センスは意味不明から?
センスは目のつけどころを決める。どこに目をつけるか。その認識が行動を決めることになる。
センスを磨く一つの方法として、訳のわからないものに触れるのがいいのではないかと思う。
人は役に立たないもの、意味のないもの、コントロールできないもの、訳のわからないもの、ノイズ、カオス、不安定さをいつの間にか排除している気がする。実はこの環境の中では五感しか働いていない。意識しようにも意味がわからないから、五感しか働きようがない。この環境こそ創造性が出てくるのではないかと思う。
ポイントは五感からくる無意識の学びなのではないかということ。例えば、自然はわからないことだらけ。一本の木の葉っぱ一つとっても一葉、一葉違う。何故か不思議なことがいっぱいある。訳のわからないものに触れれば触れるほど感性、五感で感じる力が出てくるように思う。
もっと言えば、感性はアンテナみたいなもので、訳のわからないものに触れることが問題意識を育てる。無意識の内にそれが潜在意識に蓄積されて、感性から直感、そしてセンスとなり、自分らしい発想が出てくるのはないか?
人間の意識がつくった都市は、人間の時間と空間を固定する。仕事があるがゆえに、それに合わせて起き、寝るという固定された時間、会社または自宅という固定された空間に縛られやすい。これでは五感が遮断されているのと同じ。
人間が生命という自然である以上、五感なしに創造性はないと私は思っている。
今の時代、モノゴトの本質を捉えて、再定義していかなければいけない時代、たまには哲学的な思考も大事と思う。
現にグーグルでもアップルでも、哲学者を雇っている。