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森の妖精ミツマタと偶然みつけたほっこりカフェ〜鶏足山・焼森山〜

3月春分を過ぎたころ、1年前からみにいきたかったミツマタ群生地にいってきた。どこにしようか迷ったが、今回選んだのは栃木県芳賀郡茂木町の焼森山ミツマタ群生地。
ミツマタだけでもよかったが、せっかくなら山ものぼりたい。
というわけでミツマタ群生地を囲む鶏足山と焼森山にのぼってきた。
どちらも430mほどの低山なのでのんびりハイキング!
ミツマタ群生地は有料できちんと管理されているのだが、受け入れ期間が延長され3月31日まで入れる。下記参照。

山にのぼらなくても行けるので、ミツマタだけでも十分愉しるスポットだ。


ー ルート

地図をみると鶏足山は茨城県と栃木県の県境にある。
今回選んだルートは、
鶏足山駐車場→鶏足山→ミツマタ群生地→焼森山→鶏足山駐車場、
茨城県から入り栃木県を周回して茨城県に帰ってくるルートだ。

登山ルート
中央の茶色の線が茨城県と栃木県の県境

ー アクセス

公共交通機関だと水戸駅から茨城交通のバスを利用するようだが、果てしなく時間がかかる。地元の方以外は基本的に車が一般的のように感じた。
鶏足山駐車場は拡張され現在(2024.3時点)は70台ほど駐められるそう。
(城里町観光協会確認済み)
ミツマタのシーズンは平日でも早い時間に満車になるらしい。

鶏足山駐車場入り口はわかりやすい
お手洗いもあり、後ろに登山口の矢印看板がみえる
駐車場は拡張され広い
駐車場の横にバス停もあった

平日ではあったがミツマタ最盛期なので7時にはつきたいと、朝5時前に出発。新宿方面から常磐道の友部ICをおり予定通り7時に到着。
広い駐車場はまだガラ空きでホッと胸をなでおろす。
−1度くらいだったけれどそんなに寒さは感じなかった。春だ。

ー 鶏足山へ向け出発

駐車場の裏手から登山口に向けてスタート。
このスタートを切る瞬間が大好きだ。

駐車場の脇から登山口へと向かう
最初は舗装路を通っていく
しばらく舗装路を歩くと登山道へと向かう看板がある
細い道をあがっていく

低山とはいえ山は山。
最初そこそこ急坂でしょっぱなからのぼると結構しんどい。

最初から急坂

毎回最初の30分くらいがしんどい。30分くらいのぼるとからだが温まるのかな、慣れてきてしんどさが軽減されるような気がする。
先ほどの看板から15分ほどで赤澤富士に到着。
ここまでは特に道標はなかったけれど、迷う道ではなかった。

赤澤富士

さらに進むと富士ヶ平の分岐につく。
ここに鶏足山の登山口があるのだが一見するとちょっとわかりにくいので、うっかり広い道を進まないように注意が必要だ。

富士ヶ平の分岐
左奥の看板後ろに鶏足山登山口がある
この細い道を入っていく
わりとのぼる

赤澤富士から鶏足山までは看板も多かった。
そして15分ほどで鶏足山てっぺん到着!!早い!

看板が多くて安心できる
てっぺんには三角点とベンチがある

てっぺんそのものは眺望があまりなく、少し先に展望スポットがあったのでそちらに向かうと、、、

鶏足山の展望スポット

なんと!すごいパノラマが広がっているではないか!!
430mの標高とは思えない絶景にひとりまたしても大興奮。

男体山がみえるとあったがこれがそうなのかなあ〜
展望スポットは岩岩していた

『鶏足山は平安時代この地に滞在していた弘法大師が護摩修行をしていたとき、鶏の鳴き声が聞こえ山にのぼると鶏冠の形をした大きな岩があったので「その岩が泣いたのだろう」と、この山を鶏足山と命名した』
と、看板に書いてあった。
弘法大師が護摩を焚いて修行をしたといわれる護摩壇石(護摩焚石)がこちら

護摩壇石(護摩焚石)

ここからも眺めがよく、修行するにも心地よさそうな気がした。

アップで撮るとわかるかな。
私はわからないけど、、、
この枝、絶対人だよね。
ちょっと自由の女神のようでもあり、古代ローマの剣闘士のようでもある?

鶏石はルートから少し外れるがここまできたらみたいよね。
かなりの急坂をくだると岩がみえてくる。

鶏石
確かに鶏冠といえば鶏冠にみえるかも
ちょっとシルエットでも撮ってみた
シルエットだとなんだかよくわからない、、、

ー ミツマタ群生地へ

分岐に戻りいよいよミツマタ群生地へ!!
鶏石から20分ほど樹林帯をくだっていくと川にたどり着いた。
どうもその川を越えて駐車場の方に向かうみたい。

樹林帯をくだる
この川の向こうに渡る

この駐車場がミツマタ群生地専用の第2駐車場。

ミツマタ群生地第2駐車場

この先にお目当てのミツマタ群生地がある!!
進んでいくと整備された林道なので、ミツマタだけをみにくる方も多いようだった。

林道を進む
ミツマタ群生地の入り口

ミツマタ群生地の入り口までは第2駐車場からは5分ほど。入り口の前に数台駐められるスペースがあるがスタッフ用かな?
第一駐車場の方がどうやら遠いみたいなので、もっと手前にあったのかな。
①第1駐車場(群生地まで約1㎞)
 ・終日利用可
②第2駐車場(群生地まで約300m)
 ・7:00~15:30 利用可
(下記サイトに記載されてあります)

入場には保全協力金として500円をお支払いする。
さあ、待ちに待ったミツマタに出逢えるぞ!

