見出し画像

「朝倉 未来」はなぜ、コナーマクレガーになれなかったのか。

割引あり

朝倉未来、1992年7月15日生の総合格闘家。
戦績は、23戦17勝5敗1無効試合。
格闘家以外の活動では、自身のYouTubeチャンネルでの配信が人気である。喧嘩自慢企画をはじめ格闘技へ興味のない人も見てしまうようなコンテンツが充実している。
昨今では、アマチュア格闘技団体BreakingDownの活動も成功しており、2023年度の収入では八村 塁、錦織圭を抑えての3位。(1位は大谷翔平、2位はダルビッシュ有)

そんな彼は、2024年7月28日に行われた平本 蓮選手との対戦でKO負けを喫し、引退を宣言した。
なんとも儚い終わり方だった。
朝倉未来ファンは、私をはじめ、何度もあのシーンを回想・反芻し、そして何とも言えない陰鬱な気分で日々を過ごしたに違いない。
何度も自分を納得させようとしたが、どうにもできないもどかしさを味わったのではないだろうか。
しかし、あの日リングで起こったことが全てであり、今後も変わらない。
彼は負け、そしてリングを去る決意をしたのだ。

そんな彼を私は格闘技史上最大のスターと呼ばれている「コナーマクレガー」と重ねてみていた。
どちらも、リング上では圧倒的な打撃センスで相手を鮮やかに負かす。
リング外でも記者会見などのトラッシュトークを通して(朝倉未来はそこまで雄弁ではないが)、あらゆる人の関心をリングへ向けさせた。

いつか朝倉未来も、彼のようになる日が来るのかと楽しみにしていた。
それは、アイルランドのほとんどの人たちがコナーマクレガーが試合をする日は仕事を休むように、日本国でもそういった現象が起こるようになると思っていた。

でも、そうはならなった。そして今後もない。
それはなぜなのか。あの日の意味を無理やりにでも解釈するために考えてみた。

ここから先は

490字

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?