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植物工場を使った品種改良に新しい未来

品種改良は時間が必要
例えば、イチゴで例を挙げます。
一般的な露地栽培は、1年に1回しか交配できないので、その成果を確認しながら進める品種改良は、時間がかかります。
イチゴの品種改良は10~15年は必要とも言われ、その交配に関しても専門的な知識とセンスが重要です。

MD-Farmの植物工場では、年に2.5~3回転可能
現状までの実績として、MD-Farmでは露地に比べ早いスピードで交配を進めることが可能です。
一般的にイチゴの品種改良は10~15年が品種改良期間とされています。DNAマーカーなどの導入で約半分、それを高速回転させた交配を進めると、最速で約1.5年~2年で成果を出すことも可能です。

まったく同じ栽培環境での育種
当たり前ですが、露地で栽培をすると毎年の天候は違います。
毎年、違う栽培環境の中で品種改良を進めるのですから、精度を求めるのが困難なケースも多いと考えます。
植物工場内の安定、一定化した環境なら、品種特性も把握しやすく、次の品種改良への方向性も見出しやすくなります。

栽培地に合わせた環境を作り出し、栽培マニュアルを構築
土壌、気温、湿度などの環境データを栽培地に合わせ植物工場内を設定することで、それに最適な栽培方法をマニュアル化することも可能です。
意外とこの部分は重要で、極端な話、数十キロ離れただけで、その環境が変化することも少なくありません。

デザイン・ベジタブル
イチゴだけでなく、様々な作物は食べやすいようにだったり、加工しやすいようだったり、その目的や用途に合わせて品種改良をしている時代になっています。
遺伝子編集などの人為的な方法を利用しなくても、昔ながらの交配を活用しより商品価値の高い作物を創出することは可能で、その技術も確立できる環境になっています。



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松田祐樹@MD-Farm
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