女子中高生の8割に無月経のリスク
ONE TEAM
2019年はラグビーワールド杯からこの言葉がメジャーになり、様々なビジネスでもこの言葉が使われるようになりました。もう皆さんが知っている言葉ですね。
今年はオリンピックイヤーで盛り上がっているため、指導者向けにも様々なセミナー、イベントが立ち上がっています。また次世代を担う子どもたちのレポートも日々あがってきています。
今日はこのような話が上がってきました。
松田幸子ってどんな人?
スポーツを頑張る人の体作りのお手伝いをする栄養士。
世の人はスポーツ栄養士と言う。
・日本代表や世界大会メダリストの食事相談
・ジュニアアスリートのパフォーマンスアップ
・一般の小学生から80代の健康で楽しい人生を送るための体作り
を毎日、練馬区大泉学園で考えている人。
詳しいプロフィールは記事最後に。
女子中高生の8割に無月経のリスク
ここ数年、ホットワードとしてFAT(フィーメール・アスリート・トライアド)としてスポーツ栄養業界ではあがってきているものです。簡単に言うと練習量が食べている量より多く、成長や生活に必要なエネルギー量にまで支障をきたす状態です。
女性の月経と骨の形成には関係があり、月経が正常な状態であるか無いかは非常な重要です。
「月経があるとめんどくさい」
「試合にあたるとブルー」
という選手もいるようですが、その気持ちを考え直す必要があります。
これはスポーツをしている間だけの話ではありません。引退後の体にも関係します。
私がメインでサポートしている競泳では無月経はあまりありませんが、月経不順や月経困難症は多々みられます。その先にこの状態が見え隠れしているかも知れません。
スポーツ指導者と栄養士の関係
現在は個別指導でジュニアアスリートサポートをしていますが、以前は10年程ジュニアアスリートのチームサポートをしていました。
そのときにコーチから言われたのは
「女子選手の体のことは勉強しても理解できないことがある」
ということでした。自分で体験することができないことについて、わかってあげられないということです。
私が携わったチームのコーチはミーティング時間をさき、1人1人の体の状態をお互いにフィードバックし、選手がプラスになることを常に考えている方ばかりでしたが、それでも、そう思わせてしまうのです。
それでも、スポーツ指導者とざっくばらんに話せる関係性はとても有効で、実際に女子選手の月経困難症がひどかったときの練習時間の助言や対応もお互いにできていたと思います。
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女子選手だけではありませんが、根本的なエネルギー不足は選手や栄養士が頑張ったとしても、様々なリスクが劇的に低くなるものではありません。
なぜなら根本的な問題として練習量と食事量の関係があるからです。
以前、コーチからこんなことを言われました。
「アスリートの保護者を育ててほしい」
つまり子どもたちの周りにはそれぞれの役割があり、その目標に向かって一緒に歩む同志が必要
運動指導者やセラピスト、栄養士、医療職、様々な大人が選手の周りにいます。その中で一番身近な大人がご家族です。そのご家族がサポートできる大きなものが食事です。
アスリートの保護者には食事を提供するだけでは無く、「アスリートの保護者として」他にもやるべきことがあります。
それが備わっていることはとても強みです。コーチの言葉からヒントを得て、その強みをもっていただけるように、現在の個人サポートでは意識してご家族や選手にその話をしています。
そして、学んだことを、しっかり落とし込んで、選手自身でコーチに話ができるようにすることも大切です。
ONE TEAM
この言葉に様々なことが集約されていると思います。今回の無月経のレポートは1つの例で、いろいろなことに関して人々の連携は関係すると思います。
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