入り口を進むとすぐにミツマタのトンネルがやってくる。
可憐で落っこちそうになりながら枝の先っぽにぶらさがっている、小さな黄色い妖精たち。
朝の光を浴びてみんなでつくる黄金のトンネルはただただ感動しかない。

朝の光が照らす
黄金の妖精たち
黄金のトンネル
なんて可憐なのだろう
圧巻の群生
満開前なのかな?それでも十分に美しい
影までも可憐
黒の中で黄色が映える
柔らかい光に包まれて

あ〜、シャッターが止まらない。カメラマンの人たちが三脚を立てて撮っていた。
40分くらいいただろうか。黄金の妖精にすっかり心を癒され幸せだった。
岩が好きだけど、緩急のある喜びを味わえるのが山の醍醐味。
黄金色の栄養を補給して次のお山へ!

ー 焼森山へ

ミツマタ群生地を出てからの林道にもミツマタがちょこちょこ咲いていてなんだか得した気分。

林道にも咲いていたミツマタ

林道をしばらく歩くと途中から右に入る細道があって、そこからのぼりが急になった。細道は入るところがちょっとわかりにくく見逃しがち。

林道を進みしばらくいくと右側に入る細道がある
細道の急坂をのぼっていく

焼盛山までは分岐が多くちょっと迷いそうになるところもあった。
ミツマタ群生地から30分かからないくらいで焼森山のてっぺんに到着。
見晴らしは鶏足山の絶景スポットの方がおすすめかな。

焼森山てっぺん

くだりは綺麗な樹林帯をくだり途中から舗装された林道に入る。
ゆるやかで疲れないくだりだった。
焼森山から先は看板も多く迷うところもない。

わかりにくいところには看板があった。
緑が綺麗な樹林帯
最後は舗装された道を歩く

焼森山から30分ほどで下山。山のぼりというよりはハイキングだけれど、ミツマタをみてのハイキングなのでとても充実していた。満喫満喫。
10時30分、戻ると駐車場は満車だった。

ー お楽しみカフェは突然に、、、

いつものように低山+カフェで今回も行きたいカフェがあった。
が、が、が、なんとお休み。
下調べが甘かった。候補を2つ用意していたのだがなんとどちらもお休み。

ガーン

おなかを空かせていたので、なんとかどこかでお昼にありつきたいと目を皿にして帰宅の途にカフェを探す。
そう、実は行きに気になる看板を目にしていた。
あの看板に出逢いたい。
確か右側に、、、

あった!!今、あったよね!!

グインとUターンをした私の頭には♪あの日あのとき〜あの場所で〜♪
みつけてしまいました、この看板。

ティーサロン モンリブルさんの看板

この看板が3回くらい出てきてたどり着いたのがここ

カフェの入り口

おしゃれ!!
アーケードをくぐると素敵な庭園が広がっていた。

手入れされたお花が綺麗
春を伝えるムスカリ
素敵なお庭
古民家風?な佇まいのカフェ

入るとランチがいただけるという。
このカフェは13年前に始められたそうで、お庭の手入れもすべてオーナーがされているそう。
「あと少しで桜も咲くのよ」
温かみのあるオーナーは予約制なのに私にランチを用意してくださった。
「時間がかかるけどよかったら食べていって」
カフェの内装もご自身で手がけられたそうで温もりたっぷり。

壁もご自身で塗られたそう

なんだか嬉しくてたくさん質問をするおなかペコペコの私。
ランチに使うお野菜はお庭で育てているお野菜を使っているそう。
食材にはとてもこだわってらして、サイトにもその想いが綴られている。

mon livreとは「私の本」という意味で、ゆったりと本にひたって欲しい、と名付けられたそう。
私好みの本がたくさん置かれていた。

古い本もありむしろ新鮮
手書きのメニュー表が温かい

いい匂いがカフェにただよったころ
「お待たせしました」
と運ばれてきたランチがこちら

限定のランチ
おにぎりと飾り寿司までついている

なんて豪華なの!!
想像以上のごちそうに一口一口ゆっくり味わう。
素材を大切にしたお味でとってもおいしかった。
かなりのボリュームだったけれど、おなかぺこぺこだったのできれいさっぱりいただきました!

最後は珈琲。あとで紅茶専門店と気付き、紅茶にすべきだったと思ったけれど、珈琲もマイルドでおいしかった。
1時間以上のんびり過ごし、愉しい会話とゆったりした時間に心の底から満たされ幸せな気持ちでカフェを後にした。
営業日は少ないので確認してぜひ!たずねてほしい。

ミツマタにカフェに大好きな山のぼりがついて、本当に幸せな時間だった。
同じ景色でも同じ食べものでも、それを得るまでのストーリーが自分の記憶に鮮明さを加えてくれる。
山のぼりを再開して本当によかった

低山の魅力旅はまだまだ続きます。


距離:6.3km
累積標高(のぼり/くだり):598m/597m
タイム:3時間23分(休憩18分含む)



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