っているお店を挙げました。

Mustakivi(ムスタキビ)

マリメッコのテキスタイルデザイナーを経て陶芸家として作陶を続ける、愛媛出身で、世界的に著名なデザイナー・石本藤雄氏がプロデュースしたブランドショップ。愛媛の伝統工芸・砥部焼などを、石本さんの洗練されたデザインで伝えています。

松山ローカルエディターズのライターをしてくれている新居田さんは、Mustakiviでお仕事をされています♪


Casa Gucca(カザグッカ)

COSMIC WONDERやYAECA、ZUCCAなどのファッションブランドの取り扱いがメインのセレクトショップ。個性的な装いが大好きな私。社会人になりたての頃、お金を貯めては買いに行ってたなぁ。

Cosha(コーシャ)

宮崎椅子製作所の椅子/家具/インテリア雑貨/照明/ファッションアイテムを取り扱う、ライフスタイルショップ。店舗設計や施工、新築や住宅リノベーションもされています。

手仕事

県内外の作家さんとの出会いをつくってくれている雑貨店を選びました。いい表現が見つからず、「作家もの」とさせてもらいましたが、違う言い方もある気がしています。

nijihoshi

"心ときめくモノ" "ずっと使い続けたいモノ"をテーマに、生活雑貨やアクセサリー・洋服をセレクトしているショップ。企画展やワークショップも開催されていて、"手仕事"を感じられる作家さんとの出会いをつくってくれます。

ROSA

素朴で丁寧につくられた、暮らしの中の手仕事を取り扱うお店。松山店はロープウェイ街にあります。店舗は、現代における民藝の第一人者である“もやい工藝”久野氏がプロデュースしたもの。


◯◯と雑貨

何かと雑貨を組み合わせたお店。あたらしいスタイルの雑貨店。

花と雑貨:Futur nostalgique(フュチュールノスタルジック)

東京、パリで経験を積んだフローリストとオーガニックコーディネーターによるフラワーショップ兼雑貨店。環境や人に優しい商品を選ぶこと、花のある暮らし、そんな自然と人が調和した”懐かしい未来"を目指すことをコンセプトにされています。

本と雑貨:本の轍

松山ローカルエディターズのメンバーでもある越智さんのお店。本と雑貨をハシゴして、ついでにコーヒーも飲める本屋。イベントもたくさん企画されていて、作家さんと会えるきっかけもつくってくれています。隅々まで、見るものいっぱいで行くとあっという間に時間が過ぎます。


お土産と雑貨:歩音(あるね)

道後・伊佐爾波神社のお膝元にある雑貨店(2022年11月には仙台にも姉妹店OPEN)。愛媛のいいもの・おいしいものをセレクトされているので、お土産やギフト選びにもおすすめです。


そもそも「雑貨」とはなにか!?

今回は、「雑貨」をテーマに記事をつくっていますが、そもそも雑貨ってなんなんだろう・・・。

ざっか【雑貨】
種々の、こまごまとした日用品。

そんな話題になったときに、本の轍・越智さんが、こんなことを言いました。

雑貨を語る、越智さん

「雑貨は、例えるなら“ダウニー”みたいな存在だと思うんです。」

ダウニー!?
ダウニーって、あの洗剤の!?

「あの独特な香りやパッケージ。普通の洗剤とは違う雰囲気じゃないですか。普段の生活とは違うものを感じることができて、ワクワクするんです。もちろんワクワクは人によって違うから。自分にとって大切かどうか、このモノで癒されるかどうか、なんですよね。だから僕にとっての雑貨の定義は、自分の生活の“拠り所”になってくれるかどうかだと思うんです」。


うーん・・・深い。

ちなみにウチは、「書店」ではなく「本屋さん」なんです。「店」には「その商品を並べて売っている場所」という意味がありますけど、「屋」になると「その商品を売っている人」となって、人にフォーカスされます。

な・・・なるほど!!!

だから松山らしいお店は、「雑貨店」ではなく「雑貨屋さん」なんじゃないですかね。みんな、モノというより人に会いに行ってますし、体験がしたくてその場所に足を運んでいますよね。

この言葉にはハッとさせられました。今は、雑貨も本もネットで買える時代です。今ポチっとすれば、明日には家に届いている。スピード感もあります。でも、なぜわざわざお店に買いに行くのか。

それは、店主と話したいから。
そして、その店主の目を通したモノやコトと出会いたいから。

それが目的だから、雑貨屋さんに行くと、あっという間に時間が流れ。普通に1〜2時間居てしまうのもザラです(笑)

「行くと、時間の流れがゆっくりになる」それも、松山の雑貨屋さんの特長かもしれません・・・。

松山の「雑貨屋さん」へ行こう!

今回ご紹介したほかにも、松山にはたくさんの雑貨店があります。これは昔から言われていることなのですが「松山の人はミーハー」という説があります。

「流行り物にはすぐ飛びつく」「自分の視点がない」と言われていて、その証拠にテレビや雑誌に取り上げられると、すぐに行列・・・その後熱が冷めたら行かなくなるという流れ、たしかにありました。

しかし、その一方で
「人で選ぶ」文化もあると思っています。

「◯◯さんが言うから間違いない」で、モノ選びをする。
「◯◯さんがおすすめしてくれたから、買ってみた!」
「◯◯さんのお店で買うと決めている」
という、人基準のあたたかい文化。

それがあるのが、松山だと思っています。

今回挙げたお店も、個性豊かな店主さんのお店ばかり。
「この人がセレクトしているから間違いない!」 と、わくわくしながらお買い物をしている人も多いのではないでしょうか。


ぜひ松山に訪れた際は、「雑貨屋さん」へ。そして、眺めるだけではなく、ぜひ店主へ話しかけてみてください。

思いがけない体験ができるはずです。

今回の、エディターズの追っかけ取材は、店主とおしゃべりしたくなるお店をセレクトしました!

ぜひお楽しみください♪

今回の書き手:大木春菜
大洲市出身、松山市在住。松山ローカルエディターズ編集長。株式会社せいかつ編集室 編集者・ライター。地元も好きだけど、旅も好き。レトロなものやマニアックなカルチャーが好み。手帳のYouTubeも発信中。
Instagram▶︎ooki_haruna
Twitter▶︎haruna_ooki
YouTube▶︎せいかつ編集チャンネル

※記載している店舗やサービスについての詳細は、各ホームページからご確認ください。



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