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フラッシュバックの考察をしてみる
実は最近2日連続でフラッシュバックを起こした。
私が想起するものは幼少期の父の怒った姿だ。
よく姉と父が喧嘩をして、怒号と共に調味料が目の前を飛び、鼻血を出した姉が洗面所にいるなど、そういったことが呼び起こされるのだ。
別々の日がきっかけの事象だったのだが、流石に2日も連続でこのようなことになったことがなく私もかなり精神的にダメージを受けた。
2日たった今、私は冷静にこの出来事を考察してみようと思う。
2つの出来事
まず1つ目に合った出来事。
家族で出掛けている時、夫が運転する車に乗っていたのだが、建物の駐車場に入る手前で夫が車線を変更した。しかしそれは一通に見えていたが実は片道一車線の道で、逆走になっていた。
駐車場の交通整理をする女性が慌てて車線を変更するよう促しているのに夫は気づいてなかったので、私は慌てて遠くからこちらに向かって走ってくるバスを指差して逆走に気づかせようとした。
気づいてくれたのは良かったが、私の手をガッと振り払って「(ミラーが)見えへん!怒」とかなり強い口調で牽制してきた。
私はそれをきっかけにフラッシュバックを起こした。
もう一つの出来事である。
仕事中顔見知りのお客さんが来店した。
いつも通りオーダーを取り、他のスタッフが料理の提供をした。そして食べ終わられていて料理のお皿も下げられた後のことだった。
私が新しい来客のお客さんをアテンドして(その先が顔見知りのお客さんの横だったのだが)、去ろうとした時に小さな声で何か聞こえた。料理は?と言われたように聞こえ、頭がハテナになりつつも「お料理ですか??」と聞いたら、その人の顔は急変し睨まれていた。
「あ?」
「料理ですかってどういうことや?」
というので「すみません、お料理と聞こえまして」というと
「なぁ?なんやねん料理って?」
とブチギレていた。
一瞬自分の時が止まり、それ以上言葉が出てこなかった。
その沈黙が一体何秒のことか分からなかったが、その後「冗談や、冗談やん。コーヒー」と言われた。
「そうですよね、お料理お持ちしましたもんね!失礼しました。コーヒーはホットでよろしいですか?」と聞いてそうだとのことでその場を離れたが、私の頭は真っ白で、心にはものすごい負担がかかっていた。
事柄を客観的に捉える
この2つの事柄について考える。
1つ目の夫との事は、車の中で起こった事だ。
おそらく逃げ場がない!と無意識にものすごく恐怖心を感じていた。
しかし、夫と私の間にあった出来事としてはそんなにも大したものではない。
おそらく幼少期のトラウマがない人なら「そんなキツく言わんといて」と言えば済む話なのだろう。
自分を落ち着けるために咄嗟に俯瞰して客観的に物事を捉えて「大したことない」と言い聞かせた。
2つ目の事は、聞き間違えた点においては私に非がある。しかしそれに対しては最善の対応をしたと言えるし、そこまでキレるような事ではない。
(これはたまにあるのだが、“自分はお得意様だから優先されて当然。”と思っていたり、接客してくれる人をホステスのように思っているタイプの人が起こすトラブルだ。)
フラッシュバックを起こす引き金
私は自分の予測不可能なタイミングで、突発的に向けられた怒りに対してフラッシュバックが起こることがわかった。
常からイライラしている人や、徐々に怒りを感じる相手に対してはフラッシュバックは起こらないのだ。
フラッシュバックに対する反応
そのフラッシュバックを起こしたときの自分の反応は、直後にまず思考の停止と体の硬直。フラッシュバックを引き起こした対象の人物から離れようとする。そしてその後恐怖と悲しみが襲い、その後数日顔見知りの親族が亡くなったぐらいの精神的ダメージを負う。
大体ことが起こってから次の日になるまでは、基本的に頭の中を占めてしまう。頑張って考えないようにしないとずっと私の思考の中でフラッシュバックの元になった場面が思い出されてしまう。
そして翌日には度々思い出す程度。翌々日には数回思い出す程度に大体おさまる。
会うのがたった一度きりの相手ならばそれまでだが、その後も会う相手に対しては明らかに印象が悪くなっていると感じる。
まとめ
フラッシュバックはそれぞれ抱えるものが違うし、程度も体感も全然違うだろう。
しかし私も今回2つのフラッシュバックを経験したことから、自分はまず不意の突発的な怒りに弱いこと、そして事象を客観的に捉えれば恐怖心は少し収まること、3日程度で心はだいぶ回復することがわかった。
トラウマを抱えたことがない人にとっては、なんの話だ?と思われることと思う。
私の夫もトラウマなどはないタイプだから、その後数日私が精神的にダメージがあるのを見ても体調が悪いと思っていたのに対して別になんら疑問は湧かない。
しかし、今後も夫からのことで2度とフラッシュバックを起こしたくないので、落ち着いている時に話せればと思う。だいぶ勇気が必要だけど。