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記念すべき100座達成!〜石割山〜

およそ1ヶ月ぶりの山のぼり。
どうにもタイミングがあわず悶々としていた3月初旬の休日、
天気がいい!ここで行くしかない!
と急遽決め選んだのは、山梨県山中湖村と都留市の境に位置する石割山。
山梨百名山にも選ばれているそうで、中腹にある石割神社は有名な巨岩がありパワースポットとしても親しまれている。
石割山も夏以外でのぼりたいと思っていたので、ちょうど良いタイミングだった。
石割山といえば、なんといってもてっぺんから臨む富士山!
何度みても感動する富士山めがけていざ!


ー ルート

山中湖観光ガイドに紹介されているルートはこちら。

<石割山ハイキングコース>
石割山ハイキングコース入口 → 石割神社 → 石割山 → 平尾山 → 石割山ハイキングコース入口
*地図上①→②→⑤のルート

<大平山ハイキングコース>
石割山ハイキングコース入口 → 平尾山 → 大平山 → 長池山 → 花の都公園方面または富士山山中湖バス停方面
*地図上⑤(逆向き)→③→その先へ縦走ルート

そして、私が今回選んだのはこちら
<石割山〜大平山周回コース>
石割山ハイキングコース入口 → 石割神社 → 石割山 → 平尾山 → 大平山 → 平尾山 → 石割山ハイキングコース入口

これ以外にもルートはたくさんあり、ルート決めから結構悩んだ。
石割山ハイキングコースだとちょっと物足りない。
また大平山コースだと石割神社を通らない。石割神社は今回の目的のひとつでもあるので外せない。
また大平山から周回せず富士山山中湖バス停まで縦走するルートにしようかとも思ったが、車だったので縦走だと帰りがちょっと面倒かなと思い結局いろいろミックスした周回ルートを選んだ。

今回私が選んだ石割山登山ルート

ー アクセス

石割山のルートが豊富なのは、アクセスしやすいというのも理由のひとつかも知れない。
<公共交通機関の場合>
◉富士急行線「河口湖」駅 → 富士急行バス「ふじっ湖号」→「石割山ハイキングコース入口」バス停
◉富士急行線「河口湖」駅 → 富士急路線バス → 「山中湖 平野」バス停
◉富士急行線「富士山駅」駅 → 富士急路線バス → 「山中湖 平野」バス停
*山中湖平野バス停から石割山ハイキングコース入口までは徒歩10分程度

<高速バスの場合>
◉富士急行バス:「新宿」駅 → 「山中湖 平野」までの直通バス
◉富士急行バス:「新宿」駅 → 「富士山山中湖[ホテルマウント富士入口]」までの直通バス

<車の場合>
東富士五湖道路「山中湖」ICをおり20〜30分
交流プラザきらら駐車場 200台ほど(石割山ハイキングコース入口まで徒歩20分)
石割神社駐車場 30台ほど(石割山ハイキングコース入口が目の前)

*ルートを変えるとアクセスももっと増えます。

ー スタートまでの道のり

寝坊した。
めずらしい。人生において寝坊は数える程度しかない。
朝はめっぽう強く、いつも山のぼりのときはめざまし時計より先に起きるのに、この日は寝坊した。
車なので遅刻というのはないが、朝が慌ただしいのは好きではない。
とはいえ、出発予定の40分前には起きたので10分遅れの出発ですんだ。
しかし、毎朝の日課のヨガができなかった、、、
すごく悔やまれた。

山中湖ICから20〜30分ほどで目的地の石割神社駐車場到着。
寝坊したわりには予定通り8時前の到着だった。
休日は駐車場が心配なので、どうしても8時前にはつきたかった。
駐車スペースには30台ほど駐められお手洗いもある。
半分くらいは埋まっていたが問題なく駐めることができた。
ひとまず安心。
駐車場に向かう途中から道は雪道になった。
変えたてのスタッドレスタイヤがようやく役に立ち嬉しかった。

石割神社駐車場

麓から雪景色だったので、新しく購入したゲイターとチェーンスパイクを最初からつけようと準備をしていたら、ゲイターの付け方がわからない。YouTubeで確認。便利だなあ。
そんなこんなで出発は8時10分ごろだった。
駐車場は満車になった。

ゲイターとチェーンスパイク装着完了!

