続ける秘訣は、ほどほどに
私はもともと完璧主義だ。
厳格に言えば小さい頃はそうではなかったのだが、家族から完璧を求められるうちにそうなってしまった。親や兄弟の影響は生涯を通して大きい。
何事をするにも0か100。
完璧を追い求め続けるのは無意識にとてもしんどいものだった。
どれだけ頑張っても結果が出なければ0。
そう思っていたから常に能力以上に頑張った。
時々頑張るのはとてもいいことだと思う。
でも、ずっとなんでも頑張り続けるのは限界がある。
気づけば思春期にストレスで記憶を無くしたり、過呼吸で倒れたり、色々な精神的ダメージが体に出ていた。
そんなしんどい思いをしてまで何でもかんでもやらなければならないことなんてないのだとこの歳になって思う。
だから私は〝ほどほど〟を目指すことにした。
子育てをし始めて、全部が全部頑張るのは無理だった。体がもたなかった。
しんどい体をなんとか良くしたくて産後ヨガに参加した。
ちょっと体が楽になった。
これは続けたい!と思った。
しかし毎日必ず寝る前にすると決めてしまうと、プレッシャーがかかる。
できなかった日は自分にがっかりする。
あぁ、0になってしまった、と言う気持ちになる。
だから私は余裕がある時にだけするように決めた。
今日は子供を寝かしつけたけど自分が起きていられたから、ちょっとだけヨガしよう。
朝ちょっと早く起きられたからほんの少しヨガしよう。
ただその気の持ちようの違いだけだが、できて嬉しいを重なるのはとても新鮮で心地よかった。
ずっとやってて1日できなかったことだけを悔やむより心にずっといい。
始めてからもうすぐ2年になる。
心に負担なく続けられていることが嬉しい。
私は心地いいを少しずつ重ねられるように、ほどほどを頑張ろうと思う。