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漂流する星で応答を待つ ー 文学フリマ京都9に出店して
時間が経ってしまいましたが、文学フリマ京都9にて「鳩小屋文庫」にご来店くださった方、SNSでの告知やフリーペーパーを見てくださった方、noteをフォローしてくださった方、優しかった両隣のブースの方々、関係者の皆さま、ありがとうございました!
初めての出店でドキドキしていましたが、無事設営もでき、フリーペーパーをお渡しでき(刷りすぎましたが)、お話もでき(反省もありますが)、買っていただけて、お釣りも足りて、なんとか買い物もできて、、、
やりきれたな~という気持ちで反芻しております。
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フリーペーパーを受け取るだけとか、立ち読みするだけとか、本について話をするだけとか、買い手側だと今までちょっと遠慮していたことが、実は出展者にとってはありがたくて嬉しいことなんだなと知りました。(しかも、とっても!!)
ブースは小さな星で、住民はわたしだけで、そこから「応答願ウ」と電波を発する、みたいな体験でした。だから、星の前を通過する宇宙船から手を振ってもらえたら、それだけで嬉しいものなのですね。
日記ZINEは書き手の思想が色濃く出るので(そもそも日記に興味がある人がまず限られるし、)人を選ぶだろうということは理解していたし、気になって時間を作ってくれただけでも、同じ温度で生きている人を見つけたみたいな気持ちで嬉しかった。
買ってくれた方の決め手は、意外とそれぞれ違って興味深かったです。
「noteを見て気になっていた」と言ってくださった方、「見本誌コーナーで読んで、文が好きだった」という方、「フリーペーパーを読んで、良かったから」と再訪してくれた方、その場で立ち読みして購入を決めた方。
(弱小アカウントで宣伝しましても……)とか、
(印刷数少ないから見本誌に回そうかどうしようか……)とか、
迷いがありながらも行動したことが、ちゃんとつながっているのがわかって、やってよかった〜と思いました。星から発する交信ひとつひとつは弱いものでも、数を当たれば見つけてもらえるのかな。
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800ブースあって、売られている本の数はもっともっと多くて。その中で自分のZINEを手に取ってくださった方がいたことの嬉しさを、2週間経った今もしみじみと感じています。
SNSのいいねが満たすものが承認欲求だとしたら(注:わたしはSNSも大好きです)、ZINEを手に取ってもらえることは、存在の肯定みたいな、根っこになる部分をそっと支えてもらったような気持ちでした。もはや「ちょっとこれみんなも感じて欲しいな」という気持ちになっていて、最近は会う人会う人に「あなたも本を出して……」と言う妖怪になっています。あなたも本を出しませんか(?)。
実際に、手に取りながら「わたしも日記本を出したくて、どうやって普段書き溜めてますか?」と聞いてくれる方や、「わたしもnoteで書き物をしていて」と名刺を渡してくださった方もいました。交信成功です。本を出す折には、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
……と、嬉しかったことばかりを綴っていますが、反省点もあります!
Beforeの本の数を数えておくこと、売れたら会計アプリや正の字などで管理すること!
サークル名決め、ポスター、ブースのレイアウトなど、本以外の準備にもちゃんと時間を取ること!
当日は、30分単位とかでフリーペーパーの渡し方や立ち方を試行錯誤したらよかったなあ!
買い手に回るタイミングは雰囲気を読む!
(みなさん書いている通り、予想に反して最後までお客さんが途切れなかった。開場すぐに買い回ればよかった……。)気になるお店を見たら、ちゃんとお買い物リストを作っておく!
とはいえ(?)クリティカルなミスはなかった気がするのが幸いです。「やってみてよかった」が100パーセント。
どうしても自分としてしか語れない人生の一部を、面白がってくれる人がいるとわかったこと。仕事、家族、友達、以外の世界を持てたこと。生きる上での柱が一つ建てられた気がします。
きっとまた日記の本を出すので、どこかでお会いできると嬉しいです!