久しぶりの休日はやはり山のぼりで人が多い。
しばらく孤独な山のぼりが続いていたので、ちょっと安心できるスタートだった。やはり誰かいるとホッとする。
ファミリーも多かった。

石割神社駐車場から登山口は目の前

ー のぼりスタート

スタートは赤い鳥居から。
鳥居の先にはとてつもなく長い階段が待っている。1月にのぼった奥多摩の愛宕神社も長いと思ったが倍以上の400段ほどあった。

スタートは赤い鳥居
まっすぐな終わりのみえない階段が待ち受ける

階段も雪が積もっていたのでチェーンスパイクを履いておいてよかった。
雪を踏み締める音が心地いい。

思った以上に雪が積もっていた
鶴の顔みたいだね

前にも後ろにも人がいたが、抜くことも抜かれることもなかった。
ひたすら黙々とのぼり続けること15分、四阿に到着

階段のゴールには四阿があった

四阿から先は比較的ゆるやかな道になった。

雪道が心地よい

四阿からさらに25分ほどのぼると、石割山の8合目あたりに祀られている石割神社がお目見えした。

石割神社

石割神社は社殿の裏手にある巨岩が御神体であり、巨岩には人がひとりようやく通れるほどの割れ目がある。割れ目を3回時計回りに通ると幸運が開けるといわれている。
お参りをしてもちろん3回割れ目を通った。
石割神社の謂れはこの御神体が「石」の字に似て割れていることからついたそう。

「石」の字?なのかな。いわれてみればそうみえてくる
御神体の割れ目に向かうところには石段がある
御神体の割れ目はこの細さ

割れ目の中は最初急勾配で雪が積もっていたからちょっと滑りそうだった。
また、この割れ目から滴り落ちる湧水は眼病や皮膚病に効く薬水と伝承されている。ちょっとぬるっとしていた。
ご利益をいただき、晴々した気持ちで先へと進む。

石割神社から先は少し急になったが、のぼりはじめて1時間弱で石割山のてっぺんに到着!!1時間かからずてっぺんだと急であってもさすがに疲れもない。

石割神社から先は急な道もあった
石割山てっぺん

石割山からみる富士山はとても大きいと聞いていたので、みるのを楽しみにしていたがあいにくの空模様で富士山はチラ見え程度だった。
残念だったけれど、この先で見えるかもしれない!と休憩はほどほどに先へと進んだ。

ほんのちょっぴりみえた富士山
ルートがたくさんあるのがわかる
富士山は見えなかったが晴れてはいたので他の山々はみることができた。
左の奥の方は南アルプスの方かなあ

ー 石割山からの縦走

石割山から平尾山へ向かう最初のくだりは急だし雪だしで滑りそう。
雪歩きにはあまり慣れていないので、チェーンスパイクで良いのだろうかと不安になったが道ゆく人に「アイゼンですか?」と尋ね「チェーンスパイクですよ」といわれてホッとした。

平尾山までの縦走路はほとんどおだやかな道で雪景色がとても綺麗だった。
嬉しくて笑顔満載!
雪山にはなかなかのぼれないので、とにかく嬉しかった。

白い帽子をかぶった葉っぱたちがたまらなくかわいい
木々の織りなすアートは雪の上だとさらに美しい
自然の中で感じる芸術の世界が愛おしい

そうして写真を撮り撮り歩いていると、他の人と抜きつ抜かれつという状態によくなる。
この日は二人組の方たちと抜きつ抜かれつしているうちにおしゃべりするようになった。そしておひとりはなんと山岳写真家の方で、それだけで尊敬の念をいだいてしまう私。
私も本業はプロだし、カメラは持っていくけれど山ではシャッターを押すので精一杯。
山岳写真家は私の憧れ!!
おしゃべりしながら進む道はとても愉しかったしあっという間だった。
やはり山での出逢いは最高だ。

お二人とは途中の分岐でお別れして、石割山から30分ほどで平尾山に到着。
ついたときはまだ富士山は雲の中だった。
先に別のお二人が到着していて、カメラを構えながら私に
「もうすぐ出るよ!」
と隠しきれないワクワクが溢れでた笑顔で話しかけてくれた。
そう、雲の切れ目がみえている。
私もザックをおろしカメラを構えた。

まだ雲の中
あとちょっと
キター!!!

