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10年以上の地道な栽培実証

MD-Farmの最大の強みの一つは、「10年以上の地道な栽培実証」だと自負しております。
いちごカンパニーで、一季なりイチゴのLEDでの通年栽培を世界で初めて成功させた2013年から、様々品種を通して、その栽培をデータを取得しながらひとつひとつ丁寧に改良を積み重ねてきました。
この間、開発に携わっている人材は、のちのち参加してきたメンバーもいますが、当初から代わっておらず、同一のメンバーです。
イチゴ自体の栽培だけでなく、それを閉鎖型環境の中で行う時に必要なLEDや潅水装置、病気予防や治療方法なども同時並行で進めてきました。
例えばLEDに関しては、単純にLEDのスペックという問題ではなく、その当て方などの使用方法によっても差異が見られ、如何に効果的に使用するかという部分に大きなノウハウが秘められています。

この栽培実証は、一つのパターンではなく、複数の仮定を想定し、地道にそのデータを積み重ねる必要があります。
その中で、我々が「方程式」と呼ぶ理論構築が出来上がり、その「方程式」を基に更によい栽培方法を上書きしていく作業となります。
仮に間違った方法や望み通りの結果が出なかった場合、積み重ねた「方程式」がその修正や別な方法などの答えを導き出してくれます。

「方程式」で導き出せた答えを知ったとしても、それをアレンジしたり改良しようとしても、そもそもの「方程式」を理解していないとあらぬ方向に栽培が触れてしまうことも多く、そうなると元に戻せないことが多いです。

農業はアナログ的な職人芸のような部分があります。
多くのエンジニアは光と水を土があれば栽培できるというような簡単に考えている節があり、それによって栽培技術を軽視する傾向が見られます。

MBAを持っていても、農業博士号を持っていても、職人芸が存在する栽培ノウハウを再現することは難しく、ここに大きな壁が存在します。
本の中だけでは、実際の栽培を理解することは不可能です。

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松田祐樹@MD-Farm
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