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「八十八夜の別れ霜」でほんとに霜は別れてくれるのか
今日は暦の上の雑節、立春を起点に換算する「八十八夜」ですね。
国立天文台の暦要項にも記載がある、有名な雑節です。
ウェザーニュースで一週間ほど前にこんな記事がありました。
穀雨の時期の七十二候、霜が止んで苗が出てくるよーの時期の話ですね。
ちょうど私が取り組んでいるプチ稲作・バケツ稲でも苗が出てきて、本当に出てきた!とテンションが上がったものです。
ところがその数日後、なんと雪が降った地域があるとの情報が。
東北の山沿いで気温が下がったそうなのです。
なんとまあ、霜止みてとはいいつつも、やはり気温が下がるところは下がりますね。急な天候の変化でとても大変だったかと思います。
そして今日の八十八夜。
霜繋がりで、「八十八夜の別れ霜」というものがあります。
昔の人はこの時期、ほんとに霜に注視していたんですね…!
作物の成長に関わるので当然といえば当然なのですが、バケツ稲をはじめるまでピンと来ませんでした。
そもそも雑節は、二十四節気とは別に日本独自の四季の移ろいを、特に農作業のために目安を加えたものだと言われています。
八十八夜といえば茶摘みの歌が思い出されますが、それも八十八夜が「この頃ようやく茶畑に霜が降りなくなってくる時期だ」という目安だったからとか。別れ霜というくらいだから、これを最後にもう霜は降りないよ、という感じでしょうか。
それじゃあ、もう安心かな。
なんて思っていると…
九十九夜の泣き霜という言葉もあるそうなのです!
こちらは暦要項には載っていませんが、『こよみのページ』さんの解説がわかりやすい。
霜が降りる気温などにも言及されていてオススメです。
八十八夜で霜とおさらばしても、その後また霜が降りるタイミングがあるかもしれないなんて、作物を育てる立場の方にはなかなかの恐怖です。
特に今年は私も稲を育てているので、余計に実感します…
(神奈川県の平地にすんでいるので、この時期にそうそう霜は降りないとは思うのですが)
今年は八十八夜で別れ霜となるのか、九十九夜の泣き霜が発生するのか。
作物を育てると、暦の意味がより具体的に感じられていいなあ、なんて思った朝でした。
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