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食中毒を減らせば、大きな医療費削減になるのでは?

日本では食中毒で亡くなる人は、年間を通してもごく少数だと思います。
これは諸外国に比べ、流通や鮮度管理がしっかりしていることもありますが、水の安全性が高いことも理由はの一つです。

海外を見てみると、アメリカで食中毒の年間患者数7,600万人、入院患者数32.5万人、死亡者数は5,000人というデータがあります。イギリスでも年間50人以上が食中毒が原因と思われる死亡者があるそうです。
これらの要因は、いくつかありますが、日本ほど鮮度を保ち、かつ信頼性のおける流通網を整備している国はごく少数であることと、そもそも洗浄などで使われる水の水質が極端に悪いという2点が一番のポイントだと感じます。

流通に関してですが、日本ではおおよそ1~2日あれば、日本中どこでも鮮度が良く、かつ安全性の高いまま流通させることが可能な状況になっています。そのような国は世界的に珍しいと思います。
例えばイチゴで見ると、カルフォルニアなどの西海岸で生産されたイチゴは東海岸にトラックで約1週間の時間をかけて運送します。

それぞれの国内だけで考えるのは不十分で、エジプトや中国で生産されたイチゴが冷凍いちごとして輸入され、それが健康被害を引き起こしているケースも多々報告されています。
エジプトのケースでは、洗浄に使用された水の水質が原因だという報告も上がっているようです。

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