ようやく富士山がお目見え!平尾山から見える富士山はとても大きくて望遠で撮ると登山ルートまで見える。
それにしても富士山はみるたびに撮りたくなるし、なぜかアップで撮りたくなる。何度みても感動してしまう。
奇跡の晴れ間だ!!

平尾山てっぺんから富士をのぞむ。

平尾山で富士山を満喫し、次の山「大平山」に向けて出発!
平尾山から大平山までは一回一気にくだりまたのぼり、アップダウンがまあまあある。

くだっている時に左手にみえた斜面に立つ家がミニチュアのよう
木のトンネル!何の木だろう。美しすぎてまた大興奮
大平山がみえてきた!

平尾山から30分ほどで大平山てっぺんに到着!!
大平山のてっぺんはとても広く休憩場所がたくさんあった。

広〜いてっぺん!
四阿といくつかのベンチ
雪だるまと標識

残念ながら再び富士山は雲の中。
それでも、平尾山で奇跡の富士山がみれたし、なにせ雪景色が美しかったので満足だった。
ここでようやくお昼休憩。今回はカフェに寄れないので代わりにサービスエリアで購入したサンドイッチと珈琲でカフェタイム♪
低山なので大丈夫かなとガスではなく山用ボトルで珈琲をいれた。

茨城の咲くカフェで購入した珈琲と全然ご当地とは関係のないメンチカツサンド(笑)
お湯は熱かったけれどドリップしている間にちょっと冷めた。
でも、珈琲もメンチカツもおいしかった!完食!
富士山はみえなかったけど、山中湖は圧倒的な存在感だった
南アルプス方面
Googleアースをみると、甲斐駒ヶ岳や北岳もみえているようだけどどれがどれだかわからないのが悲しい、、、
雪と雲と富士山と。チラ見せが多いなあ

ー 下山へ

もりもり食べて少し休み下山へ。
平尾山の少し先(山岳写真家の方たちと別れた)分岐まではピストンだ。
サクサク進んでいたら前に写真を撮っている人がいた。
なんだろうとふりかえると、、、

ふ、富士山、、、

え?めっちゃ晴れてる。
奇跡の富士山は今じゃない!!
てっぺんでもない帰り道にてこの日一番の富士山に出逢う。
なんだろう、片思い感が半端ない、、、
まあ、これはこれで美しいからよし!

分岐からは雪が結構とけていて、道はドロドロだった。ゲイターつけておいて正解。
細道が多かった。

分岐後の帰り道

比較的おだやかにくだっているとどうやら分岐に気づかず10分ほどくだってしまったみたい。地図をみると間違った道をくだっていた。
結構階段降りてきたんだなあ〜、、、と再びのぼりかえし。
今回は楽なコースだったので、トレーニングだと思い直してのぼりかえす。
分岐、気づかなかった〜。

分岐。記憶に残っていなかったので完全なる見落とし

そして大平山から1時間ちょっとかな、駐車場へと帰ってきた。
下山は駐車場の裏手に出てくる。お手洗いの前に到着。

下山口

行きにあった雪はすっかりとけていた。
駐車場は満車で路駐している車もあった。

すっかり雪はとけていた

このところ筋力が落ちていて膝痛が再び到来しつつあったのと、日が空いたので今回はゆるのぼりだったが、のぼりやすくてちょうどよかった。
石割神社は堪能できたし雪景色はみれたし、素敵な出逢いもあったし大満足の山行だった。
いろいろなルートもあるので快晴の富士山のリベンジも兼ねてまたこよう!
今度は緑のトンネルをくぐりたいなあ。
今回は距離も累積標高も少なく足の疲れもほとんどない。
1ヶ月ぶりの山のぼりだったのでちょうどよいリハビリになった。

そして!!!昨年1月からソロ山のぼりを初めて1年ちょっと。
今回の山行でなんと!記念すべき100座に到達!!
さらに!累積標高は30,000mを超えた!
低山が多いので大した記録ではないけれど、自分の中ではひとつの大きな目標を達成できた気分。
今年の目標はでっかいので、もっともっと鍛えなきゃ。


距離:7.3km
累積標高(のぼり/くだり):695m/701m
タイム:4時間10分(休憩58分含む)



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